こんにちは!インターン生の浅野です。
本稿ではインターン初日から、お腹を壊し熱を出した私の実体験をシェアしたいと思います。
今度旅行やビジネスでホーチミンに行くけど、お腹を壊さないか不安…
そんな皆さんの不安を、少しでも和らげる事ができれば幸いです。
ホーチミンでお腹を壊したら、ロータスクリニック!!
今日はこれだけ覚えていただければOKです。
1. 腹痛対策はしていました
出国前、友人からこう言われました。
『水と生野菜に気をつけて!お腹壊すから』
ええ、気をつけてましたとも!
手洗いうがいはもちろん、毎日歯磨きのあとはミネラルウォーターで口をゆすぎ、バスタブにボトルを常備し、シャワー中に水が口に入った時も同じようにゆすぎました。
水に関しての対策はバッチリのつもりです。
ところが訪越初日の夜、他のインターン生達と行ったレストランで出されたのは…
たくさんの葉っぱが乗った料理の数々。
写真を撮った後も、たくさんの料理が届きます。
みるみるうちにテーブルが緑でいっぱいに!
緑の中にちらほらとエビやお肉が見え、まるで草原でピクニックをしているかのような気分!
わあい楽しい!!
この国で生きるには生野菜は避けようがない。
諦めて大人しく食べました。美味しかったです。
腹痛の症状が現れるのは、食後の約3時間後と聞いていました。
ビクビクしながらホテルへ戻るも、何事もなくホーチミン1日目が終わりました。
2. 悪夢のはじまり
インターン初日!
起きた時からお腹に妙な違和感がありましたが
『緊張からくる腹痛だし、そのうち治るだろう』
と正露丸を口に放り込んで呑気に出社。
しかし、他大学からのインターン生2人と挨拶を済ませた辺りで異変が……
どうもおかしい。
この痛みは緊張から来るものじゃない。
内臓をかき回されているような気持ち悪さと
時々思い出したかのように内臓を握ってくるこの感じは、緊張から来る腹痛じゃない。
時すでに遅し。
でもインターン初日から早退するわけにはいかない!なんとか終業時間まで耐えねばと腹をくくりました。
早速会社概要の説明が始まりました。
説明が進むにつれて腹痛は悪化していきます。
質問をしようと口を開いたところで吐き気に限界が!
断りを入れ、慌ててトイレへ駆け込みましたが、何一つ良くなりません。
体調は悪化の一途を辿る中、ついにお昼休憩がやってきました。
社員さんが会社近くの食堂へ連れて行ってくださったのですが、食欲は皆無だったので皆さんが食べているところをただ見ているだけに。
何も頼まず席につくと、白米にキュウリを乗せたものが出てきました。
しかし全く食欲がない。
というかおかず無しで白米とキュウリだけで食べるのは厳しいのでは…?
大量に余った給食のお米が勿体なくて、同じく余ったキュウリのお惣菜と一緒にもそもそと食べていた中学生時代の私が脳裏に浮かびました。
いや無理。食べられない。
でも残すのも申し訳ない…
おばちゃんに食べない旨を伝えて返却し、先に一人会社へ戻ります。
会社に戻り、ぐったりと休んでいると同期の皆さんが続々と帰ってきて「顔死んでますよ…大丈夫ですか?」と声をかけてくれました。
早退してホテルへ戻ろうとしたのですが、タクシーを呼べども来るのは実車ばかり。
諦めて徒歩で帰りました。止めておけばいいのに。
青い顔をしながらヨタヨタと帰る途中、道案内をしつこく申し出てくるおじさんに遭遇。
こんな時に勘弁してくれ…
苦笑いで No thank you very much:)
と突っ返すも引き下がってくれません。
むしろ負けじと『No No, アイーン!』と化石級のギャグを繰り出してきます。
これは長期戦もやむ無しかと諦めかけていました。
しかし、突如訪れた吐き気が救いの手を差し伸べてくれました。
口を抑えてウゥッと呻いたら退散してくれました。
助かった…
病人にも容赦なく営業してくる街。
それがホーチミン!
3. 早退してロータスクリニックへ
ホテルに戻り、のろのろと支度を済ませて病院へ。
この時点では腹痛は収まってきたのですが、今度は身体の節々が痛くなり、熱っぽいだるさがありました。
ロータスクリニックは日系クリニックで、日本人医師と日本語が話せる現地スタッフが常駐していて安心です。
日本の病院と違い、基本的に完全予約制です。
今回は急を要する体調だったので駆け込めたのですが、体調に余裕がある時は予約して行くとクリニック側も助かるかと思います。
※それぞれのリンクをタップすると電話アプリが起動します
ホーチミン: 02838270000
住所:The Lancaster bldg., 22 Le Thanh Ton St., Dist.1, HoChiMinh
レタントン通り・ランカスタービル3F
まずは体温を計りながら、問診票と海外保険の書類に書き込みます。
氏名・生年月日・日本の住所・所属・病状・過去の治療情報などたくさんの項目がありました。
とにかく長い!こちとら一刻も早く治療を受けたいんです!堪忍してつかぁさい(涙)
書いてるうちに関節の痛みはどんどん激しくなり、頭はボーっとして自分が何を書いてるのかよくわからなくなりました。
ピピピと体温が計れた音がして見てみるとなんと39.0℃!
どうりでしんどいわけだ!なんで40分も歩いて帰ってきたんだ…
診察室に通され、ベッドで横になろうとしたところで看護師さんから海外保険の類の書類を渡されました。
まだあるのか!後で書くから早く治療してくれと心の中で訴えながら書き込みます。
ベッドで数分横になっていると日本人の女医さんが診察に来てくれました。
「まずは点滴打って採血しましょう。高熱なのでインフルエンザの検査もしますね。」
予想外の病名にギョッとし、同時に血の気が引いていきました。
『もしや自分はインターン初日にウィルスを撒き散らしてしまったのでは?』
さらに不安が増す中、看護師さんが点滴と採血用の器具を持ってきました。
点滴針をブスリと一刺しすると、そこに注射筒を取り付けて採血し始めます。
『えっ吸うの?試験管取り付けると勝手に出てくるタイプじゃないの?』
いつもと違う採血の仕方に戸惑いながら見ていると頭がジンジンし始め、呼吸が荒くなり、めまいと吐き気がしてきました。
皆さんは採血された時に
「採血中、気分が悪くなったことはありませんか」と看護師さんに訊かれた事がありますか?
そう、これこそ採血中に気分が悪くなっている状態です。
血管迷走神経反射と言うそうです。
気になった方は調べてみてください。
そうこうするうちに吐き気がどんどん強くなります。
「ウッぁの、気持ち悪いデス。吐きそう。ハキソウ。」
何故か出てきたカタコトの日本語でギブアップを申告しましたが、ミニバケツを他の看護師さんが持ってきてくれただけで中断してもらえません。
日本だとすぐに中断して針を抜いてくれるんですが、真面目な看護師さんは必要な量をしっかり採血してくれました。
点滴を打ち、検査結果がでるまで天井のシミを眺めながら大人しくしていようと思いました。
…が!看護師さんの雑談が盛り上がって寝れない!
いっそ静かにしてもらえるよう、看護師さん達に頼もうかと思いました。
しかしここはホーチミン。
もしかしたら病室で静かにするという文化はないのかもしれないと諦めて横になっていました。
4. 検査結果は…
結局、原因はわからないとのことでした。そんな事ってあるんですね。
ともかく、インフルエンザは陰性だったのでホッと胸をなでおろしました。
ピンク色でいちご味の解熱剤を飲み、2本めの点滴を打ち終わったところで受付に戻るよう案内されました。
5種類の薬を処方していただき、ホテルへ戻ります。
少しだけ食欲が出たので、道中の日本料理屋さんでおそばを食べました。
本当はおうどんを食べたかったのですが…無いものは仕方ありません。
そのままベッドへ直行し、寝ては起きてを繰り返して朝を迎えました。
熱は少し下がったものの、まだ微熱とお腹の違和感があったので再診に。
まるで昨日一日中激しい運動をしたかのような疲労感で身体が重く、まともに動けませんでした。大事を取って会社を休み、安静にしていました。
おかげで3日目には回復し、晴れてインターンシップを始めることができました。
ロータスクリニックさん、ありがとうございました。
5. おわりに
実はこの記事を書き上げるまでに3回もお腹を壊しています。
そのうち一回は、子ガニを揚げた料理が原因でした。他は不明です。
まだ残っていたピンク色の鎮痛剤を飲んで耐え忍びました。
この一件で、もしもの時に駆け込める病院を調べておくことの大切さを身をもって知りました。
皆さんも何処かへ訪れる際に調べてみてはいかがでしょうか?
備えあれば憂いなし。ですよ!
ホーチミンでお腹を壊したら…?
そう!ロータスクリニック!!