ベトナムでR&Dチームを持つメリット

2020.03.30

オフショア開発

リモートでR&Dチームをベトナムに持つことのメリット、コストを解説!

技術の発展によりますます複雑で変化の早い世の中になっていく中、その変化や新しい技術などを研究し問題解決やビジネスに応用していくことが求められて来ています。
昨今の会社の中には将来を見越してそのような研究活動を行うR&Dチームを持っているところも少なくはないのではないでしょうか?

コストや人材確保に課題があり、R&Dチームを持ちたいが実現できていないという人もいるかもしれません。しかし、近年ではベトナムなどのオフショア先(リモート)でR&Dチームを持つという選択肢もあります。

今回はR&Dとは何か、R&Dのメリット・デメリット、ベトナムでR&Dチームを持つ意味について解説していきます。

1. R&Dとは?

そもそもR&Dとは何なのでしょうか?
R&Dは「Research」と「Development」の頭文字をとったもので、日本語では「研究開発」と訳されます。
その名の通り、様々な対象を研究して発展させていくことが目的の組織です。

R&Dと一言で言っても種類はいくつかあり、基礎学問を研究する組織もありますし、特定の問題の解決などに向けて研究して解決方法を探す組織もあります。

研究して今後の発展につなげていくという、長期的な視点の元に設置されることが多いのがR&Dチームの特徴です。

1-1. R&Dのメリット

R&Dチームを持つメリットはいくつかありますが、やはりメインで行っている事業と時間軸や役割を切り分けて研究・開発していくチームを持つことで、将来性が高まるというところにあるのではないでしょうか?

ビジネスにおいて、目の前のタスクをやっていくのも非常に大事ですが、同時に将来に対して投資し息の長いビジネスを作っていくのも大変重要なことです。

R&Dチームはそれを研究と開発という切り口で行っていくチームです。
すぐに結果は出ないかもしれませんが、その研究結果などは長い目で見て会社の大きな資産となることが期待できます。

1-2. R&Dのデメリット

ではR&Dチームのデメリットは何でしょうか?
よく言われるのは、すぐに結果が出ないのでコストがかかるということです。

多くのR&Dチームは「いま求められること」よりも、「今後求められるであろうこと」に重きを置きます。
そのため、いますぐお金を稼ぐことが難しいチームという言い方もできます。また、研究したものが必ずしも将来役に立つとも限りません。

先を見越して事業に貢献できるR&Dチームですが、「本当はR&Dチームを持ちたいが、そこに投資する資金が足りない」という会社は多いかもしれませんね。

1-3. R&Dチームを持つ会社の実例

今、R&Dチームがない会社にとっては、あまり実感がわかないかもしれません。
実際どんな会社がR&Dチームを持っているのでしょうか?
R&Dチームを持つIT系の会社をみてみましょう。

Amazon

Amazonは2017年にR&Dにかける費用がソフトウェア業界の中で世界一になりました。
その額およそ161億ドル(約1兆8000億円)。
参考:https://www.itmedia.co.jp/business/articles/1710/25/news121.html

ECサイトのみならずサーバーなどのITインフラ事業、マシーンラーニングなど幅広くサービスをスピード感持って展開するAmazonが、多くの費用をR&Dに投資しているのは納得の結果ですね。

Alphabet

2017年のR&Dにかける費用総額でAmazonに次ぐのはGoogleの親会社です。
Googleは2004年には東京にR&Dオフィスを設立しているなど、R&Dに力を入れていることが見て取れます。

Google(Alphabet)も検索だけでなくITインフラ、AI、自動運転まで幅広く事業を行なっていますが、それを支えるのは膨大なR&Dへの投資なのだと感じることができます。

2. ベトナムでR&Dチームを持つことは可能?

これからR&Dチームの設立を考えているが、資金に余裕がないなどで悩んでいる人に向け、ベトナムでR&Dチームを持つという選択肢もあります。
ベトナムで?と思う人もいるかもしれませんが、ベトナムには優秀な人材が揃っており、R&Dをアウトソースするための人材確保に困ることはありません。

日本企業もどんどんリモート、クラウド移行しています。オフショア開発(リモートワーク)の活用が、より企業の発展につながることでしょう。

2-1. ベトナム人エンジニアの優秀さ

ベトナムには優秀なエンジニアが多く、長くオフショア開発先として日本の企業と協業してきた歴史があります。

また、教育水準も高く、OECD(経済協力開発機構)が実施するPISA(学習到達度調査)では2015年に8位にランクインしています。中国、韓国よりも高い水準です。特に科学的リテラシーおよび数学的リテラシーで高い数値を出しており、研究、開発における素地が高いと言えるでしょう。
参考:http://www.capital-am.co.jp/information/pdf/report_20190704.pdf

英国の大学評価機関クアクアレリ・シモンズ(Quacquarelli Symonds=QS)が発表した最新の大学ランキング「QSアジア大学ランキング(QS Asia University Rankings)」2020年版で、ベトナムから8つの大学がトップ500に入っています。

最も上位はベトナム国家大学ハノイ市校で124位、ベトナム国家大学ホーチミン市校が144位です。
日本の東京大学が13位、その他日本の優秀な大学がトップ100位の中に入っていることを見ると、やはり日本よりも劣ると思ってしまう人がいるかもしれませんが、同ランキングの指標として外国人教員比率、留学生比率、国内交換留学生比率なども入っているため、ベトナムの大学はまだまだ順位が上がりにくいところもあるかもしれません。
参考:https://www.viet-jo.com/news/social/181025160706.html

AI事業を行なっている会社の中には、開発チームのほとんどをベトナム人エンジニアで揃えているところもあるくらい、優秀な人材が多く存在しているのは事実です。
ベトナム人の勤勉さ、真面目さを鑑みても日本人との相性が良く、ベトナムでR&Dチームを持つことはお勧めできます。

3. ベトナムでR&Dチームを持つ時のコストは?

日本でR&Dチームを持つとすると、人件費だけでも膨大な資金が必要になりますが、ベトナムの物価は日本の約3分の1。
優秀な人材が、日本よりも低いコストで揃えられることがベトナムのいいところです。

ベトナムオフショア開発の場合は、エンジニアとの間にPMやブリッジSEを挟むことがほとんどです。
翻訳などで余計にコストがかかるのでは?と思うかもしれませんが、よりスムーズにコミュニケーションを進めるためにはほとんど必須といえる存在です。

日本では、優秀なエンジニアをR&Dチームの一員として迎えようとすると人月60万円〜100万円以上かかることもありますが、ベトナム人のエンジニアは30万〜50万ほどで確保できることも。

例えば、実験的にプロダクトを開発したいという場合、PM1人、フルスタックエンジニア1人が必要なプロジェクトを立ち上げると、日本ではPM100万円、フルスタックエンジニア80万円で合計180万円となります。一方、ベトナムではPM40万円、フルスタックエンジニア30万円で合計70万円とかなり低コストで開発を進めることができる可能性があります。

新技術を試してみたい、実験的な開発を行いたい、という時により低コストで試すことができるのはベトナムでR&Dチームを持つことの大きなメリットです。

4. まとめ

将来に向けて、または実験的にやりたいことがあって、R&Dチームを持つ企業は多いです。
今なかなかR&Dチームを持つ決断ができていないという人も、ベトナムでまず試してみるという選択肢を考えてみてはいかがでしょうか?

リモート化に伴い、物理的な距離や国境による制限はどんどんなくなります。

日本が優れている、ベトナムが優れていないという認識は古く、もったいないので、選択肢の 1つとして、積極的に自社との相性を検討すると良いでしょう。

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