日本ではLINEが様々なビジネスに活用されていますがベトナムではメッセンジャーアプリとしてZaloがビジネスに活用されており、ベトナムにおける個人向けローン最大手の会社もZaloをビジネスに使い始めました。

1.急拡大するベトナムの個人向けローン市場

ベトナム中央銀行の発表によると2016年金融会社による貸出資産は、30%増えた114兆3700億ドン(5,718億円)に増加し、個人向けローンの合計は、全貸し出しの約8%に増加しました。

個人向けローン市場(信販、消費者金融、クレジットカード)は、旺盛な需要に伴い引き続き拡大する見通しで、さらに9,270万の人口や経済成長を考えると伸びしろは大きいと見られています。多くの企業がこの市場に参加する中で、この分野におけるベトナムの2大企業は、FE CreditとHome Creditという会社です。

FE Creditではクレジットカードも発行している

FE Creditは、市場シェア48%超の支配的企業で2016年は、新規270万の利用者(借入者)が加わり、30兆ドン(1,500億円)の貸し出し残高を持ち税引き前利益で2兆ドン(100億円)。過去の利用者など500万の顧客リストを持っており、5,000近くのパートナー企業が7,800以上の場所でサービスを提供しているとのことです。(例:携帯電話やバイクの小売店舗における割賦販売など)
最近では、現金の直接貸し出しだけでなくベトナム2000の郵便窓口を活用して、クレジットカードの限度額まで現金を貸し出すfast cashというプログラムを推しています。

もう1社は、Home Creditで2016年新規利用者は190万人増加(2015年比で90%増加)であり、利用者総数は490万人。貸出残高も2016年は94%増加と首位のFE Creditを追いかけており、大きく伸びる市場でありながらも競争は激しい環境にあります。

2.ベトナムの金融会社FE Creditのスマホアプリ

そんな最大手のFE Creditでは、専用のスマホアプリを提供しています。
Android版
iOS版

実際にダウンロードをしてみてみるとこんな機能画面です。

FE Creditアプリ画面、ログイン後に利用可能なメニューが多い

機能としては、貸出商品やプロモーションの紹介、FE CREDITを使って購入可能な場所や返済可能な場所等が確認できるものの、ほとんどの機能が会員登録(詳細な個人情報記入)後にいったんログインしてからという作りとなっており、また身分証をUPして登録したり借入可能額の確認などスマホアプリがインターネット支店の様な位置づけでサービス提供されています。

FE Creditアプリ内、会員情報や借入可能額などの確認が可能

3.ベトナムの金融会社FE Creditは、Zaloで相談窓口を開設

そんな中スマホアプリに加えて、ベトナム国産のメッセンジャーアプリZaloを使ってご相談チャンネルも開始したと報じられています

ZaloにおけるFE Creditチャンネル宣伝事例

Zaloをご利用の方は、上記QRコードをスキャンすることでZaloのチャンネルにアクセスできます。アクセスするとCHATが開き、ローン商品の確認、新規契約時の手続き確認(例えば、契約時に必要な情報)、個人情報(住所)などの変更、支払いスケジュールや支払額の確認、借入限度額や現在の借入残高、契約の終了手続きなどができます。

ZaloのFE Creditチャンネル内の画面

これについては開始早々、評判良くその背景としてベトナム人は他人に借金について知られることを嫌っており(これは日本でも同じですが)、単純なミスなどで支払期日が遅れた際、金融会社から頻繁に電話がかかってくるのが煩わしいし、通話することで誰かに聞かれてしまうことを懸念していたものが、zaloのメッセージでのやり取りでだけで済むためプライバシー上も安心と認識されています。専用スマホアプリとZaloのサービスの違いという意味では、

◆Zaloでは、音声通話で問い合わせる場合でも通話料がかからずに会話できるが、スマホアプリにはその機能が無い(一般の電話番号を掲載)
◆スマホアプリでは、利用開始にあたって様々な個人情報登録が必要ですが、Zaloの場合は電話番号の登録だけで後は不要
◆スマホアプリの場合は、通知機能が無い
◆Zaloでの問い合わせは、レスポンスが早い

という4点が上げられており、特に4番目の素早いレスポンスが高評価を得ています。専用アプリを改修してCHAT機能を付けダウンロード数を増やすべく宣伝するよりも、ベトナムで幅広く普及しインフラとなっているZaloを活用した方が、敷居の低い(ダウンロードの手間や会員登録といったユーザーの負担が少なく)、新規ユーザーへのリーチにもつながりやすいという判断と考えられます。

ベトナム国内で何かITサービス・モバイルサービスを展開する際は、専用のスマホアプリを作るという手段以外にも現地で利用者の多いZaloを活用するという選択肢がある点、ご参考ください。

4.ベトナムでオフショア開発をするなら現地情報も豊富なバイタリフィへ

ベトナムへ進出されるならホーチミンで約9年、オフショア開発・アプリ開発を展開しているバイタリフィバイタリフィアアジアへお気軽にご相談ください。上記のようなベトナムのビジネス情報提供に加えて、オフショア開発のリスクや費用を極限まで抑えた『拠点開設プラン』も用意しております。またベトナム向けIT・WEBサービス/アプリの開発支援、ローカライズ、テストマーケティングといった進出支援に加えて、日本や他国向けのオフショア開発やアプリ開発も行っております。


本ページ内の画像は、FE Creditより引用したもので、その権利はFE Creditに帰属します。