ブロックチェーンとは?~意味や特徴をわかりやすく解説!~

2022.03.03

WEB/アプリ開発

ブロックチェーンとは?~意味や特徴をわかりやすく解説!~

インターネット登場以来の技術革新と言われるほど無限の可能性を秘めたブロックチェーン。仮想通貨やビットコイン、オンラインゲーム関係の情報で耳にする機会が増えてきました。しかし、そもそもブロックチェーンとは、どんな意味なのか?疑問に感じている方も多いのではないでしょうか。

本記事では、ブロックチェーンの意味や特徴ブロックチェーンが話題になっている背景ブロックチェーンのメリットをわかりやすく解説しています。2022年3月現在におけるブロックチェーン技術を用いた事例もご紹介しているので「ブロックチェーンとは何か?」理解できます。

ぜひ最後までご一読ください。

1. ブロックチェーンとは?

ブロックチェーンとは「不正や正常に動作しない者がいたとしても、改ざんが難しく、ユーザーが保有するデータの同一性を保持させる仕組み」と定義されています。説明者によって解説は異なりますが、多くの場合このような意味合いで捉えられていることが多いです。

そして現在、ブロックチェーン技術が用いられている場所としては、仮想通貨やビットコイン、オンラインゲーム等のサービスがあげられます。後述で解説していますが、ブロックチェーンを用いると、全てのユーザーの安全が確保され、公平な取引の実現が可能となります。ゆえに今後、様々なサービスで取り入れられることが大きく期待されています。

2. ブロックチェーンの特徴

次はブロックチェーンの特徴について解説していきます。ブロックチェーンには様々な特徴がありますが、代表的な特徴をピックアップしました。

  • データの改ざんが難しい
  • システムダウンが引き起こされないこと
  • 取引履歴を削除できないこと
  • 自律分散であること

では、1つ1つ解説していきます。

2-1. ブロックチェーンの特徴:データの改ざんが難しい

ブロックチェーンの特徴1つめは、データの改ざんが難しいことです。

データの改ざんとは、権限をもたない人が無断でデータの書き換えや変更を行うことを指します。ブロックチェーンの技術においては、データの改ざんが難しく、データの同一性が保持されると言われています。

また、ブロックチェーンでは悪事を働きデータを改ざんしようとするユーザーがあらわれても「他の取引に支障を与えない」「悪質なユーザーの行動を制限」することができます。例えば、多くのユーザーが利用するサービスにおいて、悪事を働くユーザーの出現は珍しいことではありません。しかし、ブロックチェーン技術が採用されている場合は、改ざんや攻撃を行うことができない状態となっています。自分の利益のため、他者を陥れようとするユーザーがいても、ブロックチェーンを用いれば、阻止することが可能といえます。

従来の技術ではユーザーの起こす行動阻止は難しく、改ざんや攻撃をうけた後に対応しなければならない点が課題とされていました。そのため、データの改ざんが難しいという点は、ブロックチェーンの大きな特徴といえるでしょう。

ブロックチェーンの特徴
データの改ざんが難しい理由とは…?
ブロックチェーン技術でデータの改ざんが難しいと言われている理由は、ハッシュや電子署名と呼ばれる暗号技術が用いられることがあげられます。
暗号技術は、データ内容が第3者に伝わらない形式に変えることを指します。この暗号技術があるおかげで、データ改ざんが起こった時も素早く検出されるようになります。サービス運営側が即座に危険を察知することにつながるので、最悪の事態を招く前に対策できるようになります。

2-2. ブロックチェーンの特徴:システムダウンが引き起こされないこと

ブロックチェーンの特徴2つめは、システムダウンが引き起こされないことです。

システムダウンは、コンピューターシステムの動作や機能が停止し、正常稼動できなくなる状態のことを指します。ブロックチェーン技術を用いれば、全員の取引履歴が確実に保存されるので、一部のシステムがダウンしたとしてもシステム全体がダウンすることは基本的にあり得ないと言われています。これにはブロックチェーン技術に、P2Pネットワークが採用されていることが関係しています。P2Pは、複数の同等なコンピュータが1対1で通信を行う方式です。このP2Pネットワークによってシステムが分散できるようになっています。システムダウンが引き起こされない点、ブロックチェーンの大きな特徴といえるでしょう。

2-3. ブロックチェーンの特徴:取引履歴を削除できないこと

ブロックチェーンの特徴3つめは、取引履歴を削除できないことがあげられます。

ブロックチェーンは、1回記録された取引の履歴を残すことが可能なため、長期的な取引の証拠確保につながり公正な取引強化を実現できます。既存システムの中には一定期間経過後に取引履歴が消えたり、書き換えられたりするものも存在します。そのため、勝手にコピーしたり取引履歴を削除できないブロックチェーンをメリットと感じる人も多いと言われています。この点大きな特徴といえるでしょう。

2-4. ブロックチェーンの特徴:自立分散であること

ブロックチェーンの特徴4つめは、自立分散型であることがあげられます。

ブロックチェーンにおいてはユーザーそれぞれが自律し、取引履歴を保存する仕組みになっていることもあり、中央管理者の存在がありません。これにより、不正や改ざんが許されない状態に整えられ、仮想通貨のような高い信頼性が必要となるサービスでも安心して運用や利用ができるようになります。

従来のシステムでは、中央管理者の存在が必要だったこともあり、ユーザーそれぞれが自立できる、自律分散型である点、ブロックチェーンの大きな特徴といえるでしょう。

3. ブロックチェーンが注目を集める背景

近年話題となっているブロックチェーンですが、なぜここまで注目を集めるようになったのでしょうか?

ブロックチェーンが注目を集める背景

ブロックチェーンが注目を集める背景として最も大きい理由は、「安心できる取引の場が求められるようになってきたこと」だと言われています。

例えば現代では、証券取引や保険の契約、資金調達や送金、シェアリングサービスの利用や行政手続きまで、様々なサービスをインターネット上で利用できます。

インターネット1つあれば利用できる手軽さは、多くの人にとってメリットである一方、インターネット上のデータを不正利用される、取引履歴を保存できない、など危険性が高まっている傾向も見受けられます。実際、情報流出が起こった・不正取引が行われた等、問題発生につながった事例も存在します。

こういった事態を招かない為にも、安心して取引を行えるブロックチェーンに注目が集まったと言われています。

4. ブロックチェーンのメリット

ここまでの内容を踏まえ、ブロックチェーンにはどんなメリットが存在するのか?まとめていきます。

  • データ改ざんの困難性をあげられる
  • システムダウンがしにくいこと
  • 信頼性が高いこと
  • 運営側ユーザー側双方にメリットがある
ブロックチェーンのメリット

4-1. ブロックチェーンのメリット:データ改ざんの困難性をあげられる

ブロックチェーンのメリット1つめは、データ改ざんの困難性をあげられることです。

ブロックチェーンの特徴である、データ改ざんを行えない点はメリットにもなり得ます。機関や企業においてデータを守るために必要だったシステムの管理や監視も、ブロックチェーンにおいては不要となります。データ改ざんの困難性が高まることで得られる副次的な効果が期待できるようになります。そのため、はじめからブロックチェーンを導入しておくことで安全性や公平性の担保を見込めるようになるでしょう。

4-2. ブロックチェーンのメリット:システムダウンがしにくいこと

ブロックチェーンのメリット2つめは、システムダウンがしにくいことです。

ブロックチェーンの特徴である、システムダウンのしにくさは、そのままメリットにもなり得ます。仮に、システムがダウンしてしまった場合、動作不良で取引不可となる、復旧するまで取引を中断せざるを得ない、データが失われてしまうなど、様々なリスクが生じる恐れがあります。これは、復旧までに膨大な労力や時間が必要となるだけでなく、ユーザーの信用を失うことにも繋がりかねません。しかし、ブロックチェーンを使えばシステムダウンの心配がなくなるため、無駄な労力を使わずに済み、ユーザーの信用を失墜させることも防げるようになります。システムダウンがしにくい点、ブロックチェーンの大きなメリットといえます。

4-3. ブロックチェーンのメリット:信頼性が高いこと

ブロックチェーンのメリット3つめは、信頼性が高いことです

ブロックチェーンは、情報共有と相互監視の仕組みがあるからこそ、既存のシステムにはない高い信頼性があると言われています。徹底した管理や監視が行われているサービスであったとしても、人為的なミスなどでトラブルが発生する可能性は大いに考えられます。しかし、ブロックチェーンの場合は信頼性を失わない仕組みが確立されているため、運営者の不手際やデータ改ざんなどの問題が起こることはないと言えます。

ブロックチェーン以前のやり方では取引相手もしくは仲介者を信用して取引を行うしかありませんでしたが、ブロックチェーンは、ブロックチェーン自体の仕組みを信用し取引を行えるようになります。これは、取引相手や仲介者に問題があったとしても、信頼性が高いブロックチェーンを介していることでダメージを受けるリスクを低減することにもつながります。

4-4. ブロックチェーンのメリット:運営側ユーザー側双方にメリットがある

ブロックチェーンのメリット4つめは、運営側ユーザー側双方にメリットがある点です。

これまで紹介したブロックチェーンのメリット「データ改ざんが行えないこと」「システムダウンがしづらいこと」「信頼性が高いこと」は運営側だけでなくユーザー側にもメリットとなり得ます。ブロックチェーンの積極的な導入やブロックチェーンを利用したサービスの利用は、データの安全性を重要視するこれからの時代にぴったりといえそうです。

5. ブロックチェーンの事例

では最後に、ブロックチェーンの事例についてご紹介させていただきます。事例を知っておくと、ブロックチェーンに関して深く理解できるようになります。押さえておきましょう。

5-1. ブロックチェーンの事例:行政サービス

ブロックチェーン1つめの事例は、行政サービスです。

ブロックチェーンの事例:行政サービス

具体的には、電子国家というスローガンを掲げている国の行政サービスにおいてブロックチェーンが用いられています。

ブロックチェーンを用いたことで、あらゆる行政手続きをインターネット上で実施できるようになったと言われています。例えば、選挙の投票やパスポート発行、土地や法人の登記、結婚や離婚の手続きまで実施可能と言われています。

日本では役所などで手続きを行う必要がありますが、ブロックチェーンが取り入れられている国の行政サービスは利便性が向上していると知っておきましょう。また、この国を訪れたことのない外国人でも電子居住者として登録申請しておくことも可能と言われています。行政サービスにブロックチェーンを用いたおかげで、外国人起業家の誘致が進んでいるとも言われています。

5-2. ブロックチェーンの事例:マーケットプレイス

ブロックチェーン2つめの事例は、マーケットプレイスです。

ブロックチェーンの事例:マーケットプレイス

現在ではインターネット上で企業と個人、個人と個人が売買できるようになっていますが、トラブルが後を絶たない状態です。海外ではそういったマーケットでもブロックチェーンの導入が進んでいます。匿名での売買であっても、ブロックチェーン技術が導入されていることから公平性が確実に保たれており、出品者と購入者の間でトラブルの発生が少なくなっていると言われています。

5-3. ブロックチェーンの事例:オンラインゲーム

ブロックチェーン3つめの事例は、オンラインゲームです。

ブロックチェーンの事例:オンラインゲーム

ブロックチェーン技術を用いたオンラインゲームは、日本で取り入れられています。オンラインゲーム内では不正にアイテムのトレードや売買が行われたり、データを改ざんすることでプレイヤーを強化するユーザーも多く存在しています。しかし、ブロックチェーン技術が導入されたオンラインゲームでは不正行為を行えなくなり、ユーザーがトラブルに巻き込まれることなくアイテムの売買やトレードができるようになったと言われています。

紹介したものはあくまでも一部の例であり、金融系やシェアリングサービス、医療などの分野でも導入されていたり導入が進められていたりします。今後はますます導入事例が増えていくでしょう。自らブロックチェーンの情報を収集し、どのようなサービスで取り入れられるようになったか?確認しておくと良いでしょう。日本でも身近なサービスでこれが活用されるようになっていくので、注目しておくべきだと言えます。

6. まとめ

現在、ブロックチェーンの導入を前向きに検討する企業や行政も増えていると言われています。いずれの場合も利用者の安全な取引の実現と取引の透明性が重視された結果だと言えるでしょう。また、国内でも実用化に備えて法整備が進められており、経済産業省でもこれに関する前向きな調査が行われている段階です。

今後も益々注目の技術「ブロックチェーン」。これからの時代に導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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