ベトナムにおいて個人が通貨ドンを外貨にしたい場合、銀行ではなく両替所を使った闇レートでの両替となるケースが多いですが、このレートを確認できるサイト/アプリを見つけましたので共有します。

ベトナムドンから外貨へは自由に両替ができない

ベトナムでは、管理フロート制という形で為替相場は厳密に管理されており、中央銀行が定める公定レートから上下に3%までしか変動を許可されていません。2016年12月15日に1USD=22,135VNDとされたので現在は、上下3%で21,471VND~22,799VNDの範囲が中央銀行が許容する範囲となります。

旅行者などが銀行に外貨(ドルや日本円)を持ち込んでベトナムドンにしてもらう分には、問題ありませんがベトナムドンから外貨(ドルや日本円)にしたいという場合、各種書類などを用意して両替目的を銀行に認めてもらう必要があり、自由に両替ができないのが実情です。

両替目的として例えば、子供が留学しているので国際送金で仕送りしたいという理由であればその証拠書類などを提示すればできるようですが、ベトナムドンで保有しているとインフレで目減りするため、いわゆる投資(ヘッジ)目的でベトナムドンから外貨にして保有しておきたいといっても、銀行は認めてくれないようです。


source: tradingeconomics.com

上記グラフにあるように、過去10年くらいのドルとベトナムドンの為替レート変動を見ても、ドンが(そのインフレに伴って)下落していることがわかります。

外貨へ自由に両替ができる場所

そのような国でどのように許可を取って運営しているのかわかりませんが、自由に外貨へ両替できる両替店があります。ホーチミン中心部(ドンコイ通り)で言えば、例えば下記店舗です。

THU DOI NGOAI TE-BAN 59という両替所

HUNG LONGという両替所

ここでの両替レートは、非公式為替マーケットレート、実勢レート、闇市場レート、闇レート、ブラックマーケットレートなどと呼ばれており、中央銀行が許容する範囲を超えて取引されていますが、ベトナム人や旅行者、現地に住んでいる外国人など多くの人が堂々と利用しており、その名前の響きにあるような後ろめたさを感じるものではありません。

またこのレートがベトナムドン本来の価値であり、公定レートと大きくかい離していくと、銀行においてドル調達が難しくなり、中央銀行が通貨切り下げを発表して実勢レートに近づけるというのが今まで何度も繰り返されてきました。

ベトナムドンの闇レートを確認できるスマホアプリ

今までこのレートを調べようと思ったときは、両替店に行って都度聞いてみないとわかりませんでしたが、調査したところ確認できるスマホアプリやWEBを見つけたので紹介します。

WEBページ『右上のGiá đô la chợ đen(ドルとの両替のみ表示)』

Andoroid『Tỷ giá ngoại tệ

iPhone『Tỷ giá ngoại tệ thị trường tự do

いずれもベトナム語ですがアプリでは金額を入力して計算することもでき、日本人にも使いやすいです。なおJPYは、今や日本でも珍しい2000円札。

銀行レートと闇レート比べてみると

下の画像はある同時刻における為替レートですが、左が実勢レート、右が公定レートを基にした銀行が提示するレートになります。
Muaが買値(Buy)、Banが売値(Sell)です。

日本円(JPY)を例にすると、右の銀行レートでは1円が191.14ドンになり、194.88ドンを用意しないと1円を売ってくれないことになります。
一方、左の闇市場レートでは、1円が197ドンになり、198ドンを用意しないと1円を売ってくれないことになります。

このゆがみを利用し、日本円をベトナムに持ち込んで闇市場でドンにし、銀行でドンから日本円に換えれば、理論上は日本円が増えることになりますが、銀行が日本円(外貨)を自由に売ってくれないのでこれは成り立ちません。

実勢レートに両替店の手数料が載ったレートが実際に両替できるレートとなりますが、ドンに変える際も(たくさんドンが手に入る)レートがわかり、ドンから外貨にする時も実際いくらであるのか調べる際に役立つアプリです。なお、現在の様に闇レートと公定レートがかい離している状況では、ベトナムドンを手に入れる際も、上記のような両替所で両替した方がレートが良い(=ドンがたくさん手に入る)ことになります。

事実、12月後半の時点では、両替所でUSD⇒VNDの両替が、23,300近辺でした。参考記事:『ベトナムドン(VND)、年初来安値を更新―闇市場で2万3350VND

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