今日は、アプリ開発ラボマガジンにて全国のサーファー向け波情報サービス「波伝説」を運営する株式会社サーフレジェンドの皆さんへのインタビュー記事を掲載します。
「波伝説」誕生の秘話や今後の展望など、気になるお話をお伺いしました。
仲間内の情報共有からはじまった「波伝説」
―長い歴史のある「波伝説」はどういった経緯でサービスがはじまったのでしょうか?
元々、横浜市内に住んでいた代表の加藤が仕事に行く前に、波の状況を確認していた事が始まりです。当時、数人のサーファー仲間と毎朝当番制で波の状況を確認し、留守番電話で情報を共有しあっていたようです。
そして90年代に入りNTTのダイヤルQ2サービスが始まり、それをきっかけに仲間内でやっていた波情報の伝達をサービス化したんです。
―その仲間で会社を立ち上げたんですね?
いえ、当初は七里ヶ浜を拠点に加藤が1人でサービスをスタートさせました。そして徐々にエリアを広げ鎌倉~湯河原へ波の監視が拡大していきました。更新頻度も現在のように複数ではなく、1日1~2回が限界だったようですね。
―立ち上げ当初は競合はいなかったんですか?
いましたね。今でも弊社と同じように活動している「BCMサーフパトロール」は同じ時期だったようです。当時、加藤もおなじ「サーフパトロール」という名前を考えておりましたが、サーフレジェンドは「七里ガ浜サーフインフォメーション」という名前でスタートしました。
-至誠天に通ず-代表加藤氏の海にかける想いはこちら。
季節関係なく時間があればサーフィン
―現在、皆さんはどんなお仕事をしてるんですか?
スタッフによって役割は異なりますが、大きく分けるとリポーター、気象予報士、システムエンジニア、カスタマーサポートの構成で運用してます。
全国134拠点に波情報のリポーターがいて、辻堂オフィスに毎日情報が集約されます。その情報を基に独自気象解析システム「Wave Hunter」、気象庁のデータも含めて波予想を行っています。実は波情報を提供する会社で気象予報会社として運営しているのは日本でうちだけなんですよ。
―皆さんも普段からサーフィンはしてるんですか?
もちろん!9割がサーファーで昼休みや休憩時間など季節関係なく時間があればサーフィンしてます。残りの1割も、釣人、ヨット乗りだったりと必ず海に携わっていますよ。
うち、千葉にも拠点があるんですが、あそこは毎日波があるんで毎日入っていますね!むしろ入らないと怒られるらしいです(笑)。
―皆さん相当サーフィン上手そうですね。
約20年トップシードとしてプロサーファーをしてきた上條を筆頭にプロサーファーは4名在籍してます。その他もプロとまではいかないけど上手いメンバーが在籍しています。あと、最近はサーファー界隈で、サーフスノーが流行りで山に行ったりもしています。丁度今、サーフスノーで加藤が一週間山籠りしてますよ。たぶん、「やっぱり海の方がいいな」って言いながら帰ってくると思いますが(笑)。
波の予想も楽しめるアプリ・WEBサービスに
―「波伝説」はこの春リニューアル致しましたが、変わった点などはありますか?
今までの「波伝説」アプリは単機能だったんですが、リニューアル後はアプリでも様々な情報を閲覧できるように展開しました。波情報のサービスなので、以前は基本的に波を伝えるだけでしたが、予想の部分もしっかりと情報提供しています。是非、細かな情報を基に波の予想したりして楽しんで頂けると嬉しいですね。
―今後の展望として何か考えられていることはありますか?
具体的な機能で言うと、今力を入れていこうかと考えているのは動画系。最初は音声からはじまり、テキスト表示、画像表示と時代に合わせてサービスを今日まで進化を続けてきました。今は動画に移り変わってきて、動画の配信サービスを拡げたいと考えております。例えばドローンなどを用いた撮影も面白そうですよね。
―最後にユーザに皆さんにメッセージをお願いします。
今後も新しいソリューションは生まれてくると思いますが、時代に合わせて楽しいサーフィンライフを提供できるようサービス作りを続けていくつもりです。また、ユーザーの皆さんからのフィードバック、ご意見を真摯に受け止め日々サービス改善していきたいと思っています。
自分たちも含めサーファーがサーフィンライフを楽しめるようなサービスであり続ける為、日々精進いたしますので、今後とも波伝説をよろしくお願いいたします!
―ありがとうございました!