代表の川勝です。
スマートフォンアプリ開発ベトナムでのオフショア開発をやっています。

近年のオフショア開発単価事情

オフショア開発の人月単価は上昇傾向にあります。
そもそもオフショア開発は途上国の安い賃金を活用するモデルなので、
途上国が成長していく過程での賃金上昇は当たり前のことです。

それに加えてオフショア開発は輸入ビジネスでもあるため、為替の影響も受けます。
最近ではアベノミクスが始まる2012年11月までは1ドル78円くらいで、そこから3年近くは
円安一辺倒で一時期は1ドル120円を超えました。最近はイギリスのEU離脱問題もあり、
1ドル105円強くらいの円高に戻しています。

よってオフショア開発の単価は、その国の経済状況(物価上昇率)や為替動向に左右されます
また国内人材の需給状況やトレンド、競争などによっても単価は変化します。

では過去と現在を見ていきましょう。日本と馴染みのある中国とベトナムで比べてみます。

西暦/国    中国人エンジニア    ベトナム人エンジニア
2011年   30~40万円      20~25万円
2016年   40~50万円      30~40万円
上昇率   133~167%      150~200%

※2011年の為替は1ドル80円、2016年の為替が1ドル110円あたりを基準と考えています。
※オフショア開発会社が一般的に提示している1人月の価格です。プログラム言語や期待する役割、稀少度合いによって変動します。

あくまで一般的な数値ですが、中国は5年前から既に高かったこともあり、上昇幅は緩やかですね。
ベトナムは5年で2倍近くになっています。為替の影響(80円⇒110円)と賃金増のダブルパンチで大きく上昇しています。

だいたいの予想でいくと、大きな政変や為替変動などが無い限り、2020年頃のベトナムのオフショア開発の人月単価は2016年時点の中国の単価と同程度の40~50万円になると思います。

ただし、今後は様々な条件によって単価は大きく変わってくると予想しています。

単価から視るオフショア開発1:国でなく都市。どこの都市に発注するのか。

ホーチミンやハノイは、上海や北京と同じで大都市です。よって国の全体的な物価上昇率より高い賃金の上昇となります。5年後には物価は今の2倍近くになってると思うので、オフショア開発の単価もGDPの伸び以上に上がってると思います。

もちろん、ただ高いだけではありません。
例えば表参道のデザイナーは日本の地方のデザイナーより単価は高いと思いますが、それでも発注する人は多くいるのと同じで、都市部のエンジニアは外資慣れしていて、数々の難しいプロジェクトで鍛えられ、レベルも上がっていると思います。

単価から視るオフショア開発2:完全に遠隔でコントロールするのか、責任者が出向いて進めるのか

育てるのか、育った人材を使うのか、
マネジメントを現地に任せるのか、自ら行うのか、
最終責任を負わせるのか、自らが責任を持つのか、

ビジネスは責任領域が価格の大きなウェイトを占めます。
発注額を抑えたいなら、いかに多くの役割を持つかということになります。
逆にお任せしたいなら価格は高くなります。

プロジェクトの総合コストを見て切り分けしていくのがいいと思います。

単価から視るオフショア開発3:ノンコア業務か、コア業務か

どういう業務を発注するかによって、必要な人材のスペックは変わってきます。
インテリジェントな業務か、作業に近いオペレーション業務か、
設計や仕様書作成などの上流工程が含まれるか、プログラミングやテスト中心の業務か、
もちろんコア業務を担える人材はコストが高くなります。

単価から視るオフショア開発4:スポットでの契約か、長期契約か

1~6ヶ月くらいの短期の契約か、うまくいけば数年以上続く内容か、
これは受託する側の問題ですが、長期契約であれば、採用や教育にまつわるコストも、
デスクやPC、ソフトウェアなどの初期コストも長期で按分できるため、価格を抑えやすくなります。

反対にスポットの契約であれば、色々なコストを短期で吸収しなければならず高くなってしまいます。

 

単価から視るオフショア開発5:何名規模の契約か

契約人数が多くなれば、受託側もリソースをうまく活用できるため、コストメリットを提供しやすいです。
長期間、一定規模の人数を抑えるとコストメリットを教授できます。

単価から視るオフショア開発まとめ

いかがでしょうか。
オフショア開発の単価はあまり問題でなくなると思います。
貴社がオフショア開発に何を求めるのか、外部に出るお金と内部のコストをどのようにマネジメントするのか。
単価を安くするためには、なにかをトレードオフにしなければなりません。
貴社の人事戦略、コスト戦略にも関わってくる問題です。
オフショア開発に求めたいことは何ですか。一度弊社のほうまでご相談ください。
長年のナレッジを元に最適なご提案をさせていただきます。

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