近年は個人でも簡単にWebサイトを制作したり運用したりできるようになりました。その一助となっているのがCMS(コンテンツ管理システム)です。CMSは大きく分けると3つの型に分類できます。本日はこの3タイプのCMSはどんなものなのか、どんな製品があるか、またそれぞれのメリットとデメリットについてまとめました。
目次
1. CMSとは
CMSとはContents Management System(コンテンツ管理システム)の略で、管理画面から記事や画像を登録し簡単に更新ができる便利なシステムです。シンプルなものであれば難しいコードの知識などを用いずに、Webサイトを制作/運用することが可能です。Q-Successの調査によると全Webサイトに対するCMSの利用率は年々増加しています。
CMSは大きく分けてオープンソース型・パッケージ型・クラウド型の3種類があります。各タイプそれぞれどのような特徴があるか、メリットやデメリットも併せて見ていきましょう。
2. オープンソース型
プログラムのソースコードが無償で公開されているオープンソース型は、誰でも利用でき修正も可能です。ソースコードが公開されているため、自由にカスタマイズをすることができます。世界中で最も使われているのがこのオープンソース型です。オープンソース型の代表的なサービスは、WordpressとDrupalです。
2-1. ①Wordpress
代表的なサービスとしてWordpressが挙げられます。Q-Successの調査によるとWordpressは、世界で利用されているCMSのうちの6割強を占める圧倒的なシェアを誇っています。人気の理由としては、プログラムの知識がなくても簡単な操作でコンテンツの更新ができることにあると言われています。
加えて、プラグインなども豊富に用意されており、カスタマイズをすることもできるため、簡単ながら独自性を持たせることが可能です。幅広いユーザーにとってユーザビリティが高いことが支持されているポイントと言えます。
2-2. ②Drupal
WordPressの次に広く普及しているのがDrupalです。Drupalは大企業や大学、政府機関など大規模なサイトで使われている拡張性の高いサービスです。多言語にも対応していますが、構築にはプログラムの専門的な知識を要します。
2-3. オープンソース型のメリット・デメリット
2-3-1. メリット
オープンソース型のシステムのメリットとしては、その多くが無償で提供されていることが挙げられます。拡張機能が豊富に用意されていながら、コストを抑えつつ利用することが可能です。
また、日本を含めて世界中にユーザーを多く持つため、関連情報が多くコミュニティも充実しています。わからないことがあっても解決策が見つけやすい点は大きなメリットの一つと言えます。
2-3-2. デメリット
自由に使えてメリットも多いオープンソース型のデメリットとしては、ソースコードが開示されているため、セキュリティ面での対策が必要な点です。自身で0から立ち上げる場合は、不具合等も自己解決していく必要があるため、セキュリティ面を含め、各ツールについての基本的な知識を予め身に着けておきましょう。
3. パッケージ型
パッケージ型は独自に開発されたCMSライセンスを購入して、サーバーにインストールするタイプです。基本的な機能に加えて企業など法人で運用するための機能が豊富なパッケージになっています。パッケージ型の代表的なサービスは、NORENとHeatCoreです。
3-1. ①NOREN
NORENはユーザビリティが高く、導入から運用まで手厚いサポートを受けることができます。コンテンツ管理方式を採用し、セキュリティ面も強いです。NORENは日本国内での導入会社が多く、特に大手企業や官公庁対して豊富な導入実績を誇ります。
3-2. ②HeartCore
HeartCoreは多言語サイトに対応し、カスタマイズが簡単で他のサービスとの連携も可能です。HeartCoreも大手企業への導入実績が豊富で、移行トレーニングサービスも提供しています。
3-3. パッケージ型のメリット・デメリット
3-3-1. メリット
運用や導入のサポートがあるため、初心者でも安心して利用できるのがメリットです。また、権限設定や承認機能などの管理機能が備わっているため、企業での運営に適しています。
多くのサービスでトレーニングやマニュアルなどの運用支援も充実しており、不具合が起こった場合も対応してくれます。
3-3-2. デメリット
ライセンスの利用料や初期費用が必要で無償では提供していない場合がほとんどです。ユーザー数やページ数に応じてライセンス費用が変動します。
費用はかかりますが、サポートがついている分、安心して運用できると言えるでしょう。
4. クラウド型
クラウド型はCMSの提供側が管理しているサーバーにデータやシステム保管し、インターネットを経由して利用します。ユーザー側はサーバーを用意する必要がなく、インストールの手間も省けます。クラウド型は、インターネット環境とブラウザを持っていればすぐに導入できます。クラウド型CMSはテンプレートが豊富でスキルや知識がなくても簡単に使えるため、個人事業主にも愛用者が多いです。クラウド型の代表的なサービスは、WixとJimdoです。
4-1. ①Wix
Wixは世界190か国で約1億8000万人に利用されているホームページ作成ツールで、テンプレートも豊富にあります。デザイン性に富み操作も簡単で、初心者でも使いやすい仕様になっています。3種類用意されている作成ツールの中から、知識や目的のレベルに合わせて選択できます。
4-2. ②Jimdo
Jimdoも手軽にホームページを作成し、更新できるツールです。2007年にドイツで誕生したJimdoは、インターネット上で簡単にホームページを作成できます。無料版と有料版があり、無料版なら初期費用をかけずにホームページを立ち上げることができます。デザイン選びや画像の配置、コンテンツのレイアウトなどの作業は自身で行う必要があります。Jimdoのサポート窓口は専用フォームからのみ受け付けています。
4-3. クラウド型のメリット・デメリット
4-3-1. メリット
クラウド型は利用料が従量課金制、もしくは月額制のため、ランニングコストを抑えて運用ができます。ソフトウェアの設定やサーバーの準備が必要なく、迅速な導入が可能です。ソフトウェアやサーバーのメンテナンスを行う手間が省け、コストも発生しません。
4-3-2. デメリット
機能が固定されカスタマイズができないのは、クラウド型のデメリットです。クラウド型は海外で開発されたサービスが多く、日本語での満足なサポートが受けられないケースもあります。
5. まとめ
いかがでしたか?
各CMSは日に日にアップデートされており、今後も広がっていくとみられています。各タイプのメリットデメリットや各CMSの特徴をおさえて、自社のWebサイトに合うツール選定を行っていきましょう。
行き詰った際は制作会社に相談してみるのも一つの手です!
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