ベトナムオフショア開発の現場からお届けする現地情報。わずか3分の動画付きで解説します!

今回は『ベトナムで人気のスマホブランド市場シェア』。2020年第3四半期(7~9月)の調査データを元に、市場シェアの高いブランドTop5をベトナムと東南アジア全域とで比較、そこから見えてくるApple(iPhone)が入っていない理由、ベトナムで4位に食い込んだベトナム発ブランドVsmartといった現地事情について紹介します。

1. サクッとわかる3分動画で確認


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2. ベトナムのスマホブランド市場シェア

ベトナム
順位 製造業者・ブランド 市場シェア 前年同期比
1位 Samsung 33% -6%
2位 Oppo 15% -21%
3位 Xiaomi 12% +114%
4位 Vsmart 9% N/A
5位 vivo 9% +75%

Canalys社の2020年第3四半期(7~9月)データより。出荷台数ベースでかつ、メーカー(製造業者)より卸売りや小売り店に出荷された台数ベースですので、実際に購入された数とは差異があります。

このうち4位に食い込んでいるのは、ベトナムメーカー(ブランド)のVsamrtです。

3. 東南アジアのスマホブランド市場シェア

東南アジア
順位 製造業者・ブランド 市場シェア 前年同期比
1位 Samsung 20% -14%
2位 vivo 19% +37%
3位 Oppo 18% -15%
4位 Xiaomi 14% +18%
5位 realme 13% +113%

Canalys社の東南アジア全域2020年第3四半期(7~9月)データより。出荷台数ベースでかつ、メーカー(製造業者)より卸売りや小売り店に出荷された台数ベースですので、実際に購入された数とは差異があります。

このうち1位のSamsungは韓国、2~5位は中国メーカーです。realmeは、Oppo参加の企業です。

4. 両者を比較して見えてくるもの


Samsungが市場シェアを低下させており、東南アジア全域ではシェアがほぼ拮抗してきている様子がわかります。しかしベトナムではシェアを落としたとはいえ、33%と3分の1を占めており、東南アジア全域よりは高い数字です。

ベトナムはSamsungの大規模なスマホ生産工場があることで有名ですが、生産力だけでなく販売力もあることを伺えます。

5. Appleが市場シェア上位に入っていない理由


2つの理由が考えられます。

(1)出荷台数ベースの市場シェアであるが故に、単価の高いiPhoneを売るAppleとしては上位に食い込みにくい状況にあるということ。(金額ベースでなら異なる可能性があります)

(2)集計時期が7~9月と新機種iPhone12の発売前であったため、買い控えなどもあって台数の面でさらに不利となったこと。

6. Vsmartはなぜ短期間で4位に食い込めたのか


Vsmartは、ベトナム最大の企業グループとも言われるVinグループ傘下の会社、VinSmart Research & Manufacturer Joint Stock Companyが作っているスマホのブランドです。2018年6月に設立、同年12月にスマホ発売ですので、まだ発売を始めてから2年も経っていない新興のスマホブランドです。ここが4位に食い込んだのは2つの理由があると考えられます。

(1)1万円以下ような低価格機種を販売して一気にブランド認知力とシェアを取りに行ったこと。低スペック機種ですが、Vsmart Bee Phone 3などは、量販店で159万ドン(この記事を書いている時点のレートで約7200円)といった激安価格です。

(2)最近ではスペックの高い機種(Snapdragon 730等を搭載)でも599万ドン(約2.7万円)999万ドン(約4.4万円)と他社に比べて安くしており、コスパの良さが評価されていること


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