数あるSNSの中でも、Instagramはすでに使っている人も多いと思いますが、登場当初は大きなインパクトを与えました。
Instagramは、「インスタ映え」という言葉を世間に浸透させ、私たちの消費行動の基準に「写真が映える」という指標を追加したと言っても過言ではありません。
Instagramに載せるために消費をし、画像の加工をし、いいねをもらうという一連の行動はすでに多くの人に根付いています。
そんなInstagramを多くの企業が活用しており、成果をあげています。
今回は、Instagramのビジネス利用について詳しく解説していきます。
目次
1. Instagramのユーザー層は?
NapoleonCatsの2020年6月のデータによると、日本のInstagramのユーザー層は上記のようになっています。
総ユーザー数は3400万人、59%が女性、41%が男性ユーザーで、過半数を女性がしめる結果に。
年齢別で見ると、25歳〜34際が30.9%と最も多く、続いて18歳〜24歳が23.7%。その次に35歳〜44歳が21%となっています。
65歳以上を除いては女性の方が多い傾向は変わりません。
上記のことを考えると、Instagramをビジネス利用する際は、女性向けの商材、かつ10代後〜40代くらいをターゲットにしている場合により効果が出やすいといえそうです。
2. Instagramのビジネス利用でメリットが出やすい業界は?
多くの企業がマーケティング手法の一つとしてインスタグラムを活用していますが、やはり業界によってその効果には差があります。
こちらの記事によると、フォロワーが多くなりやすい業界はファッション、メディアや食品業界です。
しかし、フォロワーが多くなる分、フォロワーからの反応である「エンゲージメント率」は下がる傾向にあります。
逆に、フォロワーは低くてもエンゲージメント率が高いのはサービスや学校教育業界、インフラです。例としては、九州電力、こどもちゃれんじ、またウェディングやホテルのアカウントがフォロワーを集めているようです。
Instagramをビジネス利用する際は、フォロワーの母数が大きくとれて、かつエンゲージメント率もそれなりに取れるのが理想です。あまりにニッチな分野だとフォロワー獲得自体が難しいでしょうし、すでに飽和していて他の競合アカウントが多いと、フォロワーは獲得できてもエンゲージメントは下がるかもしれません。
自分の業界の競合他社のアカウントをチェックし、どのようなマーケティングを行なっているのかをみてみると良いでしょう。
3. Instagramの基本
Instagramを企業で運用していく上で基本となることを一つずつ解説していきます。
3-1. アカウントはビジネスアカウントで
Instagramを現在企業用アカウントとして使っている会社は1万社を超えています。Instagramには、一般的なアカウントとビジネスアカウントがあります。
ビジネスアカウントでは、下記の3つの機能が追加されますので企業で運用する際は必ずビジネスアカウントにしましょう。
・インサイト
インサイトでは、「リーチ数」「インプレッション数」「ウェブサイトクリック」「フォロワーアクティビティ」を確認することができます。
リーチ数:投稿を見たユニークアカウント数
インプレッション数:投稿が閲覧された合計数
ウェブサイトクリック:インスタグラムからウェブサイトへ遷移した数
インタラクション:ユーザーが投稿に対して行なった行動数
フォロワーアクティビティ:フォロワーがインスタグラムを1日に平均どのくらい利用するか
Instagramではユーザーに反応してもらう、自社サイトなどへ訪問してもらうことが重要になってきますので、「ウェブサイトクリック」「インタラクション」をまず増やすべき指標としてゴール設定すると良いでしょう。
・ビジネスプロフィール
ビジネスプロフィールにすると、プロフィールにより詳細なメールアドレス、電話番号、住所などの連絡情報を載せることが可能になります。
ユーザーが問い合わせをする際の窓口が増えるので、必ず載せましょう。
・広告出稿
アカウントの広告をInstagram上に出稿することができます。
ストーリーズに表示させる「ストーリーズ広告」、タイムラインに表示させる「フィード広告」の2種類があります。広告を通じてユーザーを獲得できるので企業でInstagramを運用する際には必ずチェックしておくべき機能でしょう。
予算やゴールに合わせて広告を自動で出稿できるので一度試してみてください。
3-2. ターゲットユーザーを調査する
ビジネスアカウントを開設したら、ターゲットとなりそうなユーザーを調査します。競合他社がいる場合はそのフォロワーから分析していくといいかもしれません。
ユーザーがどんなことを好んでいるのか、どんなアカウントをフォローしているのか、どのくらいの頻度で使っているかなどを調査し、ユーザーに好まれそうな投稿を考えてみましょう。
また、どんなハッシュタグが人気があり目につきやすいのかも重要な要素です。
3-3. ブランドイメージは統一しておく
インスタグラムの運用で大切なのは「統一感」です。投稿が毎回違うテイストだと、企業のブランドイメージが付きづらくフォロワーも増えにくい傾向にあります。
画像や投稿に統一感があるというのは、色味が毎回統一されている、デコレーションの方法に統一感がある、メッセージや文体が安定しているような状態を指します。
必ずしもインスタ受けしそうな綺麗なイメージを使う必要はありません。ターゲットユーザーによっては生活感のある投稿を好む場合もあるでしょうし、素の部分が見えるような投稿の方が好まれる可能性もあります。
また、最近ではインスタグラムで漫画を用いたマーケティングも行われていますので、写真に限らずイラストや漫画でもユーザーを引きつけることが可能です。
3-4. 運用のルールを決める
なるべく統一感のある投稿をするためにトーン&マナーを決め、毎日何時に投稿するなどのルールも決めておきましょう。
投稿がまばらだとユーザーも情報があまり得られないのでフォローするメリットが少なくなります。
投稿を毎日同じ時間に行えば、時間の経過とともに流れやすいインスタグラムのTLでも「何時に開けば投稿が見つけやすい」と覚えてもらえる可能性があるので、ファンにとっては大きなメリットです。
ターゲットユーザーを調査するときに、ユーザーがインスタグラムを開いている時間も調査しましょう。基本的には、会社の昼休み、出退勤時、夜寝る前が良いと言われています。
3-5. フォローしたくなる仕掛けを!
フォローしたくなるようなアカウント設計をする必要があります。
毎日投稿するのは基本として、よりユーザーに有益な情報が得られたり、一緒に参加して楽しいキャンペーンを行なったりして、フォローされるように設計していきましょう。
写真を投稿するというインスタグラムの性質上、写真コンテストを行なう企業も多いです。「フォローしてハッシュタグをつけて写真を投稿すればコンテストに参加できます」という運用にしてフォローしてもらったり、「ハッシュタグをつけてエピソードを投稿してください」といったキャンペーンで認知度を高めたりといった手法が多数ありますので、いろんなキャンペーンを参考に自社にマッチした仕掛けを作ってみてくださいね。
4. Instagramで成功している事例
インスタグラムマーケティングで成功している企業アカウントを見てみましょう。
4-1. スターバックス
スターバックスはそのブランドを生かしたインスタ運用をしています。
商品についてはもちろん、ブランドにおいて大切にしている価値観や、コーヒーについての知識などをストーリーズをまとめた「ハイライト」機能で一覧でみられるようにすることでユーザーにわかりやすく情報を伝え、投稿されている画像はブランドカラーをふんだんに使ってスタバらしさを出しています。
また、投稿内容は「美味しいコーヒーの作り方」「スタバのコーヒーを使ったスイーツの作り方」などユーザーにとっても有益な情報が多いのに加え、ユーザーから集めた質問に対して答えていくという相互交流型のマーケティングを行なっています。
4-2. GoPro
カメラのGoProはUGCをうまく使ったインスタ運用をしています。
ハッシュタグを使ったキャンペーンを行なってユーザーにGoProで撮影した写真を投稿してもらったり、GoProファミリーと呼ぶユーザーの写真をピックアップしてコミュニティ感を出したりと、非常にうまくユーザーを巻き込んでいると言えるでしょう。
https://www.instagram.com/p/CCJ313Onlhf/
公式アカウントから共通のハッシュタグを案内することで、ユーザーがハッシュタグに投稿された写真を見て「自分もこんな写真が撮りたい!」「こんな使い方もあるんだ!」とさらにGoProを使いたくなるような仕掛けがされています。
4-3. ファーレイ株式会社
インスタグラムは自社の商品などをアピールするだけではなく、採用目的や社内環境のアピールに使われることもあります。
「猫がいる会社」として有名なシステム開発会社ファーレイ株式会社も、そのユニークな社内環境を生かしてインスタグラムを運用しています。
社内での出来事などを発信することで、親しみを持ってもらえるとともに仕事や採用にも繋がっていく可能性があります。
https://www.instagram.com/p/B8ORn6IJC1r/
5. まとめ
Instagram写真がメインになり、Twitterほど拡散力もありませんが、ブランドイメージを伝えるのにぴったりのSNSです。
目的に応じてSNSを使い分け、自社のファンを増やしていきましょう!
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