NO.1オフショア開発老舗企業としてベトナムのホーチミンとハノイに拠点を構える株式会社バイタリフィ代表取締役の川勝です。将来的にベトナムのマーケットを狙っている企業のお手伝いができるよう現地情報の提供を行っていますが、今回は『オフショア開発が抱える課題と解決策』について解説していきます。

※オフショア開発のメリットに関しては、オフショア開発のメリット~なぜベトナムが人気なのか?~の記事もご覧ください。

私自身は「オフショア開発」に様々な課題があることを認めていますが、決してネガティブなものではなく、他の業界や階層でもある課題だと思っています。よってこのブログではどういったテーマが課題に挙げられやすいかに触れていると捉えてくださいね。

オフショア開発の課題1:社員の定着率はどうか

オフショア開発の課題
ベトナム人の転職率は日本と比較すると多いと言われており、中には2年か3年に一度転職をする人もいます。
これは転職のイメージでいうと、日本人からみる欧米人のイメージと近いかもしれません。日本では少なからず転職回数が多いことを気にする文化が根付いています。しかし、ベトナム並びに欧米ではそんなことはなく、転職に対する抵抗は薄いように感じます。それゆえ、ベトナム人の定着率が低いことがオフショア開発の課題1つ目として挙げられます。
せっかく自社の業務に慣れてくれて、これからという所で転職がおこる可能性があるのが日本的には辛いですね。

しかし、弊社のベトナム法人(バイタリフィアジア)では創業から12年以上継続勤務しているメンバーも少なからずいるので、解決策はいくつもあります。オフショア開発が失敗するのではないか?そう心配する人にも安心してもらえると自負しています。

オフショア開発の課題1の解決策:モチベーション維持

”モチベーションを維持”することは社員の定着率が低いという課題を解決するために必要な行動です。

具体的には、オフショア開発の案件で来越されたお客様とチームビルディングや社内コミュニケーションの活性化、モチベーションアップのためにオフィス内の庭でBBQパーティの開催をおこないます。オフショア開発をするうえで欠かせないコミュニケーションを積極的に行える環境を構築することで各人のモチベーションを挙げることができます。
これによりチームビルディングが強くなり、社員の定着率低下というオフショア開発の1つ目の課題が解決されることに繋がります。

オフショア開発の課題2:OKの定義が異なる

オフショア開発の課題
たとえば本を買うとき、一番上にあるものでなく、その2個下くらいにある手垢の付いてなさそうなものを買いませんか。
CDを買うとき、セロファンが破れかけているものでなく、キレイに包装されているものを買いますよね。

垢が付いていてもセロファンが破れていてもいなくても中身は同じ品質です。
日本人は「神は細部に宿る」の精神でかなり詳細まで拘るため、外国人からすれば厳しいと感じるかもしれません。
こういったカルチャー的なことに根ざして、「できました!」という内容のレベル感が異なります。OKの基準がどこにあるのか?認識しておく必要があるといえるでしょう。

また、OKの定義が異なるのと同じように日本人が話す言葉の定義がそのまま通用しない場合が多くあります。指示語や略語など日本人同士には伝わる曖昧な表現や説明は避ける必要があります。この点がオフショア開発における2つ目の課題といえるでしょう。

オフショア開発の課題2の解決策:少し丁寧なコミュニケーション

OKの定義が異なるといったオフショア開発における課題を解決するためには、プロジェクトの初動をいかに定義するか、癖付けするか、ルール作りが非常に重要になります。日本の開発より少し丁寧に要件定義やコミュニケーションを行うことによって、意思の齟齬がなく、スムーズに開発を進めることができます。言葉の壁があるのと同じで文化の違いもあることを意識し、初動に臨むのが大事です。

また、初動時点でもそうですが開発が始まった後も曖昧な表現や説明は避け、「できる」「できない」など一意に伝わる文章を心がけるべきです。それ・そこ・あそこなど日本人が当たり前に使う指示語も難しいと感じる場合があるので「明確に相手が理解できる」的確な表現を意識しましょう。
いつもよりも少し丁寧なコミュニケーションをとれば、2つ目の課題は気にする必要がなくなり、失敗を考えることもなくなるでしょう。

オフショア開発の課題3:個人プレイヤー気質

オフショア開発の課題

「清濁併せ呑まない」ほうがプロ意識が高く正しいという見方もできます。
逆に協調性を大事にしすぎる日本人のほうがプロではないのかもしれません。

外資系企業勤務者に、職務記述書にない仕事内容をやってもらうには説明が必要です。
極端に言えばエンジニアはテストをやりません。自分はコードを書くのが仕事だからテストはテスターにやってもらうと。(勿論実際はそんなことはありません)
チームワーク重視というよりも、自分に与えられたミッションを完遂しようとする部分が3つ目のオフショア開発における課題としてあげられます。

オフショア開発の課題3の解決策:チームビルディングの確立

プロジェクト期間中に適切なチームビルディングが出来ていれば解決できる問題でもあるし、そもそもグローバル開発とは個人プレーの合わせ技と思って進めるほうがよいでしょう。個人プレイヤー気質はオフショア開発における課題として考えられることもできますが、進め方によっては強みにもなります。

オフショア開発のチームビルディングって何をするべき?
お互いに信頼しあい、スムーズなコミュニケーションを取れる体制を作ることがチームビルディングの肝でありオフショア開発成功の鍵なので、必ず抑えとく必要がありますね。

ただ、信頼関係は一朝一夕で築けるものではないので、言語や文化・国籍が異なるもの同士であることを考えると、チームビルディングづくり自体難しいと感じる人も多いかもしれません。しかし、日本人同士であれ信頼関係を構築するためにはある程度時間がかかるものです。オフショア開発においても信頼関係を構築するには時間はかかるものである、と予め考えておくのがいいかもしれません。
国籍は違えど同じ人間です。オフショア開発の課題解決に向けコミュニケーションをとりましょう。きちんとしたチームビルディングの形成が失敗を防ぎ、成功への道を切り開いてくれます。

オフショア開発の課題4:キャリア重視

オフショア開発の課題

ベトナム人は自分のキャリアアップに繋がらない仕事を好みません。
日本人もそうですが、よりその傾向が強いように思います。

逆に言うと、自分のスキル向上には貪欲なため、それに繋がる仕事であれば残業も厭わないし日本人以上に積極的に感じます。
たとえば就業後にベトナム人向けに日本語教室を行うとほとんどの人が参加します。
日本人に英会話教室をやると参加率はそこまで高くないと思います。こういったキャリア重視の傾向がとても強いというのが、オフショア開発4つ目の課題としてあげられます。

オフショア開発の課題4の解決策:PDCAサイクル

ベトナム人は真面目で勤勉、向上心も強く働きながら夜間の大学に通う社会人も多く、家族や仲間を非常に大切にしています。キャリアアップを好みながらも仲間意識を強くもっている人が多くいることは頭に入れておきましょう。

ベトナム人と働いているとどうしても日本人との働き方の違いが目についてしまいがちです。ベトナムでオフショア開発をする場合は、PDCAサイクルでやり方をブラッシュアップしていきながら、日本とベトナムそれぞれが仕事しやすいやり方を取るようにしていきましょう。繰り返しPDCAサイクルを回すことにより、チームとしての成長を感じてくれる人も多くいます。お互いのことを理解しつつ進めていくことが大切です。そうすれば、失敗を考えることはなくなります。

オフショア開発の課題5:コンプライアンス問題

オフショア開発の課題
映画のDVDなどは東南アジアの国に行けばコピー品が違法に安く堂々と販売されていたりします。著作権、特にデジタルコンテンツに関しては教育や啓蒙が行き届いていないようです。これが起因し、オフショア開発の課題5つ目としてコンプライアンス問題があげられます。

少し不安に感じるかもしれませんが解決方法は存在します。

オフショア開発の課題5の解決策:コンプライアンス教育の徹底

著作権のみならずですが、コンプライアンスという言葉は我々ですら長い歴史のある概念ではないため、充分に事前に説明しないとわからないかもしれません。
そのため、コンプライアンスについて認識し、オフショア開発を成功に繋げるためにも教育の実践が必要となります。

弊社では、コンプライアンス教育を徹底しております。
社員のスキルはもちろんですが、内面的な部分も教育しています。具体的には、コンプライアンス・セキュリティー教育を入社時と3ヶ月毎に全社員に実施。セキュリティールームや物理的な制限を設け、お客様の情報をお守りします。

オフショア開発の課題6:品質問題

オフショア開発の課題
上記問題の結果ではありますが、ソースコードの品質が高くないと指摘されることもあります。

多くの人数で開発を進め、各人が独自メソッドでコーディングし完成させている。
結合するとアチコチからバグが発生する。こういったことをたまに聞きます。
こういった話からオフショア開発における失敗を考えてしまう人が多いように感じます。

日本人の場合は他のメンバーと連携しながら全体パフォーマンスを考えますが、
ベトナム人は個人プレーが多く自分のミッションを全うしようとするため、全体を見ていないこともあります。オフショア開発の課題3でも紹介した、個人プレイヤー気質が影響しているからだと考えることができます。

しかし、この課題にももちろん、成功に繋がる解決策は存在します。

オフショア開発の課題6の解決策:日本人サポート

オフショア開発の課題

弊社では、このオフショア開発の問題点・デメリットを改善する2つの対策をしております。

一つ目が、日本人マネージャーが主体となり全プロジェクトの仕様レビュー会、PMOMTGを毎週行い、進捗確認、課題共有を実施し各プロジェクトの安定運営をサポートしています。

二つ目が、他社では行われていない徹底した社内品質管理を実施しており、PPQAは第三者機関として開発品質管理保持を目的に活動を行っています。進捗状況や遅れチケットを毎週分析し、開発現場を管理しております。

オフショア開発における課題を把握しているからこそ、最適な解決方法を実践し失敗を恐れることのない安定・安全な運営を行っています。
詳しくはこちらのページもご覧ください。

オフショア開発の課題7:コスト削減にならなかった

オフショア開発の課題
【オフショア開発の課題・デメリット6:品質問題】の結果、
ソースコードレベルでの修正が必要になり、リファクタリングしなければならなかったり、日本人エンジニアやテスターを大量に追加投入して巻きなおす必要があったりと、
結局コスト削減どころか逆にコスト増になったという話も聞いたことがあります。

オフショア開発の課題7の解決策:オフショア開発の課題1~6までを解決

これらはオフショア開発の課題・デメリット1~ 6 の問題を解決していけば起こらないと思います。

丁寧なコミュニケーションをとり、初動で明確にやり方を決める。
日本では当たり前のことを当たり前に通ると思わない、PDCAサイクルをこまめに回しチームとして動き確認を徹底する。課題解決のために気にすべきことは細かくはなりますが、決して難しい作業ではありません。オフショア開発のコストが最終的に削減にならなかったという事態を防ぐためにも、前述した解決策を実施するようにしましょう。

オフショア開発の課題まとめ

オフショア開発の課題・問題・デメリットは色々と言われるのですが、
大半は経営の問題であり、マネジメントの問題であり、ルール作りや手段・手順の問題であることがわかると思います。

オフショア開発の課題

バイタリフィアジアは12年以上のキャリアを誇るので初歩的なミスは無くなりましたが、それでも完璧とはいえません。
品質を向上させるため、生産性を上げるためにいくつかのプロジェクトを全社で推進しています。

「過去と他人は変えられない。変えることができるのは自分自身と未来だけ。」

経営もマネージャーも現場も自らの責任領域を明確にし、プロ意識をもって事にあたれば
オフショア開発もうまくいくことと思います。

オフショア開発で課題をお持ちなら、ベトナムNo.1のバイタリフィへ

オフショア開発の課題

バイタリフィ並びにベトナム子会社のバイタリフィアジアでは、ベトナムでのオフショア開発に加えて、将来ベトナムのマーケットを狙っていきたい企業のお手伝いができるよう現地情報の提供を行っております、

また、ハイリスクかつ費用の高額な現地法人設立の前に低コスト&リスクでベトナム進出を試せる拠点開設プランなど、12年以上に及ぶベトナムでのオフショア開発経験を活かした+αのサービスとメリットを提供しております。無料でご相談頂けますので、ぜひ一度お気軽にお問合せいただけましたら幸いです。

オフショア開発の課題

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