ハイパーカジュアルゲームに見られるように、今は個人でもゲーム開発ができる時代です。個人ゲーム開発の一端をになっているのがゲームエンジンであるUnity。
今回は、これからゲームを作ってみたい、Unityが気になっているという人のためにUnityとは何なのか、Unityを使ってどんなゲームが作成されているのかを紹介します。
目次
1. Unityとは?
Unityとは、ユニティ・テクノロジーズ社が提供する、2Dや3Dゲームを開発するためのツールの一つです。IDE(統合開発環境)という、 アプリケーションを開発するために複数の一般的な開発者ツールを一つにまとめ、GUI(グラフィカルユーザインターフェース)で使えるようにしたソフトウェアです。
元々、ゲーム作成においては各会社が独自にシステムを作成していましたが、デバイスが増えた現在では、より効率的な開発ができるゲームエンジンの重要性が増しています。ゲーム開発における必要な処理をパッケージにして提供してくれるUnityは、ゲーム開発の工程の効率化に大きく貢献しました。
2. Unityで何ができる?
では、Unityでは実際に何ができるのでしょうか?実はゲーム開発だけでなく、様々な用途でも使われている万能なゲームエンジンでもあります。一つずつ見ていきましょう。
2-1. 様々なデバイス用のゲーム開発
ゲームには様々な種類があります。例えばハイパーカジュアルゲームのようなiOS/Androidで動くモバイルゲーム、PCゲーム、PlayStationなどの据置ゲーム。Unityでは、そのような多様なデバイス上で動くゲームの製作が可能です。
2-2. ゲーム開発に必要なアセットを直感的に使うことができる
ゲームを開発する上では、音楽・音声を挿入し、画像やテキストを描画し、コントローラーやスマホのタップでの操作入力を受けての動作処理など、多くの複雑な処理が必要になってきます。3Dゲームであれば3Dモデリングなどもあり、Unityは特に3Dゲームが作りやすいということで知られています。
Unityではそのようなゲーム開発に必要となる処理を提供してくれるので1から開発する必要がなく効率的によりスピードをあげて開発をすることができます。
2-3. 開発コミュニティへの参加
Unityには開発者のコミュニティが用意されています。
Unityのコミュニティ:https://unity.com/ja/community
Unityの登場により、ゲーム開発は多くの人に拓かれましたが、個人で開発を行なっている場合は、問題や不明点に直面したとき身近に聞ける人がおらずスタックしてしまうことも少なくありません。
Unityはそのような開発者が質問・回答を行なったり、ドキュメントを参照できるコミュニティを作っており、開発者がよりスムーズに開発が行われるようにしています。コミュニティのエキスパートからサポートを受けることも可能です。
2-4. ゲーム開発以外の用途にも
Unityはゲーム開発以外でも、医療現場で使われるアプリケーションや自動車のシュミレーション、建築業界でも使われることがあります。
VR作成機能も備えているため、VRで仮想的な空間を作り出し目視できるようにしたいという場合によく使用されているようです。そのため、自動車であれば車内の様子をシミュレーションしたり、運転の様子をVRで再現したり、建築なら建築物を3Dで作成して施工までの計画を作るのに役立てたりといった使われ方がなされています。
3. Unityを始めるために必要なものとは?
Unityは個人開発用のパッケージを用意しており、Unityがインストールできるパソコンさえあれば誰でも手軽に始めることができます。
Unityのプラン一覧:https://store.unity.com/ja#plans-individual
Personalプランは無料で使える代わりにアプリ内課金機能などの制限がされていますが、これから初めてゲームを作りたいという人に最適なプランです。
Unityでの主な使用言語はC#ですので、もしプログラミングをやったことがないという方は、一度チュートリアルを一通りやっておくと良いかもしれません。
4. Unityを使って作られたゲーム実例
実際にUnityで作られたゲームを紹介します。
4-1. Unityのゲーム事例:ポケモンGO
ARゲームの代表的存在であるポケモンGOはUnityを活用して作成されたようです。ポケモンGOは、現実のマップと連動してポケモンを捕まえたり、バトルを行ったりといったことができる現実空間をゲームに取り入れたもので、AR技術を使えば自分の部屋にポケモンがいるような体験ができることから、その新鮮さが話題になりました。
ポケモンGOではARの他に位置情報を取得するGPS機能も使われています。
4-2. Unityのゲーム事例:Time Locker
多くのカジュアルゲームがUnityによって作られていますが、一時期人気のあったTime Lockerもその一つ。
シンプルな操作ながらハマってしまう魅力があり、世界で100万ダウンロードを記録しました。
4-3. Unityのゲーム事例:どうぶつタワーバトル
SNS上で爆発的に話題をよんだどうぶつタワーバトルも、Unityを使用して作られた個人開発アプリです。リアルタイム対戦型ゲームで、落ちてくる動物を積んでいくというシンプルなゲームですが、そのシュールさから中毒性があると言われヒットしました。
ブログによると完全に個人開発で作られたもののようで、アクセスが増えた時にはサーバーが重くなって対応に追われることもあったようですが、個人で作ったゲームがこのように多くの人に遊んでもらえるようになるというのは非常に素敵なことですね。
4-4. Unityのゲーム事例:ドラゴンクエストウォーク
ドラゴンクエストウォークもUnityを活用しています。こちらもポケモンGOのように現実で歩くことでゲームが進んでいくというもので、いわゆる「位置ゲー」と呼ばれる部類に入ります。
位置情報を取得して行うゲームということで、現実世界のマップとゲーム世界のマップを統合する必要がありますが、Maps SDK for UnityというSDKを使用しての開発事例としてよく紹介されています。このSDKを使用することで、シンプルなコードでもマップ情報をダウンロード、ゲーム用のオブジェクト生成まで行ってくれるので効率的な開発が可能となったようです。
Unityはこの他にも企業/個人問わず広く使われています。Made With UnityのページではUnityで作られたゲームの実例が掲載されていますのでぜひ見てみてください。
5. Unityのまとめ
これからゲームを作ってみたい!という方にはぜひ一度お試しいただきたいUnity。ステイホーム期間に初めてみてはいかがでしょうか?
6. Unityで開発をするならべトナムでのオフショア開発No.1企業のバイタリフィへ
バイタリフィでは、ベトナムでのオフショア開発にのサービスを提供しております。12年以上に及ぶベトナムでのオフショア開発経験を活かした高品質・低価格な開発体制です。
Unityに特化した開発チームも在籍しております。このUnityチームでは、日本在住の日本人PM兼通訳がおりますので、安定した品質とコミュニケーション環境下での開発が可能です。
これまでにもUnityを用いたハイパーカジュアルゲームの開発実績が多数ございます。実績はこちらからご確認ください。
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