ベトナム旅行を計画中の方の中にどこにいくか迷っている人も多いのではないでしょうか？
食べ物も美味しく、ショッピングも楽しいベトナムですが、その歴史も非常に興味深いものが多いです。
今回は、ホーチミンで歴史や文化を知ることのできる博物館、美術館をご紹介します！

ホーチミンの博物館・美術館 その1. 戦争証跡博物館

1945年に日本が終戦したその30年後、ベトナムは1975年にベトナム戦争を終戦しました。今のベトナムの姿からはあまり戦争が想像できませんが、ベトナムの街を歩けば公園に大砲が置いてあったりとまだその跡を感じることができます。

戦争証跡博物館はホーチミンの中心地に位置し、ベトナムの戦争の歴史を紹介する博物館で、世界各国から多くの観光客が訪れています。

博物館は３階建てて、展示は３階から見始める作りとなっています。
どのような経緯で戦争が始まったのか、枯葉剤の使用などの説明や、枯葉剤の影響で現在もなお多くの子どもが先天性の身体的欠損や障害を持って生まれていることなどが、写真や実際に使用された兵器などと一緒に展示されています。

内容はかなり生々しいため、残虐性のある写真や映像が苦手な方はご注意を。
しかし、ベトナムの辿って来た歴史や、日本との関わりも垣間見ることができるのでぜひ一度訪れてほしい場所です。

ホーチミンの博物館・美術館 その2. ホーチミン市美術博物館

こちらのホーチミン市美術博物館は、主にベトナムの現代アートを取り扱った美術館です。
ベンタイン市場からほど近い場所にあるため、観光ついでに立ち寄ることができ便利です。

薄い黄色の建物が歴史を感じさせつつおしゃれで、若い女の子がよく写真を撮っています。
中の作品も良いですが、美術館の建物自体が非常に魅力的なのでそれも楽しんでくださいね。綺麗なステンドグラスや、明るい渡り廊下、螺旋階段など、フランスに来たかな？と思ってしまうほど。

絵や彫刻は、戦争をモチーフにした作品も多いですが、説明が少ないため事前に予習していく方が楽しめると思います。

ベトナム戦争をモチーフにした作品の他、ベトナムの有名な画家が製作した絵画なども豊富にありますので、文化を感じるにはもってこいの場所です。

ホーチミンの博物館・美術館 その3. ホーチミン市博物館

写真はGoogleレビューより

ホーチミン市博物館はホーチミンの中心部にある人民委員会庁舎の近くにあります。
戦争証跡博物館が戦争史をメインにした展示なら、こちらはもっと幅広くベトナムの歴史を紹介するものとなっています。

ホーチミン先史時代の考古学的な内容から、ベトナムの少数民族についてなども学べるので、ベトナムの歴史を広く知りたい人にはオススメの内容です。
やはり最終的には戦争の歴史に繋がりますが、大統領を避難させるために建設したという地下通路などもあり戦争当時の様子がありありと浮かぶよう。

建物はフランス統治時代に、フランス人官僚の宿泊先として建てられたそうで、かなり荘厳な雰囲気…。
広そうに見えますが、展示自体は2時間もあれば見終わるくらいのボリュームです。

ホーチミンの博物館・美術館 その4. ホーチミン市歴史博物館

サイゴン動物園の隣にあるのが、ホーチミン市歴史博物館です。
どちらかというと考古学的なところにフォーカスしており、ベトナムの地質や化石、古い土器などの展示が多めです。

民族衣装や楽器の展示もあり見応えがありますが、その割に人が少なく空いているのでリラックスできます。
ミイラの展示などもあり、ベトナムの先史時代など古い歴史に興味がある人はとても楽しめる内容となっています。

館内には水上人形劇もみられるエリアもありますが、最低人数に達しないと開催されないようです。
企画展もその時々でやっているので、定期的にチェックして行くのも楽しいですね。
入場料は3万ドンで、日本語パンフレットなどももらえます。

ホーチミンの博物館・美術館 その5. 南部女性博物館

写真はGoogleレビューより

あまり有名ではありませんが、こちらの南部女性博物館も見応えがある博物館の１つです。
ベトナムの女性にまつわる展示があり、ハノイの女性博物館の分館として設立されたようです。

アオザイの歴史などベトナムの女性が身につけているものの展示から、戦争で活躍した女性兵士、政治犯に至るまで幅広い内容が展示されています。

ベトナムで働いていると、多くの女性が会社でも家庭でも大黒柱のように人々を支えていると感じます。
この博物館では、ベトナム人女性たちの逞しさ、懸命さを感じることができますので、ぜひ訪れて見てください。

中心部からは若干離れるのでタクシーで行くことをオススメします。

ホーチミンの博物館・美術館 その6. Couleurs by Réhahn Fine Art Photography

写真はGoogleレビューより

ホーチミンでショッピングを楽しむ人は必ず行くであろう「ドンコイ通り」、ショッピングに疲れたらドンコイ通りにあるフォトギャラリーに立ち寄るのもおすすめです。

ベトナムの生活をテーマに写真を撮っているRéhahnというフランスの写真家の作品を展示してあり、彼の捉えるベトナムの生活や、人々の生き生きとした表情を存分に楽しめる場所です。

ホイアンなどにも同様のギャラリーがあるので、そちらで行ったことがある人もいるかもしれません。
光と陰の写し方や、鮮やかな色合いが特徴の写真家で、代表作としてよく挙げられるのは「Hidden Smile」という作品で、手で顔を隠しながら笑っているおばあさんの写真などのシリーズです。

小さなギャラリーですが、作品数は多く見応え十分。本やポストカードも販売してありますので、お土産にもぴったりです。

ホーチミンの博物館・美術館 まとめ

ホーチミンは他国に比べて、まだまだモダンな技術を使ったような美術館や博物館は少ないものの、歴史的建造物を改装してそのまま使用している美術館や博物館が多いため、より歴史を身近に感じられます。
ホーチミンにはここで紹介できなかった博物館や美術館が多く存在するので、ぜひ探してみてくださいね。

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