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今回は『ベトナムのEC』についてBtoCの市場規模。ここ5年ほどの市場の伸びや利用者及び事業者の特徴、コロナの影響はどのような形であったのか?(事業者側、利用者側のライフスタイル)、今後2025年までにどのくらい伸びそうなのか?この辺を数字データを交えて紹介します。

1. サクッとわかる3分動画で確認

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2. コロナ禍前までのベトナムEC(BtoC)の市場規模


まず2015~2019年の5年間の市場規模の推移です。
・2015年:40.7億ドル(前年比37%増)
・2016年:50億ドル(前年比23%増)
・2017年:62億ドル(前年比24%増)
・2018年:80.6億ドル(前年比30%増)
・2019年:100.8億ドル(前年比25%増)
人口の42%、EC化率(小売市場全体に占めるECの割合)4.9%年間1人あたりのEC利用額は202ドルと言われています。

ちなみに日本については、市場規模が10兆515億円、EC化率6.76%ほどです。
当初2020年はさらに伸びが加速し、136億ドルくらいまで拡大すると予想されていました。

3. 2020年のベトナムEC市場規模予想


コロナ禍によってECでの買い物が25%増加するなど明るいニュースもありましたが、産業貿易省によると(経済減速の影響もあり)成長率20%となり、120億ドルではないかとも予想されています。減速したとしても20%の市場成長というのは、伸びている市場と言えるのではないでしょうか?

4. コロナ禍のEC事業者への影響


ベトナム政府(産業貿易省)が発表したコロナ流行初期(2020年2~4月)の結果です。ちなみに4月はベトナムにおいてStay at Homeが推奨され、経済への影響が一番出た時期です。
・EC事業者の57%が、売上の伸び率30%以下(事業者によってはマイナスもあり)
・EC事業者の24%が、売上の伸び率51%超
2極化とも考えられる状況があったことが分かります。

またそれから時間が経って2020年11月10日に開催されたイベントでベトナムEコマース協会(VECOM)の発表によると、
・ECサイトのトラフィックは、昨年比150%増加
・ECサイトへの訪問者も毎日350万人に増加
と市場全体は伸びていることが伺えます。

5. 利用者側のライフスタイルへの影響


ベトナムの1人あたりネット利用時間(仕事を除く)ですが、
・コロナ前:3.1時間 / 日
・コロナ危機(4月):4.2時間 / 日
・その後(現在):3.5時間 / 日
と今回の出来事を通じてネットの利用時間が着実に増え、また消費者の94%は、新たに使い始めたデジタルサービス(ECを含む)を使い続けると回答しており、ECがより身近になったとも言えます。

6. ベトナムのECは、2大都市が牽引


ハノイとホーチミンの都市人口(周辺は含まず)は、全人口18%と言われていますがこの人たちがEC利用者の70%を占めており、この傾向は2016~2019年まで同じでした。

またEC事業者側(出店企業)の所在地も、ホーチミン39%、ハノイ31%、その他の地域で30%となり、2大都市への集中具合がわかります。この2大都市の経済拡大(所得向上)が、さらなるEC市場の拡大へと繋がっていくものと考えられます。

7. 2025年ベトナムEC市場規模予想


まず国家目標です。
・人口の55%(5,500万人)がECを利用
・1人あたり年間600ドルを利用
・市場規模350億ドル、EC化率10%
という目標を掲げています。

なお、民間予想(Google、Temasek、Bain & Companyによる「e-Conomy SEA 2020」)では、
・市場規模290億ドル+デリバリー市場70億ドル
とあり5年程度で2~3倍へとさらなる急成長が見込まれる市場となります。


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