ゼロクリックサーチ

2023.05.29

WEB/アプリ開発

ゼロクリックサーチとは?おすすめの対策方法を6つ解説します

「最近ゼロクリックサーチという言葉をよく聞く…」
「あんまり良い現象じゃない気がするけどどうなんだろう?」
「ゼロクリックサーチに関する有効な対策方法について知りたい!」

日々オウンドメディアの運営でSEO対策について考えているWEBマーケターにとって"ゼロクリックサーチ"というのは非常に気になる話題ではないでしょうか。

ゼロクリックで悩みや疑問を解決してしまうユーザーに対して、こちらで打てる対策はあるのでしょうか。

今回の記事ではそんな「ゼロクリックサーチ」をテーマに行っていくべき対策について解説していきます。

具体的には…

  • ゼロクリックサーチとは
  • ゼロクリックサーチが増えるとどうなるのか
  • ゼロクリックサーチが増えた理由を解説
  • ゼロクリックサーチに対する有効な対策方法6選

といった形でわかりやすく解説していきます。

ゼロクリックサーチに対して何も対策をせず、オウンドメディアのアクセス数が減少してしまわないように。この記事を参考にしながらしっかりと対策していきましょう。

1. ゼロクリックサーチとは?

まずゼロクリックサーチとはそもそもどういったものなのか。

ゼロクリックサーチとは、ユーザーが検索を行った際に"検索結果が表示されるページで悩みや疑問を解決してしまい、検索結果に表示されたコンテンツにアクセスすることなく検索をやめてしまう"といった現象のことを指します。

この検索に表示されたページにアクセスすることなく検索を終えてしまうこと=ゼロクリック+サーチで【ゼロクリックサーチ】と呼ばれているわけです。

またアメリカが2020年6月に行った調査では、アメリカ国内にいるユーザーの検索のうち、ゼロクリックサーチが50%以上になっていることが明らかになりました。

つまり、アメリカ国内にいるユーザーの半数以上がコンテンツやページにアクセスすることなく、検索結果画面で検索を終えてしまっているわけです。

コンテンツやサイトにアクセスすることなく、疑問を解決できる仕組みはユーザビリティを非常に上げたものにはなりますが、サイトのアクセス数UPなどをKPIとして日々奮闘しているWEBマーケターとしては、複雑な気持ちになってしまう方も少なくないかと思います。

では実際にゼロクリックサーチの画面を見てみましょう。

1-1. 「今日の天気」と検索した場合

位置情報の許可をしているため、弊社バイタリフィが存在する「東京都渋谷区」の天気が表示されています。

また今日の天気だけではなく、週間天気も表示されています。

1-2. 「松本人志 年齢」と検索した場合

松本人志の年齢だけではなく写真や生年月日なども含めて表示されています。
また相方の浜田さんや共演が多い出川さんなどの情報も一緒に表示されています。

1-3. 「ゼロクリックサーチとは」と検索した場合

ゼロクリックサーチの説明がされている記事の文章を抜粋して表示されています。

1-4. 「オフショア開発」と検索した場合

オフショア開発も記事の内容を抜粋して検索結果画面に答えが表示されています。

また広告に関してはゼロクリックサーチで表示されているものよりも上に表示されています。

1-5. 「恵比寿 ラーメン屋」と検索した場合

場所やスポットや店舗を検索した場合は店舗名と評価、さらに地図なども表示されます。

またこのような検索はローカル検索と言われています。

このような形で簡単に答えられるような検索ワードは検索結果画面に答えが表示されています。

この答えで満足して検索をやめてしまうとゼロクリックサーチとなってしまうわけです。
あなたも一度くらいはこのような経験があるのではないでしょうか。

では「ゼロクリックサーチが増えてしまうどうなるのか」という部分について、ゼロクリックサーチが及ぼす影響を次の章で解説していきます。

2. ゼロクリックサーチが増えるとどうなるのか

ではゼロクリックサーチの影響について解説していきます。

ゼロクリックサーチが及ぼす影響は主に3つで…

  1. クリックされないのでコンテンツが見られない
  2. 質の高いユーザーのみアクセスするようになる
  3. Googleが競合になる

こちら3つの影響について、1つずつ解説していきますね。

2-1. クリックされないのでコンテンツが見られない

冒頭でも少し記載しましたがユーザーが検索結果画面に表示される答えで満足してしまった場合、コンテンツはクリックされずアクセスされません。

つまりゼロクリックサーチが多くなってしまうと、SEO対策をしっかりして検索結果1位を獲得したとしても、コンテンツはクリックされずアクセスされないといった状況が起こってしまうわけです。

そしてアクセスされないということは、それに伴って商品の購入やサービスの契約などのコンバージョン数も下がってしまい、ひいては売上の減少につながってしまいます。

2-2. 質の高いユーザーのみアクセスするようになる

ゼロクリックサーチは「アクセスされない」といった現象が起きてしまう可能性は高いですが、逆に言えば「質の高いユーザーのみアクセスするようになる」ともいえます。

興味の強いユーザーだけアクセスするようになれば、アクセス数は減ってしまってもコンバージョン率が高くなるといった可能性も高くなります。

2-3. Googleが競合になる

ゼロクリックサーチが増えているということはGoogle側が検索結果画面に表示するものと戦わなければいけないということです。

ユーザーにとってゼロクリックサーチは非常に便利な機能ですが、サイト運営者やWEBマーケター側からするとユーザーを競合他社のサイトに誘導する存在にもなってしまいます。

3. ゼロクリックサーチが増えた理由2選

この章ではゼロクリックサーチが増えた理由について解説いたします。

ゼロクリックサーチが増えた理由としては…

  1. Googleの機能が充実したから
  2. 検索結果を早く知りたいというユーザーの心理から

といった2つの理由があります。

では1つずつ解説していきますね。

3-1. Googleの機能が充実したから

1つ目が「Googleの機能の充実」にあります。

Googleは常にユーザーの利便性を追求しています。

リッチスニペット・ナレッジグラフ・強調スニペットなど昔はなかった機能がどんどん追加されており、その結果、ゼロクリックサーチが増えたと考えられます。

3-2. 検索結果を早く知りたいというユーザーの心理から

もう一つは「検索結果を早く知りたいといったユーザーの心理」によるものです。

いつでもどこでも情報が手に入るようになった現代では、少しでも早く検索結果を知りたいと考えるユーザーも少なくありません。

その需要にこたえたGoogle側の姿勢が、ゼロクリックサーチにつながっていると思われます。

4. ゼロクリックサーチへの対策方法6選

ここからはそんなゼロクリックサーチへの有効な対策方法について解説していきます。

ゼロクリックサーチへの対策方法は…

  1. リスティング広告を検討する
  2. 強調スニペットで表示されるようにする
  3. 検索エンジン以外での露出を増やす
  4. クリックしたくなるようなタイトルを意識する
  5. 画像検索にも対応する
  6. リピーターを増やす仕組みを作る

などになります。

では1つずつ解説していきますね。

4-1. リスティング広告を検討する

記事の前半で「オフショア開発」のゼロクリックサーチ画面について記載しましたが、実は強調スニペットよりリスティング広告の方が上部に表示されます。

つまり広告にお金をかけて上位に表示することができれば、ゼロクリックサーチの影響をあまり受けずにアクセスしてくれる可能性が高くなるわけです。

ただ広告出稿するにはお金がかかってしまいますし、同じような考えの企業がたくさんいると、それだけ広告費も高くなっていってしまいます。

利用する場合は自社のリソースや予算と相談してみてくださいね。

4-2. 強調スニペットで表示されるようにする

強調スニペットというのは、検索結果画面に表示されたページの内容を抜粋して記載するものを指します。

記事の前半で紹介した「ゼロクリックサーチとは」「オフショア開発」と検索した時に出るものも強調スニペットになります。

もちろん強調スニペット自体もゼロクリックサーチの一端を担っているわけですが、強調スニペットは表示されれば自社コンテンツに誘導することもできます。

もちろん興味の度合いが低い人であればコンテンツにはアクセスしないでしょう。

ゼロクリックサーチの例で言えば「ゼロクリックサーチの意味が知りたい」といっただけの方は、コンテンツにはアクセスしません。

ただゼロクリックサーチの対策方法が知りたいとかゼロクリックサーチについて詳しく知りたいといった方は、コンテンツにアクセスする可能性が高いです。

つまり強調スニペットというのは、興味度合いの強いユーザーをコンテンツに誘導するタッチポイントになっているとも言えるわけです。

また強調スニペットとして表示してもらうためには、ユーザーの需要をしっかり満たす記事を執筆する必要があります。

しっかりとユーザーが満足する記事を執筆して強調スニペットでの表示を目指していきましょう。

4-3. 検索エンジン以外での露出を増やす

最近では検索エンジン以外でも、Twitter、Instagram、YouTube、TikTokなどのSNSからアクセスを獲得することができます。

そのため検索エンジン以外での露出を増やすことができれば、ゼロクリックサーチで減少したアクセスの補填することができるでしょう。

またゼロクリックサーチの補填という意味ではなくても、SNSでの露出を増やすことはメリットがたくさんあります。
現在はE-A-Tなども見られているので、SNSのフォロワーを増やして信頼性を高めていきましょう。

4-4. クリックしたくなるようなタイトルを意識する

検索結果画面から自社のコンテンツやページにアクセスしてもらうためには、タイトルをクリックしてもらう必要があります。

そのため、クリックしたくなるようなタイトルをつけることができれば、ゼロクリックサーチがあったとしてもアクセスを減らさないようにできます。

ゼロクリックサーチで解決できるのは一問一答で合ったり、悩みが深い疑問でもさわりの部分しか解決できません。

そのため「この記事を読めばもっと詳しい情報が分かって解決できそうだな」と思わせるタイトルをつけるように意識していきましょう。

4-5. 画像検索にも対応する

画像検索に対応するのもおすすめです。

最近のユーザーはテキストの検索だけではなく、画像で検索する人も多く存在します。

テキストでのイメージを記事にも挿入することで、画像検索のユーザーも取り込むことができます。

なのでテキスト検索のゼロクリックサーチで減ってしまったアクセスを画像検索のユーザーで補填することができるわけです。

よりユーザーに分かりやすい写真を作成したり、画質を高画質にするなど画像検索にも対応していきましょう。

4-6. リピーターを増やす仕組みを作る

アクセス数を保つにはリピーターの存在が不可欠です。

リピーターがいれば検索エンジンのアクセスに左右されることなく、一定数のアクセスが見込めます。

リピーターを増やすには…

  • 連載などのコンテンツを増やす
  • 記事を執筆する人の人間性を強調しファンになってもらう

といった施策がおすすめです。

5. ゼロクリックサーチに柔軟に対応していくことが大切

今回は「ゼロクリックサーチについて詳しく知りたい」といった悩みを抱えているあなたに向けて、それを解決するためにそもそもの意味から具体的な対策まで解説しました。

またゼロクリックサーチの対策も大事ですが、やはり基本的なSEO対策について知っておくことも非常に大切です。
しっかりとSEO対策についても見直して検索順位向上に努めていきましょう。
またSEO対策をして検索順位を上げていくためには、Googleアナリティクスで自社サイトを分析するのが非常に重要です。

以下の記事では「Googleアナリティクス ~基礎編~」を図解付きで詳しく解説しているので「Googleアナリティクスを分析してSEO対策したい!」といった方は、こちらもダウンロードしてみてください。

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