ベトナムでのオフショア開発においてもJavascriptを活用したシングルページアプリケーション(single-page application、SPA)、Front-end開発の依頼が増えております。
そこでベトナムでFront-endエンジニアの求人広告を出した際、どのようなJavascriptフレームワーク経験者が多いのかや、加えてどのようなBack-end開発言語を併せ持つのかについて、弊社に届いたCV(Curriculum Vitae、履歴書)から集計し、世界的なニーズやトレンドと比較・分析をしてみました。
目次
1.ベトナムFront-end開発者のフレームワーク事情(2017年上期)
まずは今年2017年前半に弊社へ応募のあったFront-end開発者CVの中から、抽出したJavascriptフレームワークについて見てみます。(libraryであるJQueryも入れています)
・JQueryとAngularJSがそれぞれ3分の1ずつを占めており多い
・弊社で推しているReactJSやReactNativeは、まだ併せても2割ほど
・VueJS等の今後伸びそうなframeworkの経験者は、まだ5%と少数
集計対象は弊社に届いたCVだけなので多少偏りがあるのかもしれませんが、上記のような傾向は見て取れます。
2.ベトナムFront-end開発者のBack-end言語スキル事情(2017年上期)
続いてこういったFront-end開発者(応募者)が、どういったBack-end開発言語スキルも併せ持つのかについて集計してみました。
Front-end開発者(応募者)のうち何かしらのBack-end言語の開発経験があるエンジニアは全体の86%程度でした。参考までにこの表を見て弊社内ベトナム人エンジニアの感想としては、
・Back-endとしてNodeJSを上げている人が多いのは意外
・Back-end経験者の中では、PHPとJAVAが多い(RubyやPython等は思ったより少ない)
といった声が上がりました。
3.ベトナムにおける開発応募者のスキルと世界的な傾向との比較
最初に検証したJavascriptフレームワークの比率は、世界的なフレームワーク利用状況の中でどれくらいの立ち位置か気になったので、hotframeworksというサイトで検証しました。このサイトでは、
・githubのstar数
・Stack Overflowに関するquestion taggedの数
の2つの観点から採点をしており、この2つを平均してスコアを算出しています。画面は以下のような感じで、サイト内の上部メニューにおいてLanguagesからJavascriptを選び、弊社に届いたCV状況と比較してみます。
このsite上にscoreが反映されていなかったフレームワークについては、採点手段であるscore算出方法が明確に記されていない為、githubのstar数とStack Overflowに関する質問の数を掲載して見ました。
・Angular.jsが高いのは弊社の応募状況と同じですが、世界的にはReactやVueJSなどが多い割にベトナムではまだ少ない
・Stack Overflowで見るとjQueryは圧倒的に数値が高く弊社への応募状況も同様に一番多い
といった特徴がわかります。
さらにこれらフレームワークは、今どれくらい世界で使用されているのかという疑問が浮かびましたのでLIVSCOREというサイトを使用し、そういったフレームワークが使われているサイト数について調べて見ました。
先ほどのシートに付け加えたのが下記図になります。(赤枠内)
・VueJSやReactJSは、hotframeworksのスコアに比べて「LIVSCOREで集計できていないサイトが意外と多いのでは?」と思う程、利用しているサイトが少なかった
・Jqueryは、やはり圧倒的にシェアが高い
といった結果でした。最後に手前味噌ですが、ベトナムで弊社に応募してくるエンジニアには、今後ニーズがありそうな新しいフレームワーク経験がある人材が多いこともわかります。
4.ベトナムでオフショア開発をするならバイタリフィへ
ベトナムで開発をしてみたいけど「開発の経験がなくてあまりわからないので相談したい」という場合は、ぜひ弊社へご相談ください。
バイタリフィ・バイタリフィアアジアでは、ホーチミンで2008年から10年超のオフショア開発経験と実績を活かし、優秀なベトナム人エンジニアを活用したソフトウェア開発・サービス開発/保守運営が可能です。
また、当社は、ベトナムに子会社(バイタリフィアジア・スクーティー)を設立しています。
バイタリフィアジア・スクーティーでは、当社で受けた案件の開発部分をベトナム拠点に依頼するようなオフショア開発ではなく、お客様がベトナム拠点と直接関わり、案件進行して頂く事によりコストを抑えたリソース提供を可能にしています。
お客様の専属エンジニアをベトナムにもって頂くようなイメージでの開発が可能となっていますので、「どのようなチームで、どんな風に開発を進めれば良いのかわからない...」と迷っている場合にも一度お気軽にご相談ください。
当社で受託するのがよいのか、バイタリフィアジアへお繋ぎするのがよいのか、お客様にとって適切な開発体制をご提案しています。