「短時間で楽してお金をたくさん稼ぎたい」という願望を持つ人は、国や民族が違えど世界中どこにでも存在しておりベトナムにおいても同様です。

ベトナムにおいてこれに訴求したビジネスは、ビジネスライセンスを正式に取得していないものや、ベトナムにおいては非合法なモノが大半だと思いますが、実際にオンライン上でベトナム人に対してどのような勧誘をしているのか、またそこから何が見えてくるのかについて調べてみました。

1.どのようにオンラインで勧誘をしているのか?

このサービスは、全てベトナム語で書かれているので日本人向けではありませんが、内容が内容ですので今回はあえてリンクを張らずに紹介します。

また画像などは、全てそのページから引用したものになりますが、こういったサイトになりますのでそのサイトが本当に権利を保有しているかどうかも不明となります。

上記はあるベトナムのWEBメディア内における、記事の下部に配置されたメニュー(リンク)です。一見、他の記事へのリンクの様にも見えます。

例えば、左から2番目のお札を持っている広告文面は、「私は1時間でどうやってこんなに稼げたのかあなたに教えます」といった内容(日本の様に「広告」であることが明示されていない)ですが、このリンクをクリックしてみると・・・

なんと「月1万ドルを稼ぐ若い母親」といったタイトルで本文では、子育てもしつつ豊かな生活を謳歌している女性(読者から見て理想的に見える生活)が紹介されています。


そしてその実現方法は・・・という流れで日本でも利用者がいるバイナリーオプション※を売り込む為の記事広告となっています。(※トランプのハイ&ローの様に為替相場が上がるか下がるかに対して賭けることができ、ごく短時間で結果が判明して賭けた金が増減する為、射幸性やギャンブル性が高い金融サービス)

興味深いのは、サイトのデザインとしてあたかも女性向けのオンラインメディア内の1ページの様に見せていることです。

記事の上部にあるメニューでは「ダイエット&フード」「ファッション」「ヘアスタイル」「美容」「ライフスタイル」「健康」「(サイトへの)登録」といった女性向けメディアそのものですが、クリックすると全てベトナム国外にあるバイナリオプションの会社内の登録ページへと遷移してしまいます。また上記デザインパターンだけでなく、他にも何種類か違う文面で勧誘しているバージョンが存在しています。

2.オンラインメディア風の男性向け勧誘ページもある

女性向けに限らず男性向けもあり「高級住宅を手に入れた」「ランボルギーニを乗り回している生活」といった男性心に刺さる様々なバージョンで勧誘しています。(ちなみにベトナムでは輸入高級車の税金が高いため、日本の価格の2倍以上するとも聞きます)


オンラインメディアの様に見える上部メニュークリックすると全てこの会社のサイトへ遷移するというのも同じですし、バージョンが違う下記パターンでは、ニュースサイトの様に「ベトナムは国際エネルギー機関に加盟した」「原油の輸入は2010年以来初めて増加した」といった嘘の記事タイトルを右側に載せており、クリックすると記事ではなく同じくこのバイナリーオプションの会社へと遷移する流れになっています。

なおこの会社は、ベトナムではビジネスライセンスを取っていないとみられ、あくまでも海外から勝手にベトナム向けにサービスを提供している体裁をとっている様です。

3.こういった勧誘ページから見えてくるものとは?

以上については日本でもよくあるような勧誘ページですが、今回の件で興味深いなと思ったのは、次の3点です。

(1)どうやってベトナム国外へ送金させているのか?

外貨送金規制(ベトナム国外へお金を出すこと)が非常に厳しいベトナムでどのようにこの会社へ送金しているのかについては、記事を読んでみるとクレジットカード決済(海外サイトで買い物をしているという扱い)で送金をしていることがわかりました。

銀行での送金規制は厳しいですがカード決済を用いた事実上の外貨送金は、今のところ制限が緩い為、結果こういったサービスが成り立ってしまう様ですね。

(2)ベトナム人向けでこういった勧誘が成り立つようになった点

通常この手のビジネスは、所得水準の関係などから先進国に住んでいる人を対象にしていることが多く、サイト内の言語は英語や中国語、フランス語、ドイツ語、日本語だったりしますが、この会社の登録ページを見るとベトナム語で各種説明が書かれており、WEBメディアに見せかけたページ作成や広告などもすべてベトナム語で書かれています。

今回の場合、喜べることではありませんがある意味こういったビジネスが成り立ってしまうほど、ベトナムも発展してきていること(送金に使えるカード保有者増や、ITインフラ環境の普及、お金を使える勧誘対象者の増加)が伺えます

(3)オンラインのWEBメディアが増加し競争も激化しているであろうこと

こういう怪しい所へのリンクを広告として掲載してしまうWEBメディアがある=オンラインWEBメディアが増えて、様々なサイトで収益手段の確保に苦しんでいるであろう状況や、こういった記事的に書かれた文章がそれほど違和感なくベトナム人に読まれやすい(と思われている)など、ベトナム語のオンラインWEBメディアが急速に増加しているというIT環境も伺えます。

4.ベトナムでのオフショア開発ならご相談下さい

ベトナムへ進出されるならホーチミンで約9年、オフショア開発・アプリ開発を展開しているバイタリフィバイタリフィアアジアへお気軽にご相談ください。上記のようなベトナムのビジネス情報提供に加えて、オフショア開発のリスクや費用を極限まで抑えた『拠点開設プラン』も用意しております。またベトナム向けIT・WEBサービス/アプリの開発支援、ローカライズ、テストマーケティングといった進出支援に加えて、日本や他国向けのオフショア開発やアプリ開発も行っております。

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