近年AI(人工知能)の進化は著しく、主要IT企業においてもAIのシステムやサービスを展開しているところが増えてきています。特に昨今はテレワークが急速に進み、チャットボットなどのAI自動応答ツールが人々の生活により身近な存在になりました。

本日はチャットボットのAIエンジンとして用いられる「IBM WatsonAssistant」をピックアップします。どんな特徴があるのか、他社のエンジンとどのような違いがあるのかについてご紹介していきます。

1. Watsonとは?

Watsonキャプチャ

IBMが提供するIBM Watsonはビジネスに活用できるAIサービスです。業務におけるデータをナレッジ化したり、業務プロセスに組み込んで活用したりすることで、業務効率化や高付加価値化を実現可能にしています。

Watsonのサービスの中にはAIを用いてテキスト分析や検索ができるものやテキストの音声化に特化したものなど様々用意されています。連携を図ることでチャットボットに限らず、ビジネスにおいて広くAIを活用していくことができます。

2. WatsonAssistantとは?

WatsonAssistantキャプチャ

WatsonAssistantは、自然言語処理に強みを持つ質問応答システム、意思決定支援システムで、文脈を含めた質問を理解できるのが特徴です。アメリカのクイズ番組で歴代チャンピオンに勝利したAIエンジンとして一躍有名になりました。

自然言語の理解と学習を繰り返して進化を続けており、オンラインヘルプのチャットボットを始め、コールセンターの顧客対応や医療分野でも活躍しています。

WatsonAssistantは13ヶ国語に対応しています。近年日本語にも対応領域も拡充し、自然で問題のないレベルに進化を遂げています。日本語でのマニュアルも充実しており、入門者向けの日本語チュートリアルもあるため、ハードルが低く導入しやすいAIエンジンです。

実際にチャットボットを提供しているベンダーでもWatsonAssistantをAIエンジンに搭載している企業が数多く存在します。この点からも精度や操作性において高い信頼を得ていることがわかります。

また、個人のブログやSNSなどにも情報が豊富に存在しているため、アップデートの内容や疑問点など比較的容易に情報を得られる点もWatsonAssistantの強みと言えるでしょう。

3. 各AIエンジンとの比較

IBM以外にも各社AIエンジンを提供しています。代表的な4サービスを見ていきましょう。

3-1. Dialogflow(Google)

Dialogflowキャプチャ

GoogleのDialogflowは自然な会話の為のチャットボットAIです。Googleが誇る最先端のAI技術を顧客対応業務などに活かすことができます。

自然で正確なやり取りを行う目的で開発されたことから、違和感が生じにくいユーザーエクスペリエンスを提供できます。顧客対応を行う仮想エージェントは、Googleアシスタントで培われてきたディープラーニング技術から生まれたものです。

補足的な質問を含む多重的な会話についても対応することができ、自然な応答をすることが可能です。

ビジュアルビルダーとビルド済みのエージェントが用意されており、従来は数日要していた環境構築を僅か数分で行えるようになりました。

GoogleHomeやGoogleAssistantなど同社で提供しているサービス同士での連携に強みを持っています。

3-2. Azure Bot Service(Microsoft)

Microsoft Azureはクラウドコンピューティングの総合的なサービスで、AIや機械学習はそれらに含まれる一部です。

チャットボットに用いられるAIエンジンAzure Bot Serviceは言語解析プログラムLUISを用いており、クラウドコンピューティングやストレージ、データベース、IoTなどと並ぶMicrosoft Azureのサービスの1つです。

Azure Bot Serviceはサーバーレスのボットで、ボット作成のフレームワークや他Azureサービスとの連携、ユーザーとの接点の豊富なチャンネル連携が提供されます。検索エンジンBingとも連携をしており、Bingベースの豊富な語彙を活かした質問に対する応答が可能です。

Azure Bot Serviceは画像認識も可能で、いわゆるチャットのスタンプを交えたコミュニケーションが行えます。

軽量でリアルタイムに処理できる点に強みを持ちます。使いやすさやサポート体制、日本語対応はこれから拡張が期待できる部分と言えます。

3-3. Amazon Lex(Amazon)

AmazonLexキャプチャ

Amazon LexはAlexaの会話エンジンが使えるチャットボットで、2021年の4月から日本語対応が始まりました。

自動音声認識で音声からテキストに変換する機能や、テキストから質問の意図を理解する自然言語理解機能を備えます。テキストベースのチャットだけでなく、電話の内容への応答や、音声を入力して文字を起こすなどの使い方もできます。

Amazonの音声認識技術の高さは既にAlexaで広く証明されているので、日本語対応が始まった今後は国内で普及していくと見られます。

フレーズを設定してユーザーに対する質問をしたり、聞き出した情報から質問を読み取り回答したりできるチャットボットが容易に作成できます。

日本語対応の実績はまだ浅いですが、今後WatsonAssistantに追いついていくのではないかと言われています。

3-4. SiriKit(Apple)

SiriKitキャプチャ

AppleのSiriKitは、iPhoneに搭載のSiriをカスタマイズする為のキットで、クラウドを必要としない点が他のAIエンジンとの違いです。

チャットボットのサービスが使えるのはiPhoneユーザーに限定されてしまいますが、オフラインでも機能する点は強みです。

想定されているのは音声による様々な操作で、ShortcutsAPIを使うことで簡単にSiriに質問機能を加えることができたり、視覚情報による選択肢の提示などが実現します。

それからユーザーの操作を学習して、作業中に関連性が高いと思われる提案も行えたりします。

開発者向けのキットのため誰でも簡単に構築とはいきませんが、日本語ドキュメントも直近で提供されており、日本でも徐々に浸透していくとみられています。

使いこなすまでのハードルが高いですが、使いこなすことができればできることは多く、HomePodとの連携も強力です。

4. まとめ

今回はWatsonAssistantを含めた計5サービスについて紹介しました。

WatsonAssistantが現段階では広く使われており、日本語対応・利便性・情報量などの点において優位に立っています。しかし他サービスも日本語対応を拡充させたり、機能アップデートを行ったりと日々進化を遂げています。

各社追随し合うことで、AIサービスの質全体がボトムアップされ、私たちの暮らしがより便利になっていくことが期待できます。

5. WatsonAssistantを使ったAIチャットサービスなら「FirstContact」

「FirstContact」は本日ご紹介したWatsonAssistantをAIエンジンに搭載したチャットボットサービスです。

AI非搭載のタイプは月額2,980円、AI搭載のチャットボットは月額12,000円~と他社と比較してもかなりお得な価格でご利用いただけます。

WatsonAssistantを搭載していながら、Excelで簡単にシナリオを作成できるプランも用意しています。

また、開発会社という強みを持っているためカスタマイズ性にも富んでおり、機能の追加や外部連携開発なども柔軟に対応が可能なサービスです。

今なら20日の無料トライアルを実施中です。お気軽にお問い合わせくださいませ。

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