オンライン化が加速する昨今、自社サイトを保有する企業も増えています。本記事では、自社サイトを運用するうえで欠かせない「分析」について解説していきます。サイト分析を行う上で最低限知っておくべき項目や指標は何か?学習できます。

「サイト運用を任されたけど効果検証方法が分からない」「何を分析すればよいか分からない」など、分析方法に悩みを抱えている方は最後までご一読ください。

1. サイト分析を始める前に押さえておくべきサイト分析手法とは

サイト分析する際はただ闇雲に分析しても意味がありません。事前にどのような分析手法を用いるのか?押さえておくことが大切です。本章では、代表的なサイト分析手法をご紹介していきます。

サイト分析を始める前に押さえておくべきサイト分析手法とは

1-1. 定量・定性分析

まずはじめは、定量分析と定性分析です。この2つは、サイト分析をする際の考え方の土台となります。しっかり押さえておきましょう。

定量分析とは、数値で表わせるデータを用いた分析のことを指します。特徴としては、データを数字で表せるので可視化しやすいということがあげられます。GA4でサイト分析を行う場合は、ユーザーのアクセス数や流入経路など様々な数値を見ることができます。

定性分析とは、質を表すデータを用いた分析のことを指します。特徴としては、直接的にデータを取得できるため、ユーザーのリアルな要望などを具体的に分析できることがあげられます。インタビューの実施や自由回答式のアンケートなどを通し直接的にデータを取得するので、好感度を図ることもできます。

1-2. クロス集計

次に、クロス集計です。クロス集計とは、設問と設問を掛け合わせる集計・分析方法です。具体的には、アンケート調査によって収集した回答データを設問とかけ合わせて集計します。特徴としては、回答者の属性に分けた回答の違いなどを集計できるためデータを細分化でき、あらゆる統計的調査で活用できることがあげられます。

1-3. コホート分析

次に、コホート分析です。コホート分析とは、ユーザーをグループごとに分類し行動や定着率を分析する手法です。特徴としては、ユーザーを属性や条件でグループ分けするため、ユーザーの動向を把握しやすいことがあげられます。ユーザーの行動や定着率が把握できれば、マーケティングに活用しやすくなります。コホート分析は、Googleアナリティクスで確認できる機能のひとつでもあるため、獲得したユーザーがその後どのような行動に移したか?分析できるようになるでしょう。

1-4. アトリビューション分析

次に、アトリビューション分析です。アトリビューション分析とは、広告のコンバーションへの貢献度を分析する手法です。オンライン広告のみを対象とするオンラインアトリビューション分析とオンライン広告とオフライン広告を対象とする統合アトリビューション分析の2種類があります。特徴としては、ユーザーが閲覧した全ての広告が対象になり得ることです。直接コンバージョンにつながったメディアの広告だけでなく、コンバージョン発生前に接触した色々なメディアや広告も評価の対象となります。正確なマーケティング成果を検証するのに役立ちます。また購買行動のきっかけになった広告を発見し正しく評価できることから、広告運用の精度向上にも役立つといえます。

サイト分析を行う際は、どのような方法で分析するのか?イメージしておくことが大切です。押さえておきましょう。

2. サイト分析する際にまず見るべき項目とは~GA4編~

次にサイト分析を始める前に押さえておくべき項目~GA4編~をご紹介いたします。一概にサイト分析といっても、一体どこを見ればいいか?悩まれる方も多いと存じます。本章ではサイト分析によく使われるGA4を例に、見るべき項目をご紹介していきます。

サイト分析する際にまず見るべき項目とは~GA4編~

Tips1:ユーザー

見るべき項目1つめはユーザーです。ユーザーとは、自社サイトを訪問してきたユーザーのことを指します。サイト分析においてユーザーの傾向を把握すること(ユーザーはどんな人か?どんなタイプの人が多いのか?など)はとても大切です。ユーザーの傾向が分かれば、当初のターゲット像とズレはないか?確認できたり、ユーザーに適したコンテンツを作成できたりすることにもつながります。GA4内では、サイトの訪問ユーザーが住んでいる国や都道府県、市区町村はどこか?性別年齢?ユーザーが使っているデバイス・OSは何か?などを見ることができます。

Tips2:集客

見るべき項目2つめは集客です。集客では、自社サイトを訪問してきたユーザーがどのように来たのか?訪問方法を分析できます。「自然検索経由できたのか?」「他サイト経由できたのか?」など、ユーザーが訪問してきた方法を探れれば集客施策を検討しやすくなります(自然検索経由の集客が多いため、SEO対策を強化するなど)。GA4内では、新規ユーザーの獲得経路はどこか?トラフィック獲得経路は?などを見ることができます。

Tips3:エンゲージメント

見るべき項目3つめはエンゲージメントです。エンゲージメントでは、自社サイトを訪問してきたユーザーが自社サイト内で行った反応を分析することができます。自社サイトで「どんな反応をしたか?」可視化できるので、サイト上での施策を検討しやすくなります(スクロールが少なかった場合、スクロールを増やすために全体内容やUIUXを改善するなど)。GA4では、スクロールされた回数やカート内をみた回数、商品を加えた回数、ボタンをクリックした回数、コンバージョンと呼ばれるサイトやアプリを運用する際に設定するゴール項目などを見ることができます。

3. サイト分析時、GA4で押さえておくべきポイント

本章では、サイト分析時にGA4で押さえておくべきポイントを解説していきます。GA4の定義を難しいと感じる人が多いと聞きます。今一度GA4のポイントを理解しておきましょう。

サイト分析時、GA4で押さえておくべきポイント

Tips1:目的を定義する必要がある

サイト分析時にGA4で押さえておくべきポイント1つめは、目的を定義する必要があることです。目的や目標を定めることで分析すべき項目を明確にできます。目的なしで使ってしまうと、ただGA4を見るだけで終わる可能性もあり得ます。最終ゴールは何か?ゴールを達成させるために必要なことは何か?考え、目的や目標を定義するようにしましょう。

Tips2:GA4の利用規約を熟読しておく

サイト分析時にGA4で押さえておくべきポイント2つめは、利用前に必ずGA4の規約を熟読しておくことです。規約は、GA4利用におけるルールブックと言っても過言ではありません。一度は目を通しておくようにしましょう。

Tips3:従来のUAとの違いを把握しておく

サイト分析時にGA4で押さえておくべきポイント3つめは、従来のUAとの違いを把握しておくことです。GA4では、計測の形式がすべてイベントという形式になる、UAでPVとして計算されていたものが全てイベントで集計されるなど、様々な違いがあります。UAとは大きく異なる仕様であることから、GA4に慣れるまで時間がかかるとも言われています。レポートのメニュー名や表示される表・グラフなどが大きく変更されている点など含め、注意して確認しておくようにしましょう。

またGA4は、アプリとWebをまたいだ計測を行うことができます。アプリとWebを横断的に利用するユーザーを同じユーザーとして認識して計測することができるので、セッションの定義も変わっています。そして機械学習による予測機能も備わっているため、蓄積したデータを分析しユーザーの行動を予測。購入や離脱の可能性、有益予測を行えるようになっています。何が変わったか?しっかり把握しておくとよいでしょう(【切り替え必須!?】GA4とは ~UAとの違いや移行時の注意点も解説~では、GA4について詳しく解説しています)。

4. 無料で使えるおすすめの分析ツール

ではここからはGA4含め、無料で使えるおすすめの分析ツールをご紹介していきます。分析ツールには様々なものがあります。自社に適した分析ツールかどうか?見極めてから導入するようにしましょう。

今回は着手しやすいよう無料版をご紹介します。有料分析ツールもありますが、初めて分析ツールを導入する方は無料版からはじめると良いでしょう。

無料で使えるおすすめの分析ツール

4-1. Googleアナリティクス

まず1つめは、前項でもご紹介しているGoogleアナリティクスです。Google アナリティクスは知名度が高く利用者も多い分析ツールですが、無料で利用することができます。Googleアナリティクスのバージョンとしては、2023年7月からGA4へ一本化されることが発表されています。今から導入する場合は、GA4を選択するようにしましょう。

Googleアナリティクス

Google アナリティクスの特徴としては、自社サイトにどのぐらいのユーザーが訪れ、どんな行動をしたのか?詳細を把握できる点です。無料ツールということもあり、誰でも使うことができる点も特徴の1つです。ユーザーがサイト内でどういう行動をとった結果購入に至ったか?やユーザーが離脱した原因は?など、サイト内の状態を分析・可視化できます。改善・問題点の把握や新しい施策の立案を行うためのエビデンスとして活用できるでしょう。サイト分析には必須のツールです。ぜひ活用してみましょう。

4-2. Google Search Console

2つめは、Google Search Consoleです。Google Search Consoleは、Googleが提供しているインターネット検索の分析ツールで多くの人に利用されています。特にサイト運用に欠かせないSEO施策の効果検証や改善案の発見に力を発揮すると言われています。※GA4と連携させて使うとより有効的です。

Google Search Consoleの特徴としては、サイトにアクセスする前のデータ取得が可能な点です。具体的には、Google検索キーワードの表示回数や順位の推移、流入検索キーワードをみることができます。これにより、ユーザーがどのようにサイトへ辿り着いたか?把握でき、ユーザーの動向やサイトが抱えている問題点を把握できるようになります。流入検索キーワードが分かると顧客や見込み顧客のニーズを発掘しやすくなるため、自社のサイトに必要なコンテンツが何か把握できるようになるでしょう。またセキュリティ・手動ペナルティの問題も確認できるため、ハッキングなど自社が抱えている問題や手動ペナルティの状況を検知することもできます。

4-3. Juicer

3つめは、Juicerです。Juicerは、サイトのユーザーアクセス解析に役立つ無料ツールです。ユーザー分析DMPと呼ばれており、無料で高精度のテータ解析を行えると有名です。

Juicer
〈引用元:juicer,https://juicer.cc/,2022/6/10時点〉

juicerの特徴としては、サイト訪問者の属性や行動履歴を分析できることがあげられます。どのような属性のユーザーがアクセスしているのかを細かく解析できるので、自社サイトがターゲットにしている層に対し、適したコンテンツを用意できているか?分析可能です。

4-4. Clarity

4つめは、Clarityです。Clarityは、サイト訪問者の行動を可視化できる無料のヒートマップツールです。無料ながらに有料級の分析ができるとされ、リリース直後から注目を浴びているツールです。

Clarity
〈引用元:Microsoft Clarity,https://clarity.microsoft.com/,2022/6/10時点〉

Clarityの特徴としては、サイト上でクリックされている場所やスクロール動作が行われている箇所を可視化できる点やサイト訪問者の動きをレコーディングできる点があげられます。「良かれと思って置いたクリックボタンが全く押されてない」「実は記事の最後まで読まれていない」など、サイト上の問題発見に役立てることができます。

5. まとめ

サイト分析を行う際は、定性・定量的どちらの視点で分析を行うのか?また、どのような方法で分析を行うのか?意識して取り組むと良いでしょう。サイト分析に欠かせないツールも様々あるので、自分がやりやすいツールを使いこなすことが大切です。まずは無料で手軽に使えるサービスを選ぶようにしましょう。

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ベトナムでのオフショア開発とスマートフォンアプリ開発のバイタリフィ

本記事を執筆するバイタリフィでは、GA4を用いたサイト分析サービスやUAからGA4への移行サポートを行っています。

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