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上流工程からのDX支援を本格化〜Arinos×バイタリフィで生まれるシナジーとは〜【第二弾:バイタリフィ代表インタビュー】

バイタリフィでは、経営コンサルティング会社Arinosと2021年6月に業務提携を行い、今年3月には2社共同で経営者や事業責任者のビジネス課題に対する壁打ちサービスをリリースしました。

今回はバイタリフィ代表である川勝に、業務提携の背景やArinos社と組むことで生まれるシナジーや具体的な取り組みイメージ、今後の計画等について聞いてまいりました。是非ご一読ください。

■最初にバイタリフィの事業内容について教えてください。

クロスプラットフォームを得意とする会社

我々は2005年にWeb制作会社として創業しました。現在はWeb制作会社というジャンルに留まらず、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を支援することを事業内容としています。具体的には、社内に在籍するデザイナー、エンジニア、ディレクター、営業、マーケ、それぞれの人材を組み合わせて、「集客するためのWebサイトを作りたい」や「こういうアプリを作りたい」、「AIを活用して業務を効率化させたい」といったクライアントのDXの課題やニーズに応えています。

■バイタリフィの得意領域や強みは何ですか。

創業2005年当時はガラケーがメインでしたが、そこからiPodなどを経て、現在のiPhoneを始めとしたスマートフォンの領域に至るまで、黎明期からずっとモバイル領域でビジネスをやってきていることは強みの一つです。今では、スマートフォンに紐づいて、IoTやAR/VR、AIなど新しい技術に関しても、マーケットに合わせて常にキャッチアップしており、開発領域を広げ続けています。

もう1つの強みは社内の体制です。マーケティング施策において集客力があったり、営業とお客様の間でコミュニケーションがしっかりなされていたり。また、AWSなどのクラウドに関しても有資格者が多数いることや、ベトナムにも拠点を構えているためエンジニアの供給力が高いなどが挙げられます。

今現在グループ5社ですが、グループ会社が複数あることによって事業領域や対応範囲が広いことも強みのひとつですか?

グループ5社で対応領域を広げている、というよりは「DX支援」を軸に、それぞれがそれぞれの強みを補完し合っている、というイメージです。日本法人のバイタリフィであればクリエイティブ、ベトナム法人のバイタリフィアジアにおいてはUnityなどを使ったゲーム系やAI、同じくスクーティーであればサーバー系といったように各社で若干の違いはありつつも、近い領域で顧客のニーズに柔軟に対応しています。

■今回Arinos社と資本業務提携することとなった背景や経緯について教えてください。

コロナの終息がひとつの契機になったと思っています。コロナが広まった直後は、オンラインでのやり取りやデジタルのツールに対する需要が急激に増え、多くの企業がDXに予算を投下したり、政府もそれに対しての補助金を出したり、IT企業側としては恩恵を受けていた部分がありました。しかし、コロナから3年が経過し、欧米諸国を始めとしてIT需要も減ってきた印象です。業界的なところで言うと、今年の初めにGAFAMで大規模なリストラがありましたよね。急激な需要に合わせて増やした人材が飽和状態になってしまい、我々の仕事自体も減ってきていると思います。そのような中で、単純な下請け、孫請けの開発では生き残れないですし、我々もその煽りを受けているので、今後必要になってくるのは「脱 下請け」だと思っています。元請けやクライアント、パートナーのニーズを的確に踏まえて対応することはもちろん、その中でも主体的かつ気の利いた提案、上流工程への提案をしていかないと顧客の信頼も得られないし、継続にも繋がりません。

昨年末に初めてArinos社を訪問し、まさに、上流工程に強いこういう企業と組むことで、我々の強みがさらに増幅するのではないかと考えました。そのタイミングでArinos社がたまたま増資するという話があり、資本業務提携を締結する流れになりました。

バイタリフィは今後やっていきたい上流の部分とArinos社がやっている事業やノウハウがうまくマッチしたという感じですかね。

そうですね。マッチしたし、これからもっとマッチさせていきたいです。我々が今後力をいれていきたい上流部分を社内外にアピールできる契機にもなったと思います。

Arinosの古家さんへのインタビューの中で、Arinos自体は中小/スタートアップ/ベンチャー企業を主軸に事業創出や新規事業立ち上げメインの事業としていると仰っていましたが、バイタリフィのターゲットとしても狙っていきたい領域なのでしょうか。

我々としては結果に対するセグメント分けはしていますが、狙いという意味では特に定めていないです。顧客の信頼を獲得することによって顧客数を増やしていくという過程で、その中に中小スタートアップベンチャー企業がいたり、大手企業がいたりという感じに近いと思うので、あえてターゲットを絞ってはいないです。ただ、実は中小/スタートアップ/ベンチャー企業をターゲットにしているという見せ方は大手企業にも通用すると思っています。スタートアップ企業を支援しているということは、要するに新規事業の立ち上げが得意な会社という風に見てもらえるんですよね。大手企業の新規事業立ち上げを担当している人などは興味を持ってくれます。結果的に顧客を増やしながら、大手企業も獲得できるという点で我々とターゲットがマッチしていると思っています。

■Arinos社と相性がいいなと感じる部分はありますか。

フットワークの軽さと、コンサルよりももう少し入り込んだ提案ができる点ですね。ドキュメントをしっかりつくるとか、がっちり固めてから行動というより、実際に行動しながらアウトプットを出すとか、そのスピード感とか。そういった点ではものすごく我々と親和性が高いと思います。

バイタリフィでは「伴走型パートナー」というキャッチコピーを掲げていますが、Arinosのインタビューの中でも「伴走」というキーワードがたくさん出てきました。実際お客さんへの接し方や取り組み方の面でも親和性がありますか。

そうですね。顧客に対するアウトプットや進め方、スピード感に関しても全般的に似てるなと思っています。

■直近「壁打ちサービス開始」、「第三者割当増資引き受け」の2つのプレスリリースを出しています。まずサービスとして提供を開始した壁打ちサービスについて教えてください。

経緯としてはArinos社側で壁打ちサービスに近いサービスが元々あると聞いて、それをバイタリフィのハウスリストにもメールで周知してみよう、というのが始まりでした。すると思っていた以上に反応がよく、両社のサービスとして本格的に打ち出すことになりました。顧客に対して、「チャットボットどうですか」、「エンジニアのリソース使いませんか」という風にバイタリフィのニーズを伝えるのではなく、顧客の持っているニーズを聞き出し、そこに対してバイタリフィのソリューションで応えるというのが本来やるべきことです。壁打ちサービスを展開することで、例えば「アプリを作ってみたい」や「新規事業でこういうWebサービス作りたい」など、話し合いの中でニーズが引き出せるのではないかなと。

今回、「Arinosさんと組みました」「こういうことをやっている会社です」「壁打ちサービスというものがあるので、新規事業でのお悩みがあったらまずはぶつけてみてください」という形でお知らせをしたところ結構引き合いをいただけました。

顧客の反応の中で具体的にどういう相談が多かったですか?

2〜3割が資金調達でした。Arinosさんがフック商材として提供している事業創出プログラムに関してですね。その他、DXに関しての相談や新規事業に関する相談を含め6〜7割がバイタリフィにも関係する内容でした。

「第三者割増投資」を進めることになった経緯を教えてください。

Arinos社が増資するタイミングで我々に声をかけてもらいました。今後、新しいことを行なう上でデジタルへの投資を考えている顧客がほとんどになります。つまり「事業創出・新規事業立ち上げ」と「デジタル」はほぼイコールになるんですよね。バイタリフィがパートナーになることで、上流部分から開発までその流れがよりシームレスになると共に関係性が強化されると思い、出資に応じることにしました。

■Arinos社と手を組むことでどのようなお客さんに対して、どのような課題解決を提案したいですか。

一般的な想定事例として、企業の中で新規事業を検討している人、あるいはスタートアップで会社立ち上げようとしている人の中には、“粒度は荒いけどなんかおもしろそうなことを考えている”、“それなりに収益性は見込めそうだけど予算や実現性が考慮されていない”、“実現に当たっての十分な検証や調査がなされていない”という人が多くいると思っています。

一般的な流れとしては、フワッとした相談内容をもう少しブラッシュアップした後に、事業計画への落とし込み、資金調達へと進んでいきます。この部分はArinos社に任せて、その上で必要なプロトタイプの開発や、開発に必要な費用の見積もりをバイタリフィが担うイメージです。

Arinos社が基盤を作り、そこに必要な開発側でのノウハウをバイタリフィが補完しながら進めていくイメージなんですね。

そうですね。

Arinosのインタビューの中で、プロトタイプがサクッと作れるようなノーコード/ローコードツールがあったらいいなという話がありました。バイタリフィとしてその点は今後の計画にありますか。

そうですね。ノーコード/ローコードは今後本格的にサービスを打ち出したいと思っている部分です。例えば「アプリの開発をお願いします」と依頼をもらって見積もりをすると、ネイティブアプリは特にですが安くても1000万円を超えることがほとんどです。この金額をスタートアップ企業ないしは一般企業でも新規事業の立ち上げに簡単に出せるところはなかなかないと思っています。これから新しいことを始めようという人にとって、1から我々の受託開発やオフショア開発を行なうのはかなりハードルが高いです。そこにノーコード/ローコードを用いたサービスがあれば最低限の機能や見た目を装備したものが100万〜200万円くらいでできる可能性があります。そういったニーズには是非応えたいので今まさに着手している部分ですね。

毎週定例ミーティングをしていると思いますが、どのような内容で行われているのですか。

今はお互いに紹介し合った顧客の進捗確認や、事業創出プログラムや壁打ちサービスのような両社での取り組みについての現状報告を行なっています。例えば今言ったようなノーコード/ローコードの件についても具体的にどうしているかであったり、2社で行なえるサービスの検討やその打ち出し方だったりをディスカッションしています。

■今後Arinosと打ち出したいサービスの計画はありますか。 

Arinos社は新規事業やスタートアップの支援を伴走型でやっていて、我々はその中のデジタル領域を担うというのが両社での芯となる事業モデルだと思いますが、今後同じ部分に関して違う見せ方をしていくことはあるかもしれないですね。例えば業種に絞った見せ方かもしれないですし、あるいは業務効率化やCVR向上などソリューション別で絞った見せ方をするかもしれないです。そこは話合いをしながらトレンドに合わせて一緒に柔軟にやっていくというようなイメージです。

■最後にバイタリフィのPRがあればお願いします。

川勝代表

バイタリフィで働く現場の人間の肩書きだけを見ると、どうしてもものづくりに特化しているように見えますが、彼らも上流工程でできることが実はたくさんあります。今後は営業とお客さんの間でのやりとりに留まらず、エンジニア、デザイナー、さらには経営者を巻き込んで、上流領域でできることをもっとアピールしていきたいと思っています。

“下請け”ではなく、“伴走パートナー”として顧客のニーズに応じた具体的な問題解決を図っていきたいです。

■まとめ

インタビューのお時間いただき、ありがとうございました!

Arinos社代表古家さんのインタビューはこちらよりご覧ください。

バイタリフィはArinos社との資本業務提携により、上流工程からのDX支援により一層力を入れてまいります。「新規事業の立ち上げについて相談したい」という方はもちろん、「やりたいことはぼんやりあるけど何から始めればいいかわからない」という方も是非お気軽にご相談いただけますと幸いです。

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DX時代に適応した開発ならバイタリフィへ

DXパートナー

バイタリフィは、「ベトナムラボ型オフショア開発サービス」を「DXパートナーサービス」へ事業展開し、AIやIot、AR・VR・カジュアルゲームのUnity案件などの最先端技術にも対応できるようになりました。

主に3種類の開発サービスを通して、ITによるお客様ビジネス促進のサポートに携わります。

1. DXを促す伴走型オフショア開発
お客様専属の開発チームを構築し、ビジネス・DX並びにプロダクト開発を成功に導くためのパートナーとして開発業務にあたります。WEBサービス・業務システム開発やシステム保守・運用、iOS・Android・PC用アプリ開発など、幅広いニーズに対応します。※要望に応じて、伴走型(ラボ型)だけでなく請負型での開発も可能です。

2. モバイルとAIを組み合わせたサービス開発
課題解決や新たな価値創造に繋げるべく、AI(人工知能)の開発や導入を支援します。

3. Unityを用いたゲーム・AR・VRほか各種コンテンツ開発
モバイルの利用率が高まっている時代の流れに沿って、世界で最も使用されているゲーム開発プラットフォーム「Unity」の専門チームを構築し、カジュアルゲーム・AR・VRほか各種コンテンツ開発が可能です。

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