日本では独身者の増加に伴って彼・彼女らの特性をマーケティング対象として分析しアプローチ方法を探る動きがありますが、ベトナムにおいても経済発展に伴うライフスタイルの変化が都市部で見られるようになりました。それについての調査結果を見つけたので、ここで紹介します。

1.ベトナムでも徐々に進む少子化や晩婚化

少し前ですが2015年10月8日のニュース記事よりにおいてベトナムの平均初婚年齢は徐々に上がっている事が報じられており、2005年は、男性25.4歳、女性22.8歳であったものが、10年後の2015年には男性26.2歳、女性23歳になりました。

またこちらの資料(3ページ目のグラフ)においては、ベトナム全体での平均初婚年齢は、男性26.2歳、女性22.8歳であるものの都市部では男性27.7歳、女性24.4歳と平均値よりもかなり高く、都市部で晩婚化が進んでいることがわかります。

余談ですがそれに伴って出生率も下がっており約10年前の2008年のレポートにおいてもベトナムの出生率については全土では2.08が、都市部では1.84(一方で田舎は2.22)と、都市部で日本と同じように晩婚化や少子化へと向かって傾向が見て取れます。

ベトナムではソフトウェア開発においても女性が職場で活躍しており自立している人が多い

以上の様にライフスタイルの変化に伴って都市部では独身でいることを選択したベトナム女性が増えていますが、彼女らはどういうライフスタイルや思考をしており、独り身であることについてどう考えているのかについてのレポートが、先月ベトナム語で公開されていましたので紹介します。

CGM分析サービス「BuzzMetrics」による調査でベトナム人の若い独身女性(おそらく現在恋人もいない女性)100人分のSNSへの投稿を、2016年10月1日~2017年3月31日の半年間にかけて調査分析したとあります。なお、対象者の年齢は書かれていませんでしたが、日本でF1層と呼ばれる20~34歳の女性と思われます。

2.なぜ彼女たちは、現在まで独身なのか?

・結婚したくない(独身でいたい):39%
・良い相手がいない:26%
・結婚に不安がある:22%
・離婚や失恋で傷つきたくない:8%
・恋愛の為に時間を作るのが面倒:5%
・自身の性格や容姿に自信がない:4%
・自分を優秀と考えており釣り合う相手がいない:2%
・相手が同性愛者だったから:2%
・ずっと独り身だったから:1%
・結婚するためのお金が無い:1%

日本だと経済的な理由などがもっと上位へ出てくると思いますが、ベトナムの場合、主体的に独身でいたいと回答する人が4割近くと最多数を占めているのが特徴的です。また調査記事内では、(たとえ同性の友達であっても)束縛を嫌う傾向や、たとえ独りであってもSNS上で自身の楽しみを積極的に公開・共有するといった傾向があると紹介されています。

3.ベトナム女性は「独り身であること」についてどう考えているか?

■「独り身であること」に満足している、肯定的意見が計83%
・いつも幸せで生活を楽しんでいる:26%
・自由であることが快適だと楽しんでいる:17%
・独身女性は既婚者よりも魅力的(セクシー)である:13%
・自分が好きなことをするチャンスがある:13%
・誰にも依存しないで生活できているというプライドがある:11%
・独身は良いことであり好きなことを自分はできる:9%
・独身仲間がいるので独りじゃなくいつも楽しい:6%
・自分自身の事のために多くの時間を作れる:6%
・穏やかな生活がおくれる:3%
・いつも幸せで生活が面白いと感じる:3%

■「独り身であること」に不満足である、否定的意見が計17%
・誰も気遣ってくれる人や話し相手がいない:6%
・周囲からいつも恋人がいないの?と聞かれる:5%
・もう若くない(年を取った、周囲から見捨てられた)と思う:5%
・孤独である:3%
・友達が結婚や恋人ができたりすると不安が募る:2%
・寂しくて絶望している:1%
・カップルがうらやましい:1%

SNSへの投稿内容からは、独身であることを非常に肯定的にとらえている様子が伺え、また独身である方が既婚者よりも魅力的でセクシーである(おそらく美容やファッションなど自由にお金を使えるから?)と考えているのが興味深いですね。

4.ベトナムの独身女性にとっての生活上の優先度

・自己愛、セルフケア、自分自身を大切にすること:64%
・興味ある事の実施、目標に向けて活動、キャリアを磨く:38%
・親や兄弟といった家族に対すること:16%
・(旅行など)楽しみを作ること:8%
・勉強:4%
:友達との時間を作る:2%

ベトナムの場合、よく家族に対する優先度が高いと言われますが、こと独身を謳歌している女性においては家族は意外と低く、より「自分ファースト」であることが見て取れます。

5.ベトナムの独身女性は、どのように生活を楽しんでいるのか?

■休日などベトナム独身女性のエンターテイメント活動について
・気の合う相手と集まってプラプラ/食事や飲み会:54%
・旅行:20%
・オンラインゲーム:8%
・自宅で読書または映画鑑賞:6%
・映画館で映画鑑賞:4%
・買い物:2%
・その他:6%

■上記映画館など外出を伴う場合、誰と出かけるのか?
・独身仲間(FA):52%
・1人で外出:24%
・家族:4%
・会社の同僚:6%
・その他の関係者:14%

レストランなどでも女性同士で集まって食事しているのをよく目にする

自分たちのことを理解してくれるのは、FA(Forever Aloneの略)と呼ばれる同じ独身生活を謳歌している女性達であり(ベトナムでも親の世代を含め他の人達は、あまり理解してくれない為)、こういった仲間たちと一緒にエンタメ活動を楽しんでいる事がわかります。

6.独身女性達のマーケットをどのように開拓していくのか?

こういった独身の女性たちに対して企業はどのように開拓していくべきか?についてもこのレポート内に書かれています。

[1]自己愛が強い人たちではあるが完ぺきではなく、生活において独りでは解決できないことが発生するので、そういった際の手助けをするような製品やサービスを各種メディアを通じて認知を深める
[2]こういった生き方を肯定、彼女たちがより自信を持って生きれるように応援し、共感を得られるようなコンテンツ提供を通じて関係を作って行く
[3]お独り様向けのイベントを開催するなどして彼女らの不満を解消する

といった3点が挙げられています。

ベトナムではこれまで家族連れや若いカップルへフォーカスしたサービス進出が目につきましたが、一方都市部では今までと異なるライフスタルを選ぶ人達も増加しており、こういった層を無視できなくなってきたというのが、こういった調査レポートが世に出てきた背景だと思います。この分野のサービスの開発についても、様々なビジネスチャンスがありそうです。

7.ベトナムでのオフショア開発ならご相談下さい

ベトナムへ進出されるならホーチミンで約9年、オフショア開発・アプリ開発を展開しているバイタリフィバイタリフィアアジアへお気軽にご相談ください。上記のようなベトナムのビジネス情報提供に加えて、オフショア開発のリスクや費用を極限まで抑えた『拠点開設プラン』も用意しております。またベトナム向けIT・WEBサービス/アプリの開発支援、ローカライズ、テストマーケティングといった進出支援に加えて、日本や他国向けのオフショア開発やアプリ開発も行っております。