インタビューにご協力いただいた方(中央) マネージャー 関 智幸氏(以下、敬称略)
※左右はバイタリフィの営業担当の稲垣、谷川
こんにちは。バイタリフィのアプリ開発ラボマガジン編集部です。
当社では、2008年から11年以上に及ぶベトナムでのオフショア開発事業を行っております。今回は、なんと、10年以上にわたって契約をしていただいているゴルフネットワークプラス様にインタビューさせていただきました。
目次
- ◆御社の事業内容について教えてください
- ◆開発依頼内容に関して教えてください
- ◆バイタリフィのオフショア開発の魅力は何だと思いますか?
- ◆なぜ長期にわたって契約していただいているのでしょうか?
- ◆過去に他社でオフショア開発のご経験はありますか?
- ◆コミュニケーションに関しては工夫されていたことはありましたか?
- ◆ちなみに、最近、ベトナムへは行かれましたか?
- ◆オフショア開発の成功する秘訣は何だと思いますか?
- ◆今後、弊社にどのようなことを期待されますか?
- ◆今後の御社のサービス展開について教えてください
- 【おまけ】◆バイタリフィベトナム法人のBPMのSonにコメントを聞いてみた
- ◆ベトナムでオフショア開発をするなら+αのサービスとメリットがあるバイタリフィへ
◆御社の事業内容について教えてください
事業内容としては、ダウンロード数260万以上、登録ゴルファーも127万人、スコア登録数2,000万枚を突破したゴルフアプリ「ゴルフネットワークプラス」の運営を行っております。
こちらは、国内のゴルフアプリの中でNo.1ダウンロード数を誇っております。
また、ゴルフスコア管理アプリとしては、元々「YOUR GOLF ONLINE」という会社で「YOUR GOLF」というアプリの提供をしていました。
これはゴルフスコア管理アプリの中では、先駆けで1番老舗となっております。その為、長い期間馴染みのあるお客様が多く、信頼を持っていただいております。
・アプリの機能としてはどんな機能が備わっているのですか?
メインの機能としては、ゴルフをプレーする方向けにスコア管理の機能の提供をしております。その他に関しては、オンデマンド配信・ゴルフニュース・EC等の複数の機能が備わっています。
スコア管理機能の中で特に1番の特徴としては、フォトスコアカードというものがあります。
こちらの機能としては、自分のスコアやプレーしている時の写真、ランチの写真を合成して、1つの画像としてSNSシェアできる機能となっております。デザインも多種多様あるので好きなものを選ぶことができ、お気に入りの写真と組み合わせてシェアすることが可能です。
こちらのフォトスコアカードは、他社と比べても、当社のアプリが最も高い利用率を保持しております。
その他の機能に関しては、オンデマンド配信は、「ゴルフネットワーク」というケーブルテレビのチャンネル会社である「ジュピターゴルフネットワーク株式会社」で放送している番組をオンデマンド配信で見ることができます。ゴルフニュースに関しては、マガジン系の読み物コンテンツを提供しており、EC機能に関しては、『GO/LOOK!』という「スタイリッシュなゴルファーのためのハイセンスな商品」をコンセプトにした通販サイトを提供しております。
・新しい機能追加予定はあるのですか?
今年は、ユーザー向けの機能を更にバージョンアップしていきたいと考えています。
例えば、約127万人の会員数のスコアデータを活用して、ゴルフ場ごとのスコアランキングを出したり、その日に「ゴルフネットワークプラス」のアプリ内でどのくらいの人数がどのようなスコアを登録したのかを見れたりと、数字を使った楽しさをユーザーに提供していきたいと考えています。
そうすることによって、ユーザーが「ランキングの上位に載れるように、スコアアップしていこう」というモチベーションアップに繋がったり、「他のゴルフ場でも回ってみよう」という風に自然と次のプレーに繋がるであろうと想定しております。
◆開発依頼内容に関して教えてください
当初は、「ゴルフネットワークプラス」のアプリの根幹部分を主軸に、システムの部分からクライアント向けのアプリケーション部分まで一貫して担当していただきました。
開発者だけでなくテスターも依頼していて、品質保証の部分まですべて委託しておりました。
開発体制としては、弊社から日本人のテクニカルリーダーをベトナムに常駐させていたので、その下でバイタリフィのエンジニアが手を動かす体制でありましたね。
そのテクニカルリーダーの退職後は、バイタリフィ側で日本語も英語もベトナム語も使えるプロジェクトマネージャーを立てていただいた結果、ベトナムだけで開発から品質保証まで一貫したプロジェクト体制になりました。
◆バイタリフィのオフショア開発の魅力は何だと思いますか?
オフショア開発は初めての経験だったので、正直、最初は不安でした。周りからも、日本語のコミュニケーションが上手くいかず、仕様が食い違ったものができるという話を多々聞いておりました。
しかし、バイタリフィのオフショア開発を経験して、驚きの連続でした。
なぜなら、バイタリフィのエンジニアは本当に真面目な人が多く、言ったことを素直に受け取ってくれるため、品質の悪いものが出来上がったことはありません。
常に想像をこえるクオリティの高いものが仕上がってくるので、そこが魅力だと思います。
◆なぜ長期にわたって契約していただいているのでしょうか?
当社の開発に関しては、開発ドキュメントがしっかり整備されていないのですが、長期間続けて契約することで、これまでバイタリフィのエンジニアの方々が蓄えてきた貴重なノウハウ・ナレッジがあります。
途中からジョインした者だと、どういう設計でこういうものが出来上がったのかが理解できていない部分もありますが、バイタリフィのメンバーはそれを把握して、改修してくれます。もう、バイタリフィにしか信頼して依頼できないですね!
他社へのベンダーチェンジには、膨大なコストもかかるし、フルリニューアルするくらいのレベル感まで検討しないと、ユーザーに対するメリットが感じられないと思っています。バイタリフィでは、コストメリットが高く、高品質を常に維持していただいているので、非常に信頼できております。
また、バイタリフィ では、専属のプロジェクトマネージャーに加え、複数プロジェクトに跨った日本人のプロジェクトマネージャーやベトナム人のテクニカルリーダーをアサインして頂けているためサポート体制が厚くとても安心して依頼できます。
◆過去に他社でオフショア開発のご経験はありますか?
いえ、オフショア開発はバイタリフィ一本です。
「GO/LOOK!」のECサイトやオンデマンド配信等、特殊な技術が必要な面では日本の企業に依頼し開発しています。
とはいえ、日本のこの企業でしか出来ないという理由がなければ、基本は全てバイタリフィに頼んでおりますよ!
◆コミュニケーションに関しては工夫されていたことはありましたか?
メインのコミュニケーションツールはチャットですが
テキストだけだと伝わりづらい部分があるので、画像と言葉を使って、1つずつ紙芝居のように具体的なイメージとして伝えております。
共通理解が深まることによって、手戻りもリリースしてからの不具合もなく、効率的に仕事ができるようになっております。
また、これまでに何度もベトナムへ出張に行き、フェイス・トゥ・フェイスでベトナムのエンジニアと会話することによって、お互いの特徴を認識することができております。今では、ベトナム出張へ行くたびに、一緒にフットサルをするくらい良い関係性を築いております。
◆ちなみに、最近、ベトナムへは行かれましたか?
常に年に2~3回は行くようにしております。本当は今月もコロナの影響がなければ行きたかったですね…。
ベトナムへ行ったときにはベトナムのバイタリフィのエンジニアメンバーと信頼関係を築くことに重点を置いております。
仕事の話はミーティングの時だけにして、普段の会話からお互いを理解し、信頼を得て、成功に導いております。
◆オフショア開発の成功する秘訣は何だと思いますか?
オフショア開発に限らず、開発はお互いの信頼関係が最も重要であると考えております。
例えば、何か問題があったときに、それを隠して自分たちで何とかしようとしていたら、それが後々大きな問題になります。
問題や少しでも気になるところ(この仕様が分からないという箇所等)があれば、気軽に話せるような関係性を構築することが1番大切です。
それを実現するためにも、やはり、たまにベトナムへ訪問してフェイス・トゥ・フェイスでやり取りする機会を設けたり、ミスがあってもせめるのではなく、お互いに原因を理解し解決に導くのが良いと自負しております。
◆今後、弊社にどのようなことを期待されますか?
開発ドキュメントが整備されていない、かつ、ベトナムの文化的にエンジニアの入れ替わりが激しいので、今後どんな方がプロジェクトにアサインされても対応できるように、エンジニアの観点から開発ドキュメントを提案してほしいです。
◆今後の御社のサービス展開について教えてください
今後の展開としては、大きく2つ想定しております。
一つ目は、複数の機能(スコア管理・ECサイト・動画配信・コンテンツ読み物)が1つのアプリに集約されているので、それを上手くユーザーの目的に沿った形にアプリ分割しようと考えております。
しかしながら、最近、LINEさんなどではスーパーアプリと言って、1つのアプリに色んな機能を搭載するのが世の中の流れになってきているので、世の中の流れとユーザーの声を両方取り入れつつ、方向性を決めていく予定です。
二つ目は、現状自分だけの一方向のアプリになっているのを、他者とも繋がることができる双方向のアプリにしたいと考えております。
例えば、現状は自分一人でスコア登録して分析結果を見て、なるほどと自己満足で止まってしまっているので、アプリ内でユーザー同士を繋げられるような機能を提供していきたいと考えております。
そもそも、ゴルフは一人でプレーするというよりもゴルフ仲間がいるから楽しいというユーザーが多いはず。ゴルフが好き同士で繋がれるコミュニティ機能を搭載したいですね。
イマドキに言うと、『ゴルフユーザーのためのゴルフのマッチングサービス』ですね!
【おまけ】◆バイタリフィベトナム法人のBPMのSonにコメントを聞いてみた
ゴルフネットワークプラス様の担当BPM(Bridge Project Mamager)のSonさんにコメントをいただきました!
・コミュニケーションのやりとりはどうだったか?
ゴルフネットワークプラス様は、全員、英語が上手でした。特に関さんは1番英語ができるので、チームの開発者との技術の相談や仕様を伝えることはスムーズにできました。
機能の仕様に関する内容も詳しく記載されているため、バイタリフィ側の開発者が直接聞いて理解でき、対応を早く進められております。
不明点や確認事項があれば、はやく回答してもらえて、いつも助かります。
また、関さんがベトナムへお越しになられた際は、いつも一緒にサッカーができて、とても楽しかったです。サッカーのスキルも上手でみんなびっくりしています。ぜひまた次回も参加していただきたいです。
・開発はどうだったか?
ゴルフネットワークプラス様のプロジェクトの開発はとくに問題なさそうです。
アプリの方は、毎月ユーザのために改善や新しい機能を追加のタスクがありますが、順調に進んでおります。
新しいメンバーもチームに参加していますが、経験を重ねた開発者に加えゴルフネットワークプラス様側からのサポートもあるので、全体の品質を維持されております。
◆ベトナムでオフショア開発をするなら+αのサービスとメリットがあるバイタリフィへ
関さんご協力ありがとうございました!
バイタリフィ並びにベトナム子会社のバイタリフィアジアでは、ベトナムでのオフショア開発に加えて、将来ベトナムのマーケットを狙っていきたい企業のお手伝いができるよう現地情報の提供を行っております、
また、ハイリスクかつ費用の高額な現地法人設立の前に低コスト&リスクでベトナム進出を試せる拠点開設プランなど、11年以上に及ぶベトナムでのオフショア開発経験を活かした+αのサービスとメリットを提供しております。無料でご相談頂けますので、ぜひ一度お気軽にお問合せいただけましたら幸いです。
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