Google I/OとWWDCでみる方向性の違い

    こんにちは、制作部の西坂です。
    今年もGoogle i/OとWWDCが開催されました。
    報告会などを元に気になるところを書いてみました。

    まず、Google i/Oについて。
    大きな話題は、スマートホーム用のデバイス”Google Home”とVRヘッドセットの”Daydream”です。
    やはり、判りやすいハードウェアに注目が集まっています。
    ソフトウェアでは、”Android N”と”Android Wear 2.0″ですね。
    “Google Home”は米国市場向けなので省略するとして、”Daydream”は今話題のVRという事で注目が集まっています。
    ただ、求められるハードウェアレベルが高すぎて(Nexus 6Pのみ)まだまだ現実的な状態ではありません。
    これは今年出る新型Nexus、来年のAndroid端末で現実的になる感じで、VRもこれからスタートという感じになります。
    この様な目立つ所の発表に人々が向いていますが、Googleが力を入れているは、Firebaseかもしれません。

    Firebaseとは、AndroidとiOSアプリ用のバックエンドサービスで、大きく以下の機能があります。

    ・Firebase Analytics (アプリ用アナリティクスサービス)
    ・Firebase Cloud Messaging (ブッシュ通知サービス)
    ・Firebase Storage (アプリ向けのGoogle Cloud Storageを利用したストレージサービス)
    ・Firebase Remote Config (アプリのリモートカスタマイズツール)
    ・Firebase Crash Reporting (クラッシュレポートツール)

    他にも色々なサービスがあります。
    これは何を意味しているかというと、今まで統一したサービスが無かったアプリのバックエンドサービスを
    Google側で一元的に提供するという事です。
    しかもiOSにも対応した機能が多く、バックエンドはGoogleで。開発者は楽になります。
    色々とGoogleの思惑も見え隠れてしていますが。

    次にApple WWDCについて。
    こちらは、macOS Sierra、iOS 10、watchOS 3、新tvOSと新しいOSでの機能が中心となっています。
    一番の特徴はSiri関係でしょうか。Siriをアプリで利用できる様になります。
    次世代OSの特徴について特徴が中心なので、ハードウェアについては次世代端末が出るまで待ちになるかと思います。

    こう見ると、ハードの話題を出しつつ、ビジネスの環境を作って提供するGoogleに対して、UIをユーザーフレンドリーさの向上を中心に次世代OSの良さをアピールしたAppleと方向性の違いが出ているなぁと思う次第です。