先週こちらの記事でレビューもご紹介した手軽に遊べるRPGアプリ「Dungeon Dash(ダンジョンダッシュ)」。
このゲームの開発を1から手掛けた Unity 専門開発スタジオ UDL (Unity Development Lab)のメンバーにお話を聞いてみました。
日本側にいる Unity スペシャリストの永岡さんと、ベトナム側にいる Unity エンジニア Hai さん、Tri さん、Tuan さん、デザイナーのSonさんをビデオチャットで繋いだ遠隔インタビューです。
インタビュー自体はすべて英語で行われたものを翻訳しております。
目次
1. Dungeon Dashを作る中で難しかったポイントを教えて下さい。
Haiさん:僕はバージョン 1.1 からの参加で、主に所持品リストやカードの詳細を担当していましたが、主人公たちや敵キャラ、所持品の属性のバランス調整は少し苦労したと思います。
インタビュアー:Tri さんはいかがですか?
Tri さん:特に難しいと感じるところはなかったというのが僕の感想です…。
インタビュアー:難しくはなかったと…?
Tri さん:はい…(笑)
一同:(笑)
Tri さん:あ、でもやっぱり構成に関しては結構な時間をかけて永岡さんと議論を交わして作ったので、最初の部分が大変でした。
永岡さん:わたしも全体的に大変ではあったと思いますが、特にバイタリフィアジアに入社してすぐ、3ヶ月間ベトナムオフィスに滞在して Dungeon Dash の中核となる部分を作っていた時期ですね。まだその時は会社で公式に承認を受けて進めているプロジェクトではなく、他にやることもある中で空いた時間をつかって Tri さんと練っていたので。
Son さん:僕はDungeon Dash自体がというよりは時期的に他のプロジェクトで2Dモデルをつくる合間にやっていたというのが大変だったぐらいですね。2D を担当すると同時に 3D もやって…というやり方になっていたのでたまにこんがらがりそうでした。
インタビュアー:2D も 3D もどっちもできるんですか!?
Son さん:普通のスタジオでは 2D デザイナーと 3D デザイナーがそれぞれ別でいるものなのですが、このプロジェクトでは僕が全部担当してます。2D/3D デザイナーに加えてアニメーターとしても。
Tuan さん:まさにフルスタックだね(笑)
一同:Wow
Son さん:まあ大変ですけど、楽しいので全く問題ないです!
2. UDL の強みって何でしょうか?
永岡さん:ゲームだけでなく VR、AR もできるというところですかね。あとデザイナーとエンジニアひとつのチームで手掛けてますし、プランニングからまるまるできます。
それから、アイデア出しをして自分の意見を通すことにメンバーそれぞれがやりがいを感じてもいるので、彼ら自身の自主性を重んじてもいます。もちろん受託開発もですが、ラボ型開発でも良さを発揮できるかと思います。
3. 逆に弱みはどんなことがありますか?
永岡さん:弱みはと言うとやっぱり今は規模の小ささですね…さっき Son さんも言ってたように、人数が少ない分やることは幅広くなりがちです。
4. Dungeon Dash の次のバージョンはどんな風に進化するのですか?
Tri さん:次のバージョンで入れようとしているメインの機能は、位置情報ゲームのような感じですね。現実世界に重ねてモンスターを捕まえたり、他のユーザーのモンスターと戦わせたり…
インタビュアー:え!?それって…
一同:ポケモンGO(笑)
Tri さん:そうです(笑)それと同じようなのが次のバージョン 2.0 でみなさんに見ていただける新しい機能です。
インタビュアー:もっと先のバージョンのアイデアはもうあったりしますか?まだ秘密でしょうか…?
永岡さん:3.0 では、2.0 の位置ゲームの要素を更にパワーアップさせる感じで、リアルの世界に重ねたマップ上に村を作ったり、その村を作るための材料を集めたりという新機能を予定しています。村やユーザーのレベルによってランク付けされたりと、他にも様々な要素を加えていくつもりです。
5. この先作ってみたいプロダクトや、挑戦したいことがあれば教えて下さい。
永岡さん:語学学習のアプリの開発をすすめようとしています。メンバーの言語であるベトナム語はわたしも勉強したいですし…
インタビュアー:そういえばベトナムにいる間もスタッフみんなにベトナム語教えてもらってましたね!
永岡さん:そうですね(笑)ベトナム語をはじめ英語、日本語、その他の言語も対応していきたいです。
インタビュアー:他の方はいかがですか?
Tri さん:新しい技術というか、自分たちで AI とも絡めていきたいですね。
Hai さん:わたしは多人数参加型のゲームに興味あります。
Tuan さん:今も他のプロジェクトでいろいろ学んでいるのですが、VR 機能に関してはもっとチャレンジしていきたいです。これからもっと仮想現実が発展していく中で素晴らしい技術がどんどん発達していって、人間ができないようなことをもっと体験することができるようになるんだと思います。ゲームはもちろん、普通に動画を見たり旅行や仕事にも使われるようになっていくでしょうし。このスタジオでも将来的には VR を通していろんなソフトウェアを開発していきたいですね。
永岡さん:え? Tuan さん VR 機能やりたいんですか? Tuan さんは既に Hololens で MR (Mixed Reality) の開発をやっているんだから、次にVR の案件があったらぜひおまかせしたいです!
6. ユーザーのみなさんに言いたいことがあればどうぞ!
Tuan さん:バトルやカードなど様々な要素をバランス良く揃えていますし、アプリの仕様を通してUDLってこんなことができるんだというのをユーザーが感じてくれればいいなと思います。もともとはそういうのを体験してもらうためのデモアプリという位置づけでもあるので。
でももちろんゲーム自体も楽しんでほしいです!
以上、ちょっと緊張しつつもお互い言いたいことを補完し合ったりして和やかな雰囲気でのインタビューとなりました。この先どんなプロダクトを作っていってくれるのか楽しみです。
7. ベトナムで Unity 開発をするならバイタリフィへ
バイタリフィアジアの Unity 専門スタジオ UDL は、日本にいる Unity スペシャリストとベトナムスタジオ側の Unity エンジニア、 3D デザイナーの体制で、企画段階からデザイン、リリースまで一貫して対応することが可能です。
お客様向けに専属チームを構築するラボ型開発、依頼元で仕様書が確定した状態からスタートする開発委託、共同開発など様々な形でサービスを提供します。
下記では、UDLの3Dデザイナーによる作品例もご確認いただけます。
⇛3D グラフィックデザイン作品一覧
「Unity ゲームの開発をしたい」「3D グラフィックを使ったサービスを作りたい」
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