AWSのメリットデメリット

2020.10.08

WEB/アプリ開発

【入門編】AWSのメリット、デメリットとは?わかりやすく解説!

代表的なクラウドサービスであるAmazon Web Services(AWS)にはたくさんのサービスがあり、初めて使用する人にとってはどこから学んだらよいのかわかりづらいかもしれません。

今回は、AWSの入門編として「AWSのメリット・デメリットは何か。」について解説していこうと思います!

1. そもそもAWSとは?

AWSとは

AWS(Amazon Web Services)とは、代表的なクラウドコンピューティングサービスです。元々はAmazonの膨大なデータを処理するために開発されたITインフラストラクチャでしたが、2006年にサービス提供が開始されて以降、世界中で使用される人気のクラウドサービスとなっており、国内クラウド市場ではシェア率1位となっています。

また、AWSには様々なサービスがあり、以下のように幅広く利用することが可能です。

例)WEBサイトの運用、データのバックアップ、ビックデータの分析、IoTソリューションの構築、業務アプリケーションの利用、AI機能の利用など

2. AWSのメリットは?

AWSはできることが多く、使いこなせばとても便利なサービスです。ここではAWSを利用するメリットについてご紹介いたします。

AWSメリット

メリット1. コストが削減できる

AWSは初期導入費用が発生しないため、大型の初期投資を行う必要がなく、導入にかかるコストを削減することができます。また、利用したらその分だけ支払いが発生する従量課金制でもありますので「新しく検証環境が欲しい」と思った場合や、「この時期は何かと負荷がかかるから…」「キャンペーン期間だけサーバを増強したい!」など短期間だけ利用したい時ももちろん可能です。必要がなくなった場合も簡単にサーバーの利用を停止することができるので、費用は自分の利用したい分のみに抑えることができるのでメリットといえます。加えて、利用価格はすべてAWSサイトで公開されているため、価格の透明性が高く安心してご利用いただけます。

また、AWSでは利益をユーザーに還元する目的でサービス提供開始から70回以上の値下げが行われています。利用している途中で値下げが行われた場合は、自動で値下げが適応される点もメリットといえます。

メリット2. 高度なセキュリティ

「AWSクラウドのセキュリティはオンプレミスのシステムよりセキュリティが低いのでは?」と疑問を抱いたことはありませんか?クラウドはオンプレミスのように、インターネットと切り離された環境ではなく、インターネット上に構築されたオープンな環境のため、そういったデメリットな感情を抱いてもおかしくありません。誰でもアクセスできてしまうため常に配慮が必要といえるAWSですが、しっかりとした設定を行うことでオンプレミスと同様にセキュリティを担保することが可能です。

そもそもAWSは、クラウドセキュリティを最優先事項としており、サービスの約3割がセキュリティ関連サービスとなっています。そしてそれらは、様々なセキュリティガイドラインに準拠しており、第三者機関による監査レポートをマネジメントコンソールから確認することができます。高度なセキュリティ環境を構築することも可能で、情報もしっかりと開示してくれるため、安心感をもって利用できる点メリットといえます。

また、AWSはセキュリティ対策を任せることができるサービスがある点もメリットとしてあげられます。具体的にAWSは、仮想化されたサーバーよりも下の部分(ロケーションやハードウェア等)のセキュリティを担保してくれます。

また、AWSはAmazon社がセキュリティを限界まで引き上げられるよう投資も行っているためセキュリティ環境に強いサービスであるといえるでしょう。

メリット3. スピード感がある

AWSは、スペックや構成を柔軟に変更することが出来ます。そのため、オンプレミスの際に必要とされる利用前の筐体手配の為のサーバスペックや、通信帯域の検証をする必要がない分、素早くサービスリリースの環境を用意することが可能である点がメリットとしてあげられます。

また、AWSは拡張性も優れており、こちらもスピーディーに対応することが可能です。通常、システムの拡張・縮小を行う場合は、多くの工数がかかります。しかし、AWSはサイト上で簡単な設定変更を行うだけで終わるので、実行までのタイムロスがほとんどありません。その分、打ち合わせなどの準備に要する時間を減らすことができるので、スピード感をもった作業を行うことが可能といったメリットがあげられます。これらは、実際に運用しながら調整することができるので、常に最適な状態を保つことができるといったメリットもあります。

メリット4. 最新技術を利用できる

AWSでは常に最新の技術が提供され続けている点もメリットとしてあげられます。2020年9月時点で、AWSには190以上のサービスがあると言われています。また、2018年には1957回ものバージョンアップが実施されています。これらのサービスはAWSの90%以上のユーザーからのリクエストをもとに実装されており、技術をユーザーに還元してくれているといえます。これらの機能はリリース時点で全てのユーザーが利用可能となるので、Amazonの最新技術をいち早く利用することができます。

また、AWSは必要な時だけ利用することができ、不要になったら簡単に利用停止することが可能といったメリットもあります。オンプレミスでは調査→設計→構築→調整など多くの時間や労力を必要としていましたが、AWSを利用することでユーザー側での開発負担を削減することができます。最新技術の提供や、開発負担の軽減など、様々なメリットがAWSには備わっていると理解しておくとよいでしょう。

3. AWSのデメリットは?

AWSデメリット

これまで、AWSのメリットについて解説してきましたが、AWSにはデメリットもあります。メリットと併せて抑えておきましょう。

デメリット1. 最適なサービスが分かりづらい

サービスの多さはメリットでもありますが、どれが状況に適したサービスなのかわかりづらいというデメリットに繋がる声も多いようです。AWSは様々なサービスがあるためできることも多岐にわたりますが、その分AWSを使ったことがない人がサービスを選定することは難しく、デメリットといえます。

また、サービスによってできる内容や運用方法が異なるので、サービスの選定に関するノウハウが必要になります

デメリット2. 従量課金制のためコスト変動が起こる

必要な時に必要な分だけ利用できるというメリットがある一方で、AWSへの支払いはドル建てです。為替変動により毎月の費用が読みにくい難しさがある点はデメリットといえます。支払い形態をドル建てから日本円に変えることはできないため、AWSを使用する際には、ある程度の変動を前提とした支払い体制を整えておく必要があります

デメリット3. ダウンタイムへの対応を考えておく必要がある

AWSはサービスの機能強化や改善、脆弱性への対応のためメンテナンスやアップデートを行っています。サービス提供中に行われる場合は運用に問題はありませんが、ダウンタイム(サービスを利用できない時間)が発生する場合もある点、デメリットといえます。しかし、AWSの構成を冗長化することで、メンテナンス対応によるダウンタイムを発生させないことが可能となります。ダウンタイムに備えて検討しておくのもよいでしょう。

メンテナンスやアップデートの日程はメールでの通知や「AWSマネジメントコンソール」「Personal Health Dashboard」で事前に確認することができるので、日々運用していく中で、確認の癖をつけていく必要があります。

デメリット4. 法務関係に注意

昔からAWSに標準に適用されている法律は”アメリカ”の法律となっています。現在では日本法に変更し、管轄裁判所を日本に変更する事が可能となっていますが、自身で設定を変更する必要があります。設定を変えていない状態で裁判が必要になった場合、アメリカの裁判所・法律が適用されてしまいます。知見がない方にとってはデメリットになりうるポイントであるため、避けるためにも設定の変更は忘れないようにしましょう。

4. まとめ

いかがでしたか?

AWSを利用する際はメリット・デメリット両方の観点を踏まえて検討する必要があります。また、サービスが豊富なため、いざ利用を検討した際にも難しいといった障壁を感じてしまう面もあるようです。

初めてAWSを導入してみたい方や検討されている方は、AWSの運用代行をサービスとして扱う企業など、知見のある人に一度相談してみるのがよいでしょう。デメリットを解決するだけでなく、専門家ならではの意見やアドバイスをもらえるでしょう。

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