Webサイトの構造を作るために必要なマークアップ言語であるHTML。その中でもHTML5と呼ばれるものがあり、プログラマーの間ではスタンダードなものとして広く使われていました。しかし2021年1月に廃止されてしまいました。本日は廃止に至った経緯や今後のニュースタンダードについてご紹介していきます。

1.HTML5とは?

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HTML5は2010年に誕生し、世に普及され始めた当時は様々なメリットがあると言われ、HTML5を利用すれば何でもできるとまでも言われていました。何でもというと少し大げさではありますが、それまでとは違った新たなことができたことは事実です。

例えば、今まで難しかった動画や音声あるいはグラフィックの描写を簡単に描くことができるようになりました。2010年頃は、様々な動画やグラフィックの描写が出回りました。HTML5を使うことでそれらのマークアップが簡単にできるようになったのです。

それ以外にも、位置情報の取得ができるようになったり、ビジネス上大量のデータをクライアントに送る場合に、データを送る時間を短縮できるようになったり、など数多くのメリットを生み出しました。

従来のHTMLは、記述が非常に長いものも多くありましたが、HTML5ではこれを簡略化することができました。見た目がすっきりするという点はもちろん、作業にかかる時間の省略も可能にしました。

2.HTML5の廃止

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革命的な言語とされていたHTML5ですが、2021年1月28日に廃止されました。高い評価を得ていたこのHTML5がなぜ廃止されるに至ったのでしょうか。

2-1. W3Cとは

HTML5はW3C(World Wide Web Consortium)と呼ばれる機関によって作られました。W3Cは国際的な機関の1つです。この機関は、ウェブサイトに関わる仕様を決めている機関であり、HTML5に関しても例外ではなく、このW3Cによって仕様が決められていました。

2-2. WHATWGとの対立

前述のように2011年頃は、「HTML5を利用するとどのような事でもできる」と非常に高い評価を集めていましたが、この廃止に至った原因の一つとしてはWHATWG(ワットダブルジー)の登場が挙げられています。WHATWGは、Apple、Mozilla、Operaという有力なコンピューター会社3社からなる機関で、W3Cと対立していました。

この対立の発端は「W3Cが現場のことがよくわかっていない」ということが理由と言われています。

法律問題で例えると、弁護士を始めとする法律の専門家は現場(法律の知識を要するような事象が発生する場面)のことをよく理解しています。しかし法律を制定する官僚や国会議員などは現場の事は分かっておらず形式的に作っているようなものです。少なくとも現場に出ている人はほとんどいないでしょう。そのような事実に対して、現場のことが理解できている弁護士を始めとする法律の専門家が国会議員や官僚に対して「現場を良く知っている自分たちに法律を作らせてほしい」と言っているのと同じです。

2-3. HTML Living Standardの登場

こうした対立もあり、WHATWGはやがて独自の言語を作り始めました。その言語とは、HTML Living Standardと呼ばれるものです。そのため、対立が続いたしばらくの間2つの言語が並行して利用されてきました。しかし、プログラマーからは「どちらを使ったらよいかわからない」といった声が上がり、混乱を招いていました。

廃止される前に、WHATWGがW3Cに対して改善の要求をしたものの改善はなされませんでした。言語の優劣の問題ではなく、それぞれの方向性の違いがあったが故に起きたことですが、最終的にはその当時勢いのあったWHATWGの規格が採用されたとされています。

3.まとめ

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その後のHTMLの規格策定はWHATWGが行っていくこととなり、W3Sのホームページには、今後利用されるのはHTML Living Standardであることを示したリンクが貼られていました。こうして正式にHTMLの言語が統一されたのです。

紆余曲折あったHTMLの仕様策定ですが、今回のHTML5の廃止によって、今後の主流はHTML Living Standardへと移り変わりました。

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