IoTとは、モノのインターネットのことです。IoTは、Internet of Things の略称で、あらゆる”モノ”がインターネットにつながることです。
コンピュータ等の情報通信機器だけでなく、世の中にある、あらゆる”モノ”に通信機能を持たせ、インターネットに接続したり、相互に通信したりします。これにより、自動認識や自動制御、遠隔計測、遠隔操作を行います。
今回は、事例として「スマホから家電操作」「赤ちゃんやペットの健康管理、お年寄り見守りサービス」「駐車場の自動予約、宅配BOXの自動受け取り」について、順に見ていきます。

1.事例「スマホから家電操作」

1-1.内容

「エアコンをつけっぱなしで出かけてしまった」「帰宅するまでに涼しくしおきたい」という場合に、スマホから電源を操作できる「Pluto」というサービスがあります。
「Pluto」は、エアコンだけでなく、テレビ、扇風機など、家庭にある多彩な家電製品をスマートフォンで一括操作しようというものです。
それでは、これらの機能を実現している仕組みである「Plutoステーション」について説明します。
「Pluto本体」を家庭内ネットワーク(LAN)につなげることで、「スマートフォン」→「Plutoのクラウドサーバー」→「Pluto本体」→「赤外線で各家電に指示」の流れで家電を制御することにより、実現しています。
ここでの「赤外線で各家電に指示」は、機能的に見ると、従来のリモコン操作と同様のことです。
スマホから、あらかじめ、操作したい家電について、「家電カテゴリー」「メーカー名」「製品の発売時期」を設定します。

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出典:Amazon.co.jp
https://www.amazon.co.jp

1-2.所感

すべての家電をスマートフォンで一括操作できるのは便利ですが、レスポンスについては、更に改善していく必要がありそうです。
Plutoを用いれば、日宅からだけでなく外出先からでも家電を操作できるようになります。
ただし、エアコンの電源はONになっても、「エアコンがつきました」などの表示が出ません。もしこれを実現しようとすれば、家電からの発信情報が必要になります。この機能を実現するためには、メーカーの発信情報の標準化が必要になることが推測されます。
Bluetooth LE等、IoTに適した通信規格は出始めているので、更に業界内での標準化が進めば、大きく道が拓けると思います。

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出典:Amazon.co.jp
https://www.amazon.co.jp

2.事例「赤ちゃんやペットの健康管理、お年寄り見守りサービス」

2-1.内容「赤ちゃんの健康管理」

IoTを使えば、赤ちゃんの体温や危険な場所にいってないか等赤ちゃんの行動をスマホで遠隔管理することができます。
赤ちゃんのおしゃぶりに、体温計と通信装置を組み込むことで、体温測定がスマホで確認できます。また、家の中にワイヤレス監視カメラをおくことで、赤ちゃんの行動を監視することができます。
赤ちゃんのおしゃぶり体温測定はPacif-iを、行動監視は、Dropcam Proを用いて実現ができます。

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出典:Pacif-i
https://pacif-i.io/

2-2.内容「ペットの健康管理」

犬の首輪にセンサーをつけることにより、自分のペットが歩いた時間、食事をした時間、寝ている時間などを把握できる機器があります。「Whistle」という製品です。
犬の行動履歴をログに残すことができ、スマホで犬の健康管理ができます。また、結果をグラフ化したり薬や注射など必要な内容をメモとして登録したりすることもできます。
また、日々の行動履歴を愛犬家仲間などで、SNSによりシェアすることもできます。
Whistleがあれば、犬が迷子になったときも、位置情報でその場所がわかります。
GPSと3軸加速度センサーを搭載しており、この機能を実現しています。
これにより、ペットの1日の生活サイクルや行動パターンを分析し、異常があった場合獣医掛かるといったことが可能となります。

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出典:Whistle
http://cdn.optimizely.com/

2-3.内容「お年寄りの見守りサービス」

一人暮らしのお年寄りが、ポットからお茶をいれると、離れた場所で暮らす子供に通知が届くというものです。「象印 みまもりほっとライン i-Pot」に、この機能が搭載されています。

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出典:象印みまもりほっとライン
http://www.mimamori.net/service/

2-4.所感

赤ちゃんの健康管理は、体温測定に関して実現していることを説明しましたが、これらが個別の独立したサービスではなく統合的なプラットフォームとして提供されれば、さらなる利便性が追求できると思います。また、それらが記録するまでで留まらず、例えば知恵袋的に先輩ママのアドバイスを受けることができるプラットフォームなどが整備されれば、より子育てを楽しむことができる土壌が整うのではないでしょうか。
ペット健康管理であれば、GPS機能と3軸加速度センサーの機能の他に、小型カメラも搭載できれば、非常時の周りの状況確認もでき一層便利なものへと発展するでしょう。また、医師にデータを簡単に提出できる仕組みが整えば、医療面でもよりシームレスに連携ができると思います。
お年寄りの見守りサービスでは、お年寄りの行動が通知されるだけでなく、子供からの返信等の機能を備えれば双方向でのコミュニケーションが可能となり、より親切なものになると思われます。子現状ではポットの使用状況という断片的なものですが、それが冷蔵庫、洗濯機など諸々に共通のフォーマットで対応していけばよりきめ細やかに状況を知ることができるようになるかと思います。

3.事例 「駐車場の自動予約、宅配BOXの自動受け取り」

3-1.内容 「駐車場の自動予約」

最寄りのコインパーキングや駐車場の位置が検索できるサービスがあることは、ご存じの方も多いと思います。
その駐車場の空き状況が確認でき、加えて予約や決済がオンラインでできると一層便利かと思います。これを実現するスマホアプリが「eCoPA(エコパ)」です。
センサーやカメラを組み込んだポールを駐車場に設置し、車のナンバーを読み取ります。これにより、駐車場の空き状況が確認できます。そして、駐車場の予約ができるようになり、決済の機能とも連動し、駐車場の予約や決済がオンラインでできるようになります。

parking出典:eCoPA公式サイト
http://ecopa.in/#about

3-2.内容 「宅配BOXの自動受け取り」

インターネット通販の普及や一人暮らし世帯の増加により、宅配便の再配達の依頼が増加しており、宅配業者の中でも大きな課題となっています。オムニチャネルの時代、「いつでも買えて、いつでも受け取れるサービス」が多くの方に望まれています。
これを受けて、受取人がいなくても荷物を保管できる宅配ボックスのサービスが開発されました。「スマート宅配BOX」というスマホアプリです。
このサービスは、従来の宅配BOXをより発展させたもので、鍵の開閉にスマホのNFCを用いるものです。
また、これまで設置が難しかった一軒家、マンション、オフィス、駅、空港でのサービスが可能になり、より一層宅配業者の負担減及び利用者の利便性追求が可能となります。

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出典:株式会社エスキュービズム・テクノロジー
http://tech.s-cubism.jp/business/iot.html

3-3.所感

駐車場サービスは、決済と絡まったことでFinTechサービスにも分類される仕組みです。統一化が図られたり網羅性が増したりした場合は、大きく市場に浸透していくと思われます。
便利なサービスであることに間違いはないので、少しでも対応範囲が充実していくことを望むのみです。
宅配BOXのサイズが一通り揃っているのが望ましいですが、物理的なスペースとの関係もあるので、このあたりの整理、検討が今後進められてゆくものと思われます。
GPS機能で宅配BOX の位置情報の確認ができます。この他に、BOXの中身をスマホから内部カメラ画像で確認したい、品物によっては固定ワイヤーの要求などがあります。さらには、保冷機能のついたものなど、よりきめ細やかなニーズに対応した製品/サービスが登場していくことと思います。
このような、よりきめ細かなサービスへと発展してゆくものと思われます。

4.バイタリフィとIoT

弊社では、世間のIoTに関する波を受け、積極的にIoT関連の開発に取り組んでおります。
例えば、センサーデバイスと連携したヘルスケアアプリなどが挙げられます。センサーとBluetooth Low Energyで連携し、センサーから送られてきた値を記録するというものです。
その他にも、周辺機器(レシートプリンター/ビーコン端末/決済端末)と連携するアプリに関しても手がけており、IoTという言葉が一般的になるより前からIoT開発に取り組んできた実績がございます。

5.まとめ

事例として、「スマホから家電操作」「赤ちゃんやペットの健康管理、お年寄り見守りサービス」「駐車場の自動予約、宅配BOXの自動受け取り」について見てきました。
IoTは、原点は「今まで通信していなかった”モノ”とつながる」という内容ですが、「遠隔で操作する」と「遠隔で知る」という2点に大別できるかと思います。
例えば出先で家電を操作することは遠隔操作ですし、ポットの利用状況からお年寄りの行動を記録することは遠隔で何かを知る、という風に分けられるかと思います。
が、IoTだけで留まることなく駐車場の予約やそれに応じた決済が絡んでくると、前述の通りFinTechも絡んでくることとなり、予約となるとそれらを取りまとめるサーバーがリクエストをさばいている事になり、駐車場の利用状況を蓄積することで、晴天と雨天での利用状況の違いなどをビッグデータ的に分析し、マーケティングに役立てることもできます。
また、IoTの多くは現状「消費者の不便を解決する」というものですが、宅配BOXなどは、宅配業者が抱えてきた問題を解決するきっかけになりうるサービスかと思っており、一般消費者だけでなく特定の業界の問題を解決するためのソリューションも出てきています。
この他にも、すでに、IoTの事例は数多く出ています。まずは個別の機能から始まり、いずれ規格化され、多数のサービスを組み合わせることが容易となり、より便利なものへと発展して行くでしょう。
弊社では、前述の通り多数の開発実績があり、IoTに関する開発をご検討の会社様のお力になれると考えております。企画レベルで問題ございませんので、ぜひ一度お話をお聞かせいただけますと幸いです。
ご相談、お待ち申し上げております。

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