開発者たち

2021.06.23

WEB/アプリ開発

スクラッチ開発のメリットとは?~パッケージ開発との違い~

ECサイトやシステムを構築するにあたり、その方法は様々ありますが、システムの規模はどれくらいなのか、どのようなことを目的にするのか、また機能レベルなどに応じ、最適な構築方法を取り入れることが重要です。

構築方法の中でも一番自由度の高い方法として、スクラッチ開発と呼ばれるものがあります。今回はスクラッチ開発のメリットとデメリット、パッケージ開発との違いを含めてご紹介します。

1. スクラッチ開発とは?

開発者の手

そもそもスクラッチ開発とは、ソフトウェアやコンピューターシステムをまっさらな状態から作り出す方法のことを指しています。

スクラッチには最初からという意味もありますが、すでに存在しているプログラムやパッケージソフトを使うことなく、完全にオーダーメイドのようにシステムを作り上げるため、このような名前がついています。

まっさらな状態から作り出すことではありますが、実際にはテンプレートやフレームワークなどを流用するケースも見られます。このような流用も一切使うことなく、完全にゼロから開発するものを「フルスクラッチ」とも呼んでいます。

2. スクラッチ開発のメリット

クリップの絵

スクラッチ開発を取り入れることのメリットとしては、2つ挙げられます。

2-1. 独自性が高い

まず第一に独自性の高いシステム構築ができるという点が挙げられます。既存のシステムを使うことなく、まっさらな状態からシステムを構築することになるため、オリジナル性の高い斬新なシステムを構築することが可能です。

他社が行わないような業務を取り入れるなど、他社と差別化を図りたいと考える場合には最適です。また自社のビジネスや業務フローに見合ったものを作ることができるので、使い勝手が良いものを作るためにも有利と言えるでしょう。

2-2. 長期的な使用が可能

二つ目のメリットには長期にわたり使うことができる点が挙げられます。一度システムを構築すると、開発企業の倒産やサポートの打ち切りによりシステムが終わるなどの恐れもないのです。

自社にシステム開発部門が設定されている場合や、信頼できるシステム開発会社に協力してもらうことができれば、必要に応じ迅速にシステムの改修もできます。その結果として長期間システムを使い続けることが出来るのです。

3. スクラッチ開発のデメリット

悩む男性

前述で挙げたメリットがある反面、デメリットがあるのも事実です。

3-1. コストがかかる

スクラッチ開発のデメリットにあげられることは、なんといってもコストがかかることが挙げられます。莫大なコストがかかることは一番のネックとなるポイントです。予算を自由に使うことができれば良いかもしれませんが、通常の場合には限られた予算の中でシステムを構築しなければならないため、比較をする際にコストの観点から除外されてしまう場合も多く見受けられます。

また、一からシステムを構築しなければならないので、完了するまでには最低でも1年程度はかかり、通常でも2から3年といった長い開発期間が必要です。現代においてはスピード感が重要視されることも少なくありません。特にECサイトはトレンドの移り変わりが激しいことから、採用しにくい開発手法とも言えるでしょう。

3-2. ベンダー選定が肝

そして二つ目には開発者選びが重要になる点です。構築したシステムの良し悪しは、担当者や開発会社の力量で決まるとも言えます。ユーザーの要件をシステムとして具体化するのは開発者であり、構築するためにはユーザーの要件を正確に汲み取らなければなりません。その上で緻密にシステムを開発するという技術力やノウハウが求められます。

業者を選定する際には、このような技術力がありノウハウを持っているかどうかを見極めなければなりません。しかしこの見極め方は容易ではなく、万が一業者の選定をミスしてしまうと、何かしらのトラブルを抱える可能性が考えられます。

4. パッケージ開発とは?

パズルの絵

スクラッチ開発と比較されやすいものとして、「パッケージ開発」と呼ばれるものがあります。スクラッチ開発とパッケージ開発にどのような違いがあるのかなどについて、しっかりと把握しておくことが求められます。

パッケージ開発のパッケージはパッケージソフトの略称です。多くのユーザーに向けて作られた既製品のソフトウェアにあたり、必要な機能が最初から盛り込まれています。

しかしこれは特定のユーザーのために作られているわけではないため、自社の業務フローに合わないこともあるでしょう。そのためパッケージに機能を追加する、カスタマイズを行うなどの方法で、ユーザーのニーズに少しずつ近づける手法を取り入れることになります。既存のシステムに追加の機能をカスタマイズしシステムを構築していく方法が、パッケージ開発なのです。

不便な点を許容した上でカスタマイズすることなく使っていくケースもあり、反対に業務フローをパッケージ側に合わせるケースも考えられるでしょう。何よりコストを抑えることができる、というのが最も大きなメリットと言えます。

5. まとめ

このようにパッケージ開発の場合には既に存在するシステムに追加機能をカスタマイズすることにより構築していくものであり、もう一方のスクラッチ開発の場合には、まっさらな状態から構築するといった違いがあることがわかります。

構築するシステムやプロジェクトによりどちらが向いているのかが異なるので、開発に着手する前にどちらを使っていくのかを綿密に検討していく必要があるでしょう。システムの目的や開発方法の特徴などを明確に把握した上で、適切な方法を選ぶことが求められます。

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