オフショア開発の定番国としてインド、中国、ベトナムが既にその地位を確立しています。
まだまだ日本よりはコストメリットが出るのは確実ですが、経済の発展に伴ってそのコストは上がってきており、次に代わるオフショア開発新興国としてミャンマー、モンゴル、バングラデシュなども名前が上がっています。

しかし、近年オフショア開発先として名前が挙がるようになってきたのが東欧です。
今回は、東欧(東ヨーロッパ)のオフショア開発の実態やその特徴について見ていきましょう。

1. 東欧、どんな国がオフショア開発先として人気なの?

東欧オフショア開発
一言で「東欧」と言われても「ロシアの近く?」くらいの認識の人が多いのではないでしょうか?
東欧とは具体的にはヨーロッパの東側を指す言葉で、ルーマニア・ブルガリア・クロアチア・アルバニア・チェコ・スロバキア・ウクライナ、ベラルーシ、ポーランドなどの国を指します。

東欧のオフショア開発という文脈でよく名前が挙がるのはポーランド、ウクライナ、ルーマニア、ベラルーシなどです。
オフショア開発先として名前がよく上がる国は数カ国ありますが、すでに日系企業も進出しており、これから東欧へ高い技術力を求めて人気が出てくることが伺えます。

2. 東欧のオフショア開発の特徴は?

東欧オフショア開発

東欧は英語が得意な人が多く、技術レベルが高いと言われています。
ロシアに統治されていた時代に宇宙開発などの理系科目に力を入れていた影響で、数学などの基礎ができているというのがあるそうです。

英語ができれば、技術に関する最新の情報のキャッチアップやアメリカの顧客とのやりとりは容易になります。
その利点を生かして欧米のオフショア開発先として選ばれてきたため、オフショア開発のノウハウは溜まっているのではないでしょうか。

各国の特徴も見てみましょう。

2-1. ポーランド

安定した経済状態で、それもありIT人材が多く育っています。

約140,000人の開発者が、約430社のオフショア開発会社で活躍しています。
前述したHackerRankでも、3位と4位にポーランドのエンジニアがランクインしていることから、抜きでた優秀な人材がいることが伺えます。

エンジニアの平均時給は50ドルで、日本よりは高くなりそうですがその技術力に期待ができます。
また、英語もよく話されているので英語でのコミュニケーションに困ることはなさそうです。

2-2. ウクライナ

116,000人の開発者が、1000を超えるITの会社で働いており、豊富な技術者を有するウクライナは、Global Sourcing Associationの「アウトソース先としてもっとも選ばれている国」ランキングで東欧1位を取っています。
特にIOT分野が強みのようです。

国が教育に力を入れているということもあり、ITスペシャリストの57%、約半数を超えるエンジニアがSTEM(科学・技術・工学・数学の教育分野の総称。科学技術に強い教育方針)の学位を取っています。
HackerRankでは、セキュリティ分野にてもっとも優秀な国としてランクインしています。

ウクライナのエンジニアの平均時給は37ドルと日本ともそれほど差がなく、高い技術力に対してコストのメリットもあると考えられます。

2-3. ルーマニア

300,000人を超えるIOTエンジニアがいるルーマニアは、東ヨーロッパのシリコンバレーと言われはじめているほどIT技術者が多いことで有名です。
エンジニア単価もそれほど高くないのに、ハイクオリティなものが出来上がると言われており人気になっているようです。

ルーマニアではJavaとPHPの人気が高くエンジニアも多いので、日本でよく使われる開発言語との相性も良いでしょう。

2-4. ベラルーシ

ベラルーシも東欧のオフショア開発先として注目されている国の1つです。
日本人からするとあまり馴染みがないかもしれませんが、IT産業の輸出額は2000億を超えます。

ルーマニアと同じく、ベラルーシも東欧のシリコンバレーと呼ばれるほどスタートアップが盛んで、その技術はソフトウェア開発のみならず画像処理技術やVR/ARなど多岐に渡ります。

110000人のエンジニアがおり、多くが欧米向けの開発会社で活躍しています。

3. 東欧のオフショア開発の平均価格は?

東欧オフショア開発
では、東欧でのオフショア開発の平均単価はいくらくらいになるのでしょうか?
日本でのソースを見つけることはできませんでしたが、2018年のこちらの記事によると、東欧でのエンジニアの時給の単価は25ドル〜50ドルほど。
つまり、1日8時間、1ヶ月フルタイム(160時間)で東欧のエンジニアをアサインすると、4000ドル〜8000ドル(およそ43万円〜86万円)になる計算です。

もちろん、 オフショア開発会社に頼む場合はここに管理費などが入ってくるはずなので、実際はもっと高くなるでしょう。
現状では、ベトナムの単価の平均が25万円〜50万円程度であることを考えると、ベトナムなどの東南アジア諸国よりはコストメリットが少ないようです。

4. 東欧のオフショア開発のメリットは?


東欧諸国のオフショア開発のメリットとしては、先ほども述べたように技術の高さが挙げられます。
アメリカのオフショア開発先として選ばれていることからも、アメリカの技術力、開発力を多く学んでいることは間違いありません。

その豊富なノウハウや技術力から、東欧に頼むことでレベルが高いものが出来上がることが期待できます。

その技術力の高さは、東欧の教育にも起因しています。
東欧の教育は、テクノロジーを重視しており、サイエンスや数学に力を入れているそうです。
そのため、東欧には技術力の高いエンジニアが育ちやすい土壌があると言えるでしょう。
参考:Eastern Europe – A Go-To Destination For Offshore Center Setup

世界的なプログラミング学習のプラットフォームサイトであるHackerRankが出した2016年の国別ランキングでは、TOP10にポーランド、チェコ、ハンガリーがランクインするなど、ここでも東欧の国の技術の高さが伺えます。

5. 東欧のオフショア開発のデメリットは?

東欧オフショア開発
では、東欧のオフショア開発のデメリットは何でしょうか?
ベトナムのオフショア開発と比べると、多くの違いがあるので見てみましょう。

5-1. 日系のオフショア開発に慣れていない

欧米企業のオフショア先として発展してきたこともあり、オフショア開発のノウハウはありますが、欧米企業でのプロジェクトマネジメントと日本企業のプロジェクトマネジメントは多分に異なる部分があります。

そのため、日本向けのオフショア開発に慣れているか?という点では現時点では首を縦に振ることはできません。
また、東南アジアほど日系企業が進出していないため、東欧で日本語を駆使して開発を進めることができるエンジニアもまだまだ少ないでしょう。

5-2. 日本と東欧では時差が大きく、地理的にも遠い

また、時差の問題もあります。
東欧は日本よりも5〜8時間遅れています。
例えば、ウクライナだと7時間の時差があります。

日本の方がウクライナより7時間進んでいるため、日本人が日本で朝9時に出勤したとすると、ウクライナは深夜2時です。
ウクライナで午前9時に出勤してきたとき、日本ではすでに午後4時。

勤務時間がなかなか被りにくいため、チャットでリアルタイムのやりとりをすることも、ロングミーティングをすることも難しくなります。

地理的にも、日本と東欧はかなり遠い距離に位置しています。
キックオフミーティングをしたいと東欧を訪れる場合、飛行機で約12~14時間かかることも。

ベトナムですと、日本企業が多く進出しオフショア開発をしてきたこともあり、日本のスタイルに慣れているエンジニアが多いです。
また、時差は2時間なのでほとんどリアルタイムでやり取りすることが可能ですし、飛行機でベトナムを訪れる際も東欧の約半分の6時間ほどです。

6. まとめ

上記のことを鑑みると、東欧へオフショア開発を頼むときは下記のことを考慮すると良いでしょう。

・英語でのコミュニケーションが可能かどうか
・時差があることを考慮したプロジェクト進行ができるかどうか
・予算はどの程度か

もちろん、東欧にも日系のオフショア開発会社が進出しているため、興味があれば一度話を聞いてみるのが一番良いでしょう。

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参考:Pros and Cons of Outsourcing to Eastern Europe