「ブリッジSEってどんな意味?」
「オフショア開発でよく聞くけど、ブリッジSEは大切なの?」
ベトナムオフショア開発を頼む時に、よく聞く役職である「ブリッジSE」。
日本ではあまり聞かない単語なので「何をするの?」と疑問に思いますよね。
ベトナムオフショア開発の案件によってはブリッジSEがいないとうまく進まないこともある重要な役割です。
今回の記事では、ベトナムオフショア開発においてブリッジSEがどんなことをしているのか解説します。
ブリッジSEとは何か?疑問に思う方はぜひご一読ください。
目次
1. ブリッジSEってなに?
ブリッジSEとは「ブリッジシステムエンジニア」のことで、ブリッジSEという呼び方の他にBSE、ブリッジエンジニア、BrSEなどという呼ばれ方もします。
ベトナムのオフショア開発に限らず、あらゆる国の開発において使われている言葉だと思います。
ブリッジSEの定義として、wikipediaでは次のように定義されています。
グローバルなプロジェクト環境下において、ITと異分野・異業界との架け橋となり融合を行い、製品やサービスをプロジェクトチームとして生み出す人材を指す。
つまりブリッジSEとは、特に日本以外の国のエンジニアやステークホルダーを巻き込んだグローバルなプロジェクトにおいて、プロジェクトの進行サポートやプロダクトを作り出す役割です。一般的なシステムエンジニアと異なり、人と人の間に入って仕組みを調整する役割ともいえます。
2. ブリッジSEは何をするの?
では具体的に、ベトナムオフショア開発におけるブリッジSEは何をしているのでしょうか?
ベトナムオフショア開発においては、ブリッジSEは下記のようなことをするのが一般的です。
- 日本チームからの要望をオフショア開発できるよう取りまとめ整理する
- 製品開発の要件をオフショア開発チームに展開し、設計を行う
- オフショア開発チームの進捗などを正しく把握し、プロジェクトマネージャー(PM)と連携を取り管理を行う
- オフショア開発先のエンジニアから出る意見などを取りまとめて、日本チームと協議する
- 日本チームとオフショア開発チームがスムーズな協業ができるように支援する など
プロジェクトを円滑に進行するために働くPMに対し、ブリッジSEの行う仕事としてはオフショア開発先のエンジニアが日本チームとうまく働けるように支援することが主な仕事になります。
ベトナムのオフショア開発会社によってはブリッジSEがPMを兼ねている場合も多いですが、上記解釈が一般的となります。
3. どんな人がブリッジSEをしているの?
では、ベトナムのオフショア開発においてはどんな人がブリッジSEとして働いているのでしょうか?
ブリッジSEの要件はオフショア開発会社により異なってはきますが、基本的には下記のような人が多いです。
- 日本語を使用してコミュニケーションが取れる
- システム開発の知識がある
- システムの設計フェーズにも貢献することができる
ベトナムのオフショア開発会社では、日本人がPMをしてベトナム人がブリッジSEとして入っているところが多いように思います。
日本語ができずとも、日本チームやオフショア開発チームが英語が共通言語となる場合は英語の能力が重視されます。
よくあるコミュニケーションの体系としては「日本の委託元と日本人PMがコミュニケーションをとり、日本人PMとブリッジSEが取りまとめ、ブリッジSEがベトナム人エンジニアたちに展開し開発を行っていく」という形です。
4. オフショア開発においてブリッジSEは必要?
オフショア開発には、日本人PMもいるしコミュニケーターなどもいるので「ブリッジSEって本当に必要なの?」と思う人もいるかもしれません。
「ブリッジSEが必ずしも必要か?」という問いに対して、個人的には「ブリッジSEという役職かどうかに関わらず、日本とベトナムオフショア開発先チームの協業をスムーズにできる人は必ず必要となる」という答えとなります。
4-1. ブリッジSEはプロジェクト成功の鍵?
ベトナムオフショア開発では、言語・文化の違いや、持っている知識に違いがあります。
その差異を理解し円滑にプロジェクトを回せるように動く人がいることが、オフショア開発の成功の鍵になります。
ベトナムに限らずオフショア開発では、それぞれの国の慣習が違うことにより生まれた認識の齟齬などが誤解を招いたり、不信感を増幅させることがあります。このような状態になると、プロジェクトは失敗しやすくなってしまいます。
日本とオフショア開発先で信頼できるチームを構築して開発を進めていくためにも、ブリッジSEはいた方が良いでしょう。
4-2 ブリッジSEがいない?
オフショア開発会社にはブリッジSEという役職をおいていないところもあります。
会社やプロジェクトによってはPMがブリッジSEのような役割をするところもありますし、ITコミュニケーター(通訳)が十分なシステム開発の知識を持っていてブリッジSEの役割を補ってくれることもあります。
またはブリッジSEという役職はなくても、エンジニアが日本とのプロジェクトに慣れている場合や相互に英語などでコミュニケーションができるエンジニアがいる場合は、エンジニア自身が円滑なプロジェクト進行ができるように計らってくれることもあります。
ベトナムオフショア開発を頼む時には、ブリッジSEがいるか?いないときはその役割をしてくれる人がいるかどうか?聞いてみると良いでしょう。
5. まとめ
普段あまり注目することはないですが、オフショア開発ではとても重要な役割「ブリッジSEがどのような役割をしているか?」を解説してみました。オフショア開発をする場合はぜひブリッジSEやその役割をする人にも注目し、プロジェクトを円滑に進めるためのコツを聞いてみてくださいね!
6. ベトナムでオフショア開発をするならバイタリフィへ
ベトナムでのオフショア開発を検討している方は、ぜひ弊社へご相談ください。
バイタリフィ・バイタリフィアアジアでは、ホーチミンで2008年から10年超のオフショア開発経験と実績を活かし、優秀なベトナム人エンジニアを活用したソフトウェア開発・サービス開発/保守運営が可能です。
また当社は、ベトナムに子会社(バイタリフィアジア・スクーティー)を設立しています。
バイタリフィアジア・スクーティーでは、当社で受けた案件の開発部分をベトナム拠点に依頼するようなオフショア開発ではなくお客様がベトナム拠点と直接関わり、案件進行して頂く事によりコストを抑えたリソース提供を可能にしています。
お客様の専属エンジニアをベトナムにもって頂くようなイメージでの開発が可能となっていますので「どのようなチームで、どんな風に開発を進めれば良いのかわからない...」と迷っている場合にも一度お気軽にご相談ください!