前回はベトナムのモバイル環境(OS、ブラウザ)について紹介しましたが、今回はベトナム人がどのようなモバイルサービスやコンテンツを利用しているのかについて見ていきます。

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1.ベトナムのSNSアクティブ利用率は日本よりも高い?

Appota社が今月発表したVietnam Mobile Report 2017についてベトナムメディアTuoitreBAOMOIなどが報じており、また約半年前に公開された2016年第3四半期(7~9月)のレポートは確認できるので両データから見てみます。(以下、特に断りが無いのは、一番新しい2017データによるものです。)

・ベトナムのインターネット利用者:4,900万人(世界16位)
・ベトナムのSNS利用者:3,800万人
・その内94%(約3,572万人)のベトナム人が毎日SNSを利用
・携帯電話契約数:1.31億
ベトナムの人口は9,270万ですが大半がプリペイド契約であり、1人で複数枚SIMを所有しているため契約数が多いです。

では日本と比べるため『日本のSNS月間アクティブユーザー数』を見てみると、
・Facebook:2,700万人
・Twitter:4,000万人
・Instagram:1,600万人
・LINE:6,600万人
このうち一番利用者の多いLINEを毎日使う率は、70.8%とあるので4,672万人。これを基に日越を比較してみます。

◆日本:総人口1.27億人、ネット人口1.05億人
毎日SNS利用者4,672万人、これは総人口比59.33%、ネット人口比44.5%
◆ベトナム:総人口9,270万人、ネット人口4,900万人
毎日SNS利用者3,572万人、これは総人口比38.53%、ネット人口比72.8%

ベトナムの方が日本よりもネット利用者におけるSNSアクティブ率が高い為、ベトナムマーケットを狙う際SNS活用の重要度はより高いとも言えそうです。

2.ベトナムではスマホだけのネット利用率が他国よりも高い

ベトナムは世界TOP16にもなるインターネット利用者がいる国ですが、その中でも携帯電話(スマホorタブレット)を利用してのインターネットアクセスが多いという特徴があります。

「スマホorタブレットだけ」及び「PCとスマホ&タブレット両方」を利用してのネットアクセスの比率は、
・ベトナム:69%
・マレーシア:68%
・シンガポール:85%
・イギリス:71%
・アメリカ:76%
であるものの、上記図上のオレンジ色のスマホorタブレットだけを利用してネットアクセスをする率は、シンガポールの2倍、イギリスの数倍にもなりますし、この傾向は18~34歳の年齢層だとより顕著です。

この理由として、ベトナムでは所得水準の関係からPCを保有せずにスマホだけでネットを利用する人口が多いからと考えられますが、所得が増えてもスマホに慣れているためPCを必要とせずスマホやタブレットだけでネットを楽しむ傾向は変わらないのではないかなと思われます。

3.ベトナム人のデイリー利用が低いサービスにもビジネスチャンスがある?

各ネットサービスのカテゴリーの内、ベトナム人が毎日利用する割合については、

・SNS:94%
・メッセージアプリ:91%
・検索エンジン:87%
・動画エンタメ:73%
・音楽エンタメ:72%
・ゲーム:67%
・ニュース&天気:65%
・EC&ショッピング:43%
・旅行やタウン情報:42%
・本/コミック/雑誌:39%

下記図では利用頻度と利用時間から分布が明記されていますが、交通系(乗換案内)、便利ユーティリティ系、生活情報(調理レシピ等?)、教育、金融(株取引)などについては、利用頻度や利用時間が低い事がわかります。

逆を返せば、ベトナムに進出する日本企業において、現在はまだ利用頻度が低い分野に利便性の高めたアプリ・サービスを提供してシェアを狙うという戦略も取れそうですね。

例えば利用頻度が低い金融において以前紹介したgobearは、4月より海外旅行保険の比較サービスも開始するなど存在感を高めています。日本ではニュースアプリ利用者が約4,100万人と非常に人気なので、こういったアプリもベトナムにおいてビジネスチャンスがあるのではないでしょうか?

ベトナムのニュースアプリ。ダウンロード数はまだ1万件ほど

4.ベトナムのECでは、金額に応じてスマホとPCを使い分け

このECついて詳しく見てみると2016年第3四半期(7~9月)のレポートでは、オンラインでの購入行動において支払いの77%は代金引換であり、オンライン決済(ネットバンクによる送金)は23%とあります。これは、以前取り上げたベトナムの非現金決済についての記事と近い数値ですね。

ECを利用したデバイスを見ると注文の回数ベースでは、
・PC:55%
・モバイル:38%
・タブレット:7%

一方ECにおける購入金額ベースで利用端末を見ると、
・PC:68%
・モバイル:29%
・タブレット:3%

上記より現在は、手軽に何か購入するならスマホやタブレットを使って、高価なものを購入する時はPCを使って調べたうえで購入を決めるまたは、PC所有者の方がECでより高価なものを購入できるといった傾向・背景が読み取れます。最もPCを持たない層がより増えるに従いこの状況も変わっていくと思われますが・・・

5.ベトナムの動画ストリーミング視聴内容~友人の実況に注目~

また2016年第3四半期(7~9月)のレポートにおいて動画ストリーミングにおける利用者が多いプラットフォームは、Youtube、Facebook、Bigoliveの3つであり、どのような種類の動画を見ているのかという点では、

・お笑い&エンタメ系:53%
・ニュース速報:41%
・ミュージックビデオ:38%
・友人や家族による実況動画:30%
・スポーツイベント:29%
・教育(eラーニング):27%
・企業やブランドの実況動画:26%
・芸能人による実況動画:22%
・Youtuberのような個人による実況動画:19%
・パーティーや夜のイベント実況動画:15%

であることもわかります。このうち「友人や家族による実況動画」においては、10~20代のベトナム人が自宅やカフェやコンビニ、レストランなどでWifiを使い、Facebookなどで放送しているシーンをよく目にします。

ベトナムではこれを活用としたビジネスなども考えられるのではないでしょうか?例えば、著名でもない一般個人が自分のSNSの繋がる範囲(といっても1000人~など日本よりも幅広く繋がっている)で、実況動画をして宣伝し販売に繋げられたらお小遣いが稼げるアフィリエイトサービスなど。

なお男女ともに一番ネット利用が多いのは、ベトナムにおいても夜8-11時頃となります。

6.ベトナム産メッセンジャーアプリを使ったプロモーションという選択肢

ベトナムで利用の多いメッセンジャーアプリは、
・Zalo:80%
・Facebookメッセンジャー:73%
・Viber: 40%
・Skype: 37%
・Line: 18%

Yahoo、Tango、Wechat、Whatsapp、Kakao Talkなどのメッセンジャーアプリは、1~10%台の利用率で利用が少ないです。

近隣国のラオスやタイなどでは、LINEがよく使われていますがベトナムではあまり使われておらず、ベトナム国産のZaloが健闘していることがわかります。なおZaloについては、ホーチミン近郊のドンナイ省において役所での申請手続きを一部Zaloでもできるようにするなど、社会インフラとして活用されてきていますし、スーパーなどでもZaloを絡めてプロモーション事例が見受けられます。

よって日本企業がベトナムを狙う際にZaloを使ってのプロモーションも選択肢としては考えられるのではないでしょうか?

7.ベトナムのスマホは2500万台?Androidは57%がHD解像度

最後に先日はStatCounterでのデータを基にベトナムにおける利用が多いOSについて紹介しましたが、Appota社のレポートにおいても集計元のサイトによる違いで異なるデータが公開されていました。

2016年第3四半期(7~9月)において、ベトナムのスマートフォン台数は2,500万台。
◆Android:52%(1,300万台)
うち4.1-4.3のJelly Beanと4.4のKitKatがそれぞれ40%ほどで各520万台、5.0系Lolipopはまだ数%
◆iOS:20%(500万台)
うちiPhoneが約75%で375万台、iPadが125万台

これが2017年4月発表の報道記事内では、
・Android:68%
・iOS:25%
でという比率で発表されています。

これについては、半年前にAndroidとiOS以外のOS(WindowsPhoneやBBなど)のシェアが28%もあったようには思えませんし、それがわずか半年で21%も低下して7%になったというのも怪しいため、ここはもうちょっと調査が必要ですね。なおベトナムのスマホの台数は3500万台と以前報じられており、この違いもどこまでをスマホとして計算するのかという違いによるものと思われます。

なお先日の記事では、ブラウザ上での解像度のみを取り上げましたが、ベトナムで利用されているAndroid端末の画面実解像度については、
・WVGA(480×800):28.71%
・qHD(540×960):14.23%
・HD(720×1184):15.78%
・HD(720×1280):26.12%
・FullHD(1080×1920):15.16%
で約57%がHD解像度以上であることがわかります。

8.ベトナムのモバイル市場開拓のパートナー

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