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今回は『コロナ禍でのベトナムへの入国について』。自由な往来が停止されている現在、ベトナムへ入国するにはどのような手続きが必要で、どのくらい費用が掛かるのか。さらには、12月末~1月上旬にかけて実際にベトナムに入国をした人の証言も交えて、2021年1月時点にけるベトナム入国の実情を紹介します。

なお本記事は、2021年1月時点でのものです。状況の変化に伴い急な変更もありますのでご注意ください。

1. サクッとわかる動画で確認

最初は、ベトナム入国方法について:高評価お願いします

次にベトナム入国の体験者インタビュー:高評価お願いします

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2. ベトナム入国についての総括

今回は、最初に結論(私の所感)から書きます。

◆入国はできるが業者を使わないと(普通の人にとっては)手続き的に大変
◆ベトナムへの入国は、ほぼベトナムで働く長期滞在者向け

といった点があげられます。なお上記に付け加えるなら、

◆商用ではベトナムにある勤務先(受け入れ先)企業の協力が必須で単独では入国できない
◆費用もコロナ前と比べて高い。片道で40万円以上~

という点もあげられます。

3. ベトナムへの入国方法

以下2つの方法がありますが、いずれも基本商用目的となり、観光目的での入国は認められておりません。(その他の目的では、家族に会うとか留学、外交などによる入国となりますが今回は省きます)。また入国にあたってはビザ(査証)が必要となり、以前の様なパスポートだけのビザ無し渡航ができない状況です。

(A)14日以内の短期滞在(ビジネストラック)
(B)14日を超える滞在(レジデンストラック)

このうち(A)については、入国後の取り決めの厳しさから現実的な選択肢ではなく、(B)の長期滞在が入国にあたっての主な選択肢となります

2020年12月末時点での成田空港の免税エリアの様子。以前のように自由にベトナムへの行き来は、当分先となりそうです。

4. 日本出国までの手続き

詳細は、在ベトナム日本国大使館が発表している『ベトナムへの入国を希望する皆さまへ(2021年1月20日改定)』及び『ベトナムへの入国 ホーチミン市内、14日を超える場合(2020年12月23日改定)』に掲載されています。そこから抜粋すると以下のようになります。


渡航までの期間、およそ1ヶ月半ほどかかる見込みです。

1. ホーチミン労働局承認(10営業日)

商用(就労)で入国するということなので、労働局の事前承認が必要ということですね。

2. 航空会社の仮予約(JALかANAのチャーター便)

ベトナムへ入国する場合の飛行機は、成田空港もしくは羽田空港からJALまたはANAの特別便のみとなり、ハノイもしくはホーチミンへのフライトがそれぞれ月数便といった状況です。(現在ベトナム航空は無し)

JAL(特別便運航のご案内)
航空券(片道):エコノミークラスで1,129ドル、ビジネスクラス2,239ドル
ANA(3~4月特別便のお知らせ)
航空券(片道):エコノミークラスで1,200ドル、ビジネスクラス2,300ドル

3. 空港からホテルの移動手段、指定ホテルの仮予約

空港から隔離ホテルへの専用車と、隔離ホテルの予約が必要になります。
隔離ホテルのリストは、こちらのページ(ベトナム語)の『1 – 4465-syt-nvy.signed.pdfに8個所』『2 – DANH SACH KS RA SOAT ĐỢT 2 13.8.2020.docに7個所』書かれており、後者には連絡先も書かれています。

隔離ホテル部屋からの眺め。目の前にホーチミン空港のターミナルが見える

なお2021年1月18日の報道(英語)では、新たに6箇所のホテルが隔離ホテルとして追加された旨が紹介されていました。
◆Tân Bình区
・Đông Đô
・Hoa Đệ Nhất
・Hưng Hương
◆7区
・New Milano
◆Phú Nhuận区
・Eastin Grand Saigon
といったホテルです。

4. 勤務地がホーチミン市以外の場合、ホーチミン保健局への隔離承認申請

ホーチミン市で働く場合は不要ですが、周辺の省の場合、役所の管轄が異なる為こういった手続きも必要になる様です。

5. 公安省入国管理局への入国承認申請(7~10営業日)

ここでベトナムへの入国承認を得ることになります。

6.ホーチミン国際健康検疫センターへの隔離指示申請(3営業日)

ここで検疫と隔離の部分での承認を得ることになります。

7. コロナ感染時の海外医療保険加入

ベトナム入国後にコロナ感染が判明した場合、その治療費は自己負担となりまた受け入れ企業もその支払いを保証することを求められますので、海外旅行保険の加入が必須です。

8. 航空会社への書類提出(渡航1週間前)

各種承認が下りたタイミングでエアラインへの書類提出が必要です。
・市省人民委員会からの許可のコピー
・入国管理局からの VISA 発給承認レターのコピー
・保健局からの隔離指示書(渡航者リスト、隔離施設を明記)のコピー
・海外旅行保険証のコピー or 受け入れ先の企業が治療費支払いを保証するレターのコピー
・指定隔離ホテルの予約確認書
・空港⇒ホテル間の車両手配確認書
・パスポートのコピー(JALの場合)

9. ビザの取得

日本国内にあるベトナム大使館またはベトナム領事館での事前取得、もしくは事前に取得した招聘状を元にホーチミン空港でのアライバルビザ取得となります。(2021年12月末に入国した当社関係者は、アライバルビザで取得できました)

10. 入国3~5日前に出たPCR検査の証明書

1月15日に入国する場合、陰性証明書の「発行日」は1月10日から1月12日までである必要があるとのことです。これを忘れずに飛行機へ持ち込む必要があります。

11. 24時間前までにベトナムのサイトにオンライン医療申告

医療申告のサイトは、こちらでなお日本語を選択すると日本語で表示されます。申告方法は日本大使館のサイトに解説もあります。

12. 飛行機搭乗、ベトナム着陸

体験者によると機内ではいたって通常通りとのことです。

機内食も通常通り。

5. 入国したら14日間の隔離

1. 空港で医療申告、PCR検査証明提示、入国審査。入国審査通過後、手荷物受取の場所で防護服を着ることになります。

2. 専用バスでホテルへ移動、1回目のPCR検査

3. 6日目に2回目のPCR検査
⇒体験者によるとこれは実施されなかったとのことです。
4. 2回目のPCR検査で陰性であった場合、専用車両で移動して別の滞在先へ移動(その後7日間外出禁止)という選択肢が資料上は書かれていますが、事実上は選択できず隔離ホテルでの隔離継続となる様です。

隔離ホテル内。用事があるとき以外は部屋から出れない

5. 隔離期間終了前PCR検査、問題なければ14日間の隔離終了し、一般ホテルやアパートなどへ移動し自由行動になります。

ちなみにその後14日間は、健康観察期間であり在ホーチミン日本商工会議所などのイベントへの参加は自粛対象となります。

なおPCR検査で感染判明した場合、ホーチミンだと熱帯病病院又はクチ野戦病院に搬送され治療となります。

6. 14日以内の滞在(ビジネストラック)の場合

入国までの手続きは、ほぼ上記と変わらない事に加えて受け入れ先(滞在先)側の企業の負担が追加されます。

◆滞在先企業の負担
・HCDC(HoChiminh Center for disease control)職員の事前視察が必要
・出張者の滞在期間中はHCDC職員が終日駐在し、実費請求1日5千円程度
・1日2回、HCDC職員による会場の消毒
・エレベータ、通路、トイレなど出張者と受け入れ先企業従業員とで、別々のものを使う必要がある

◆出張者との打ち合わせ
・会議中は2mの距離を維持。マスク着用、出張者は手袋着用も必要
・昼食は外部からのケイタリングのみ、他のメンバーとは相当な距離が必要
・出張者は、朝と夜に隔離ホテルで食事。夜一緒にレストランへ出かけて食事などはできない

◆滞在中、すべての移動(例:空港・隔離施設間、隔離施設・外出先間)は、事前に手配した専用車両を使用

◆事前に承認を受けた行動計画等に記載されている用務での外出を除き、隔離施設(ホテル)の部屋から出ることは出来ない

入国までの手続きの大変さは変わらないのに、入国しても一切自由行動はできない為、そもそも14日以内の滞在=ビジネストラックであえて入国する必要があるのか(オンラインMTGで良いのでは?)といった選択肢(入国方法)ですね。

7. コロナ禍でのベトナムへの渡航費用


隔離ホテルでの食事の例

◆片道航空券:1100~1700ドル(12~18万円)
◆日本でのPCR検査:3~4万円
◆査証(ビザ)代:3500円~2.2万円
すでに持っている人は不要
◆ホテル(計14箇所)隔離14日間:11~30万円ほど。
ある程度快適に過ごすには15万円ほどは必要とも言われています。
◆代理店へ払う場合の手数料(業者により異なる):20万円?
◆海外旅行保険:数万円~

以上からざっとですが、少なくとも35~40万円くらいは見ておいた方が良いと考えられます。

8. コロナ禍でのベトナム入国者よりアドバイス

隔離ホテルの部屋(14日間で食事込み2000ドル)

・日本の食材(カレー、缶詰)や割りばしを持って行った方が良い
・窓があり外の空気が吸える部屋であることは精神衛生的に重要(ホテルもしくは仲介業者へ事前確認)
・部屋によってはWifiが弱い可能性もあり部屋は変えてもらえない&時間帯によっては回線が混み合うので、保険としてベトナムで利用できるSIMを日本で買って持って行った方が良い
・14日間で2000ドルの部屋だと、広さや設備としてまぁまぁ快適。ただしバスタブが付いていても、錆びなどで使えない可能性はあり過度に期待しない方が良い
・(ホテルにもよるのかもしれませんが)隔離ホテルでは2週間、室内清掃やベッドメイキング無いのでその覚悟で

以上、今後VitalifyAsiaにてベトナムでのMA(マーケティングオートメーション)ツール「BowNow」の販売を担当される菅宮氏より隔離を体験してのアドバイスです。

9. ベトナム入国の受け入れ先企業としてご協力可能です!

ベトナム(ハノイ・ホーチミン)に拠点があるバイタリフィでは、当社のお客様であれば現地受け入れ先企業(勤務先企業)として、ベトナム入国にあたってのご協力可能です。実際にコロナ禍の2020年8月以降、既に2名の日本人がベトナム入国に成功しております。

ベトナムでオフショア開発やAI開発をやってみたい、ベトナム市場へのITサービスの販売やテストマーケティングに興味がある方は、下記よりお問い合わせください。
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