2018年2月9日付のVNEXPRESSによると、ベトナムでは教育者である教授の数が、2017年についに1000人を超えたと発表しました。今回は、なぜこのようなことが起きたのか、また、教授になるとどのようなメリットがあるのかなどを調べてみました。(タイトル画像は、2018年2月23日付のVOV.VNより引用。)
目次
1. 過去と比較したベトナムの教授数
2018年2月9日付のVNEXPRESSによると、べトナムでは教授や准教授の数が、前年度60%増となる1226人にもなったと発表されました。では、一体なぜこのようなことになったのでしょうか。
(画像は、2018年2月9日付のVNEXPRESSより)
2018年2月7日付のVNEXPRESSによると、2019年までに教授や准教授の試験を改定すると発表されていることが大きいとされています。2017年1月に教育訓練省が発表した改定案によると、自然科学・工学・技術分野で主著者となり、少なくとも2つの科学論文を国際学術誌に掲載されること、ISIの記事または書籍として出版されることなど、よりハイレベルな基準が挙げられています。
また、この他にも、2018年2月2日付のVNEXPRESSによると、ベトナムの教授および准教授の募集が6か月遅れたことがこの主な原因だといわれているそうです。
2. なぜ急増? 教授になるメリットとは
2018年2月25日付のZing.vnによると、教授は退職後に勤務時間を延長することができ、給与も高いランクの職業となっています。
また、2018年2月23日付のVOV.vnによると、国内および国のプロジェクトに参加することができ、それを承認する権利も与えられるということです。
このように教授になることで多くのメリットが存在することも教授数が増加した要因の1つなのではないでしょうか。
(画像は、2018年2月27日付のtuoi tre onlineより引用)
3. 現在の基準では、どうすればベトナムで教授になれるのか
2018年2月25日付のZing.vnによると、教授になる基準として、現在以下のようなことが挙げられています。
①3年以上准教授をしている
②少なくとも2人の博士課程の学生を持っていること
③専門分野で大学卒業レベルの出版されている本を集めること
しかし、2017年12月28日付のBAO MOI.comによると、ベトナムでは教育に力を入れるため、いくつか基本となる柱を作って取り組んでおり、その柱の中には「すべてにおいて教師と教育管理者の質を向上させる」、「人材、特に高品質の人材を育成する」という項目もありました。
これは、現在の基準では物足りないという国の考え方も読み取ることができる内容です。今後ますますベトナムの教育水準は上がり、そのために必然的により教授の水準も上がっていくのではないでしょうか。
4. 今後はどうなる? ベトナムの教育
2017年8月11日付のVietnam netによると、ベトナムでは、平成28年の高校生の進路は大学への進学が41%を占めているという状況です。
日本の文部科学省によると、平成28年の日本の大学進学率は49.3%なので、日本に比べ差がなくなってきていることが分かります。
「3. ベトナムで教授になるためには?」で先述した通り、ベトナムは教育に力を入れようと国レベルで取り組んでおり、今後は教授の水準も上がり、ベトナムはさらに優秀な人材を輩出する国となるのではないでしょうか。
(画像は、2017年10月12日付のKTVより引用)
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