オフショア開発を検討するときにまず気になるのが、「どの国がいいの?」ということではないでしょうか?
それぞれの国にそれぞれ特徴があるので、自社がどのようなことを重視してオフショア開発を頼むかを知る必要があります。
今回は、代表的なオフショア開発国の特徴と単価を紹介します。
目次
オフショア開発国の特徴と単価1 : インド
オフショア開発の先駆けと言われるインドは、多くの優秀な開発者を排出している国でもあります。
英語が公用語、数字に強いので世界的な有名企業にも多くインド人エンジニアが在籍していることは広く知られています。
オフショア開発においての人月単価は30万〜40万円前後だと言われていますが
実際に見積もりを出すと結構高かったという声も聞くので
単純に安いだけのオフショア開発先としては人気がなくなってきている印象です。
逆に、AIエンジニアなどの素地が高い、または欧米企業のオフショア先としての歴史が長くエンジニアのレベルが高いということで
インドからエンジニアを雇用しようとしている日本企業もありますね。
メルカリでは、インドからエンジニア30人を新卒で採ったことがニュースになりました。
オフショア開発国の特徴と単価2 : 中国
こちらもオフショア開発の先駆けとされていましたが、現状かなり経済成長しているので単価はどんどん上がっているようです。
ただ、IT技術が高いエンジニアが多いのでパートナーとして良いかもしれません。
オフショア開発においての人月単価は30~35万円が最も多くなっていますが、内陸部と沿岸部でも値段がかわります。
内陸部の方がコストが安く抑えられるので、なるべく安く発注したい方は内陸部の企業を探してみるのが良いでしょう。
中国は日本との時差が1時間なので、開発のコアタイムを合わせやすい点もメリットと言えます。
ただし、中国国内ではFacebookなど日本でよく使われているSNSアプリが使えないということもあり
そのようなシステムの連携が必要になる場合はキャッチアップコストが高くなる可能性があります。
オフショア開発国の特徴と単価3. ベトナム
インド、中国についでベトナムを入れた3国が今の所一般的なオフショア開発国と認識されていると思いますが、
ベトナムのオフショア開発の単価は以前の記事にも書いたように
平均して32.26万円と言われています。
オフショア開発においての価格帯としては20~25万円が多いそうですが、こちらもダナンなどの第3都市だと少し安くなることもあります。
真面目な国民性が日本企業と親和性が高く、安定して人気があるオフショア先です。
日本のサービスでよく使われるようなPHPやJAVA、Cなどのweb系エンジニアが多いほか、AIやブロックチェーンも今人気の技術となっておりベトナム国内にも多くの技術者がいます。
日本からのオフショア開発の依頼先として人気があることもあり、日本語が話せるエンジニアも他国に比べると見つかりやすいですし、通訳も多いです。
素直で勉強熱心なエンジニアが多いため、新しい技術でも興味があればどんどんキャッチアップしてくれるのが良いところです。
ベトナム人エンジニアは会社を家族のように思っている部分もありますので、チームとして温度感を合わせて開発を行えるととても熱心にコミットしてくれるのも非常に大きなメリットになります。
インフラは少し脆弱な部分もありますが、ネット環境は安定しており、日本人が常駐してもちょうどいいくらいの住環境なので、インフラ面で開発に不利になることはほとんどないでしょう。
時差も2時間とちょうど良く、オンラインミーティングやチャットでのやり取りにタイムラグがなく働きやすい国です。
オフショア開発国の特徴と単価4. ミャンマー
ミャンマーはまだまだ一般的なオフショア開発国として広まっていないように思いますが、日系企業も多く参入しています。
オフショア開発においての単価は18~20万円のレンジが最も多く、上記の3カ国よりコストが抑えられる結果になっています。
しかし、まだまだ発展途上の国なのでエンジニアのレベルや開発ノウハウは低いかもしれません。
現状としてはトレーニングが必要なエンジニアが多いという感じでしょうか。
大人しく協調性が高い人が多くチームワークには向いている、勤勉な人が多く、キャッチアップが早いので成長が見込めると言われています。
値段がまだ低い今のうちに良い技術者がいる会社を探しておくのが良いでしょう。
ただ、インフラも整っていないところが多いため、常駐したりするのは少し大変かも…。
オフショア開発国の特徴と単価5. フィリピン
英語が公用語なのでコミュニケーションがしやすく、早くから欧米企業のオフショア先になっていたのがフィリピンです。
オフショア開発においての単価のレンジは25~30万円で、ベトナムよりも少し高いくらいです。
社内に英語で開発を回せる人がいる場合、フィリピンに頼むとコストメリットが大きいかもしれませんね。
フィリピンの場合、コールセンターなどのオフショア先としても有名なのでその辺りも一緒に外注するという選択肢も取れるのが良いところです。
オフショア開発国の特徴と単価6. バングラデシュ
バングラデシュも近年IT教育に力を入れており、オフショア開発の依頼先として検討されている国です。
アメリカやイギリスではすでにオフショア開発先としてバングラデシュに外注している企業も多いようです。
バングラデシュ国内の大学の中には教育レベルが高いところも多く、英語ができる人も多いため欧米の企業から人気を集めています。
オフショア開発においての単価は15万円〜25万円で、ベトナムより少し安いくらいです。
ただ、ミャンマー同様インフラが整っていない場所も多いので、スムーズな開発がいつでもできるかは少し怪しいかもしれません。
また、イスラム国であり基本的に金曜日と土曜日が休みなので、稼働時間がずれるのがネックです。
参考:セカイラボ
オフショア開発国の特徴と単価7. まとめ
代表的なオフショア開発の依頼先を紹介しましたが、まとめると下記のような感じになります。
コストを抑えたいが、それなりに優秀な人が欲しい→ベトナム・フィリピン
とにかく単価安めで頼みたい→ミャンマー、バングラデシュ
ここに紹介したのはアジア近辺が主でしたが、IAOPの「2018年グローバルアウトソーシング企業100」にはウクライナの企業も多く選出されたりと、東欧も1つの候補地として注目されています。
どの国でも単価の上昇も起こっており状況はどんどん変わっているので、興味のある国の会社にまずは相談してみるのが良いでしょう。
参考:オフショア開発.com
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