クラウドサービス

2021.07.15

WEB/アプリ開発

注目を集めるパブリッククラウドサービスの認定資格3つを徹底比較!

近年、パブリッククラウドサービスの認定資格への注目度は年々高まっています。本日はその中でも特に注目度の高いGCP(Google Cloud Platform)・AWS(Amazon Web Service)・Microsoft Azureの3種類のサービスについて解説していきます。

GCP・AWS・Azureには、それぞれ複数の資格がありますが、ここでは各サービスの資格の中で最も基本となるAssociate Cloud Engineer・クラウドプラクティショナー・Microsoft Azure Fundamentalsについて比較・解説していきます。

1. パブリッククラウドとは?

Business woman's hands typing on laptop keyboard

パブリッククラウドとは、インターネットに接続できる環境さえあれば、企業(業種・業界)や個人を問わずいつでもどこからでも利用ができるオープンな形態を指します。専用のサーバーやストレージなどを必要としないためクラウド上で作業を完結することが可能です。

多くのサービスが即日導入でき、かつ初期費用なく、従量課金制もしくは定額制にて提供しています。

2. パブリッククラウドサービス認定資格とは?

Businesswoman hand holding pen over empty notebook page

パブリッククラウドサービス認定資格とは、クラウド事業者が公式に展開している資格のことを指します。各事業者が個々で展開しているため、資格数も多岐に渡り、合格基準なども独自に設定されています。

認定資格を設けている事業者の中でも名高いサービスと言えるのが今回ご紹介するGCP・AWS・Microsoft Azureです。

3. 3つの認定資格を比較!

選択する人

それでは3つのサービスを比較していきましょう。

3-1. GCP

まず、GCPの認定資格は全9種類あり、アソシエイト資格とプロフェッショナル資格に分かれていますが、これらの中で最も基本的なスキルが問われるのが「Associate Cloud Engineer」です。Associate Cloud Engineerを取得することで、GCPの環境設定・GCPのデプロイと実装・GCPのアクセスとセキュリティの構成といったスキルを有していることを証明することができます。

主にアプリケーションデプロイやオペレーションのモリタニングといった内容が出題されますが、GCPに関する問題だけでなくクラウドに関する基本的な知識も問われます。そして、受験資格としてGCPの実務実績が6か月以上あることが推奨されていますが、試験難易度はそこまで高くありません。しかし、環境設定やコマンド操作といった実務経験がないと回答するのが難しい問題も出題されるので、実際にGCPを触って学習していくことが大切です。

なお、GCPの資格の中には日本語での受験に対応していないものもありますが、Associate Cloud Engineerは日本語での受験が可能です。また、試験時間は120分で、受験料は$125となっていますが、合格基準については公開されていません。

3-2. AWS

次に、AWSについてですが、AWSの認定資格は全12種類存在します。12種類の資格の中で入門的な位置づけとなっているのが「クラウドプラクティショナー」で、取得することで下記のようなスキルを証明することが可能です。

・AWSの基本的なアーキテクチャについて説明できる
・AWSのサービス内容、メリット、ユースケースを説明できる
・AWSのデプロイ方法や運用について、基本的な特徴を説明できる

受験資格として、6か月間の使用経験があることが推奨されていますが、技術的な問題はほとんど出題されません。主に、AWSの各サービスがどのような機能を持っているのかについて問われますが、問題文もそこまで長くはないため、技術者でない方でも比較的取得しやすいはずです。

なお、AWSの資格はいずれも日本語で受験可能です。また、受験料は11,000円、試験時間は90分、換算スコア700点以上で合格となります。

3-3. Microsoft Azure

最後にMicrosoft Azureについてですが、こちらの認定資格は19種類あります。全19種類の中で最も基本的な内容となっているのが「Microsoft Azure Fundamentals」で、クラウド全般の基本的な知識とともに、Azureのサービス内容について問われます。

例えば、Azureのコアソリューションや管理ツール、セキュリティ機能といった内容が出題されます。それ以外にも、ガバナンスやコンプライアンス、料金プラン、サポート内容などについても問われますが、難易度は低めなので十分な対策を行えば合格できるでしょう。

また、メリットとデメリットを問う問題や、サービスとその説明の組み合わせを問う問題、説明文の内容が正しいのかを問う問題などが出題されることが多いという特徴があるので、これらの問題への対策を行うことが大切です。

なお、Microsoft Azure Fundamentalsの試験は日本語で受けることが可能です。また、受験料は12,500円、試験時間は60分、合格基準は非公開となっています。

4. おすすめの認定資格は?

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以上がGCP・AWS・Azureの最も基本となる認定資格の概要となりますが、これから取得を目指すのであればGCPの「Associate Cloud Engineer」がおすすめです。

アメリカのGlobal・Knowledge・Training社が行った「稼げる認定資格 Top15 2020年版」という調査によると、GCPの資格が2年連続でトップとなっています。年収の伸び率に関しても、前年比26%増となっているため、取得するメリットは非常に大きいと言えるでしょう。

ただし、GCPの資格は、AWSとAzureの資格と比べると難易度は比較的高めとなっています。そのため、基本的な資格と言っても十分な試験対策をしなければ合格するのは難しいでしょう。また、実務経験がない方などは、まずAWSのクラウドプラクティショナーやAzureのMicrosoft Azure Fundamentalsの取得を目指した方が良いかもしれません。

5. まとめ

本日はパブリッククラウドサービスの認定資格について3つご紹介しました。

資格を有していることは、開発などを依頼する側にとっても大きな安心材料となりますし、資格所有者自身も年収アップや昇格なども期待できます。

是非興味を持たれた方は挑戦してみてください!

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