代表の川勝です。
スマートフォンアプリ開発ベトナムでのオフショア開発をやっています。
今日はオフショア開発が抱える問題・課題やデメリットを考察したいと思います。

私自身は「オフショア開発」に様々な課題があること(指摘があること)を認めていますが、
決して特別なネガティブなものではなく、どこの業界や階層でもある問題と思っています。
よってこのブログではどういったテーマが課題に挙げられやすいかに触れていると捉えてください。

オフショア開発の課題・問題点1:社員の定着率はどうか

2年か3年に一度転職する人もいます。転職に関する意識は日本人のイメージする欧米寄りかもしれません。せっかく自社の業務に慣れてくれて、これからという所なので日本的には辛いですね。

ただエンジニア職の場合、日本でも継続勤務には苦労していることを考えると同じかもしれません。弊社のベトナム法人では創業から7,8年継続勤務しているメンバーも少なからずいるので、対策はいくつもあります。

オフショア開発の課題・問題点2:OKの定義が異なる

たとえば本を買うとき、一番上にあるものでなく、その2個下くらいにある手垢の付いてなさそうなのを買いませんか。CDを買うとき、セロファンが破れかけているものでなく、キレイに包装されているものを買いますよね。
垢が付いていてもセロファンが破れていてもいなくても中身は同じ品質です。
日本人は「神は細部に宿る」の精神でかなり詳細まで拘るため、外国人からすれば厳しいと感じるかもしれません。こういったカルチャー的なことに根ざして、「できました!」という内容のレベル感が異なります。

プロジェクトの初動をいかに定義するか、癖付けするか、ルール作りが重要になります。

オフショア開発の課題・問題点3:清濁併せ呑むか

「清濁併せ呑まない」ほうがプロ意識が高く正しいという見方もできます。
逆に協調性を大事にしすぎる日本人のほうがプロではないのかもしれません。
外資系企業勤務者に、職務記述書にない仕事内容をやってもらうには説明が必要です。
極端に言えばエンジニアはテストをやりません。自分はコードを書くのが仕事だからテストはテスターにやってもらうと。(勿論実際はそんなことはありません)
チームワーク重視というよりも、自分に与えられたミッションを完遂しようとします。

プロジェクト期間中に適切なチームビルディングが出来ていれば解決できる問題でもあるし、
そもそもグローバル開発とは個人プレーの合わせ技と思って進めるほうがよいでしょう。

オフショア開発の課題・問題点4:キャリア重視

ベトナム人は自分のキャリアアップに繋がらない仕事を好みません。
日本人もそうですが、よりその傾向が強いように思います。

逆に言うと自分のスキル向上には貪欲なため、それに繋がる仕事であれば残業も厭わないし日本人以上に積極的に感じます。
たとえば就業後にベトナム人向けに日本語教室を行うとほとんどの人が参加します。
日本人に英会話教室をやると参加率はそこまで高くないと思います。

オフショア開発の課題・問題点5:コンプライアンス問題

映画のDVDなどは東南アジアの国に行けばコピー品が違法に安く堂々と販売されていたりします。著作権、特にデジタルコンテンツに関しては教育や啓蒙が行き届いていないようです。

著作権のみならずですが、コンプライアンスという言葉は我々ですら長い歴史のある概念ではないため、充分に事前に説明しないとわからないかもしれません。

オフショア開発の課題・問題点6:品質問題

上記問題の結果ではありますが、ソースコードの品質が高くないと指摘されることもあります。
多くの人数で開発を進め、各人が独自メソッドでコーディングし完成させている。
結合するとアチコチからバグが発生する。こういったことをたまに聞きます。
日本人の場合は他のメンバーと連携しながら全体パフォーマンスを考えます。
ベトナム人は個人プレーが多く、自分のミッションを全うしようとするため、全体を見ていないこともあります。

これらは1~5の問題を解決していけば起こらないと思います。

オフショア開発の課題・問題点7:コスト削減にならなかった

6の結果、ソースコードレベルでの修正が必要になり、リファクタリングしなければならなかったり、日本人エンジニアやテスターを大量に追加投入して巻きなおす必要があったりと、結局コスト削減どころか逆にコスト増になったという話も聞いたことがあります。

オフショア開発の課題・問題点まとめ

いかがでしょうか。
オフショア開発の課題・問題・デメリットは色々と言われるのですが、大半は経営の問題であり、マネジメントの問題であり、ルール作りや手段・手順の問題であることがわかると思います。
バイタリフィアジアは8年のキャリアを誇るので初歩的なミスは無くなりましたが、それでも完璧とはいえません。
品質を向上させるため、生産性を上げるためにいくつかのプロジェクトを全社で推進しています。

「過去と他人は変えられない。変えることができるのは自分自身と未来だけ。」

経営もマネージャーも現場も自らの責任領域を明確にし、プロ意識をもって事にあたれば
オフショア開発もうまくいくことと思います。

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