chromeOS Flex を試す(Apple Silicon の Mac で仮想化 その2)


    まいど。制作部のコダマです。
    GWの自由研究の発表です。以前、Windows11のARM版の仮想化を記事にしましたが、今回は3ヶ月ほど前に公開された chromeOS Flex の開発版です。

    と言うわけで必要なものは以下になります。

    1. Apple Silicon の Mac
    2. UTM(記事作成に使用したのは、3.1.5 になります)
    3. chromeOS Flex のリカバリーイメージ
    ※ 今回は chromeos_14516.0.0_reven_recovery_dev-channel_mp-v2.bin を使用

    では、以下に手順を説明します。


    1. 仮想化の選択

    下の Emulate を選択します。

    2. OSの選択

    下の Other を選択します。

    3. Other の設定

    Skip ISO boot にチェックを入れて Next で進みます。

    4. Hardware の設定

    CPU Cores を Default から 4 に変更します。

    5. Strage と Shared Directory の設定

    Strage は 半分の 32GB でも十分な気がしますが、ひとまず何も変更せずに進めてしまいます。

    6. Summary の設定

    この後、設定変更したいので、Open VM Settings にチェックを入れて、Save します。

    7. Information の設定

    Name や Icon は任意で変更してください。今回は、Name を ChromeOS Flex、Icon を Chrome のアイコンに変更しております。

    8. System の設定

    Force Multicore にチェックを入れます。チェック後の写真撮り忘れです。

    9. QEMU の設定

    Tweaks の UEFI Boot と RNG Device のチェックを外し、Use local time for base clock にチェックを入れます。

    10. Display の設定

    Emulated Display Card を virtio-gpu-gl-pci (GPU Supported) に変更します。変更しないと、GPU が効かないので、物凄く動作が緩慢になります。

    11. Input の設定

    ここは特に変更しなくても良いかと思いますが、念の為 USB Support を USB 3.0 に変更します。また、自分は Windows と同じマウスのホイールスクロールが好みなので、Invert Mouse Scroll にチェックを入れております。

    12. Newtork の設定

    Network Mode を Emulated VLAN に、Emulated Network Card を virtio-net-pci に変更します。

    13. Sound と Sharing の設定

    ここは変更なしです。

    14. Drives の設定

    通常は、USBメモリーか SDカード からインストールなので、内蔵ストレージとは別にリカバリーイメージ用のドライブを用意する必要があります。NVMe Drive だと起動しませんので、IDE Drive で作成してください。

    そして、起動の順番を変えるため、左下の Move Down でも元からある disk.qcow2 を追加した disk-0.qcow2 より下に変更しておいてください。

    ここまで設定を終えたら、右下の Save で設定を終えます。これで、仮想マシン自体の設定は終了になります。


    15. ファイルの差し替え

    リカバリーイメージのファイル名を disk-0.qcow2 にリネームします。拡張子も含めリネームが必要なことに注意してください。

    以下のパスにある 14.で追加した IDE Device のファイルと差し替えます。なお、ChromeOS Flex.utm の部分は、7. で設定した Name によって変化しますので注意してください。

    /Users/(アカウント名)/Library/Containers/com.utmapp.UTM/Data/Documents/ChromeOS Flex.utm/Images/data-0.qcow2


    差し替えまでできれば、あとはインストールになります。


    16. 起動

    左側のリストから作成した仮想マシンを選択し、スタートボタンを選択します。

    17. インストール

    ChromeVox の使用有無や言語は、任意で選択して進めます。ChromeVox を未使用、言語を日本語で今回は進めます。

    「20分ほどかかる場合があります」と書いてありますが、2分くらいで終わるので、そのままシャットダウンさせます。なお、10. Display の設定 で、 virtio-vga のままだと、確かに20分くらいかかります。

    ここですぐに仮想マシンを起動させないでください。設定変更をする必要があります。


    18. Drive の削除

    14. で追加した リカバリーイメージのドライブ(ファイル名:data-0.qcow2 の方)を削除します。インストール先のドライブを削除しないよう注意してください。

    削除したら、右下の Save ボタンを押して変更を反映させます。あとは、初期設定を残すのみです。


    19. 初期設定

    仮想マシンを起動すると「あれ? またインストール?」と思うかもしれません。自分も最初は焦りましたが、気にしないでください。

    そのまま進めると、ネットワークの設定になりますので、初期設定を進めていけば完了です。今回は技術検証の為、Google のアカウントでログインせず、ゲストとしてブラウジングで完了させました。

    開発版ですが、Chrome のようにアップデートして最新にすることもできます。

    ここまでで約30分程度。どう言ったものがを試すには十分かと思います。お疲れ様でした。


    Chromebook の購入を検討してた時期があり、試す絶好の機会と捉えて今回挑戦してみたのですが、同じようなことをされている方のサイト等を手がかりにしても上手く行かず、結局自身で答えを見つける為に Try & Error の繰り返しになるとは想定外でした。まあ分かってしまったら何てことはなかったですが、やはり ISOイメージ作成以外は割とシンプルな ARM版Windows11 や、IPSWをダウンロードする時間以外は僅か10分程度で環境ができてしまう macOS Monterey が、如何にぬるいと感じるレベルなのかを、改めて実感した次第です。これが製品版との差異なのかもしれません。

    とりあえず、chromeOS がどのような感じなのか分かったので、Chromebook の購入を見送る踏ん切りがつきました。

    では。