ベトナムの気候は亜熱帯性気候であり、南部ホーチミンは1年を通して高い気温になります。日本でも気温の高い沖縄県や鹿児島県へ行くと海沿いによく見られるのがマングローブです。
そして、それはベトナムの河口にもありました。今回はベトナムのマングローブについて、調べてみました。
(タイトル画像は、2018年1月10日付のPHAP LUAT MOI TRUONGより引用。)
1. ベトナムのマングローブ
マングローブは、熱帯や亜熱帯の地域にある河口など、満潮になると海水が満ちてくる塩性の湿地にある森林の総称です。
2017年2月17日付のNhan Danによると、ベトナムにはキムソンという地区など、数か所にマングローブが存在しているようです。
10の州や都市にある合計9000haほどのマングローブは、22年もの間、赤十字社によって保護されているそうです。
2017年5月7日付のTRITHUCvnによると、マングローブには海岸を保護するうえで重要な働きがあると記載されています。マングローブには海水の浸食を制限し、塩害を防ぐ力があります。
水中に住む珍しい鳥や動物の巣や生息地としての役割も果たします。2018年3月19日付のQue Huongによると、マングローブ内だけで200種類以上の動物と、85種以上の植物が確認されているそうです。
(画像は、Khoahocより引用)
2. マングローブの破壊
上記したような大切な役割を果たすマングローブですが、2017年5月7日付のTRITHUCvnによれば、ベトナムのマングローブの面積は、2012年の時点で1943年の3分の1まで減少しています。
(画像は、2017年5月7日付のTRITHUCvnより引用)
そして2017年9月7日付のGappingworldでは、このような事態になってしまった大きな原因として、マングローブを開拓し、エビの養殖用の池に変えていることが多いことを挙げています。
2017年2月9日付のVOV.vnによると、エビはベトナムの漁業部門の総売り上げの45%を占めており、全世界の90ほどの国にエビを輸出しています。
特にブラックタイガーは身もプリプリしており、揚げ物にも使用できることから、世界で人気が高いようです。
(画像は、tepbacより引用)
3. マングローブ、将来への懸念
上記した通り、エビの養殖場開発はマングローブ保護の大きな妨げとなっています。2018年4月17日付のNDHでは、2018年1月・2月のエビの価格帯は、昨年の同月より16.5%上がっていたと報じています。
エビはベトナムの重要な産業となっており、ベトナム漁業部門の売り上げの半分近くを占めていること、価格も上がってきたことから、今後も養殖場開発は増加すると考えられます。
また、マングローブ付近のような塩水化した場所はエビ養殖に大変適しており、開発されやすいポイントです。
マングローブを守るためには、特定の地区を団体で保護するなど、今後も努力を続けなければならないようです。
(画像は、Trong Rungより引用)
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