フィリピンオフショア開発の特徴って?
フィリピンオフショア開発の現状は?
フィリピンオフショア開発のメリットデメリットでどんなもの?

日本のIT人材が不足している昨今、オフショア開発を検討する人も増えています。

本記事では、フィリピンでのオフショア開発の特徴や最新の開発動向、フィリピンオフショア開発のメリットデメリットは何か?解説していきます。オフショア開発国選びのヒントを得られますので、ぜひ最後までご一読ください。

本記事は、ベトナムでのオフショア開発老舗No.1企業 バイタリフィアプラボ編集部 が執筆しています。

1. フィリピンの最新動向

まずは、フィリピンについて現状の経済動向や新型コロナウイルスの影響についてです。

1-1. 経済成長率と今後の見通し

フィリピンの経済成長率と今後の見通しは、2020年の時点で前年度比マイナス10%近くを記録しましたが、2022年の1~3月期は8.3%増と改善を見せています。

この数字は予測を上回る数字で、4~6月期は前年度比7.4%増とやや低下したものの、予測値の範囲内に収まる数字となっています。

2020年の大幅な落ち込みはやはり新型コロナウイルスの影響によるものが大きく、それまでの安定的な成長を後退させるものになりました(尚、フィリピン以外のタイやベトナムでも同様の落ち込みが見られたものの、フィリピンは特に顕著な下げ幅がみられたとも言われています)。

1-2. 新型コロナウイルスの影響

上記で解説した通り、2020年度で大きな影響を受けたフィリピンですが2021年、2022年は転じて回復傾向にあります。新型コロナウイルスの影響は少しずつ弱まり、以前のような成長基調に戻ったと考えられています。

2. フィリピンオフショア開発の特徴

本章では、フィリピンでオフショア開発を行うに当たって押さえておくべき特徴を4つご紹介します。

2-1. 国民性

フィリピンの国民性には、コミュニケーション能力の高い人や人との繋がりを重視する人が多い傾向がみられます。また、フィリピン人は真面目で勉強熱心であり、家族を大切にしている人が多い傾向もみられます。この点は日本人に対する接し方にも現れているため、日本人の中でフィリピン人に対し好印象を抱いている人も多いと言われています。

2-2. 日本語能力

フィリピンの日本語力では、日本の開発に特化しているオフショア開発会社もあることから比較的高い水準といえます。また、英語力も長けているため、オフショア開発を行う上でのコミュニケーションの取りやすさは感じられるでしょう。これは日本だけでなく、欧米諸国からもオフショア開発に選ばれていることが証明しています。英語力に関しては、ネイティブ水準の英語が使えることが強みで、それが欧米諸国からの依頼や信頼の獲得に繋がっています。

2-3. 人月単価

フィリピンの人月単価においては、2022年の時点でプログラマは36.25万円、シニアエンジニアは49.63万円。ビジネスサイドとエンジニアサイドに位置するブリッジSEは、71.07万円と高い水準です。一方、65.83万円のPMのように、前年度比で約11%下がった役職も見受けられます。しかし、前述した役職に関しては前年度約4~9%の上昇であり、今後も人月単価が上がる可能性もあるでしょう。

人件費の上昇はフィリピンだけに見られるものではなく、他の国でも同様に上昇している様子が見られます。ほぼ横ばいの日本が特異なだけで、フィリピンの人月単価の上昇は決して不思議ではなく、特別高いというわけでもないと捉えるのが妥当でしょう。

2-4. 技術力

フィリピンの技術力は、ITエンジニアの多くが大学を卒業したり、専門性の高い大学で学んだりしています。この背景から、ある程度の技術力を期待しても良いと思われます。

3. フィリピンオフショア開発のメリット

ここからは、フィリピンオフショア開発を活用するメリットを紹介していきます。

メリット

3-1. 人件費

フィリピンのオフショア開発1つめのメリットは、他の国と比べ人件費が安いと言われていることです。

成長が著しい東南アジア各国の人件費が高騰している最中比較的落ち着きを見せているフィリピン。費用を抑えたいと考える人にとっては大きなメリットといえるでしょう。特に、物価も人件費も安い地方に拠点を置く場合は費用を抑えられる傾向にあるようです。

とはいえ、欧米諸国からニーズが高いフィリピンだからこそ、オフショア開発における人件費高騰が見られるのも時間の問題かもしれません。また、物価が高い首都だと人件費の上昇が見受けられます。よりメリットを得たいなら、フィリピンの中でも安い場所を見つけてみるとよいでしょう。

3-2. 英語や日本語に精通した人が多い

フィリピンのオフショア開発2つめのメリットは、英語や日本語に精通した人が多いことです。

英語力の高さは日本にはない強みで、日本の企業がお手本にすべき点といえます。同様に、日本語力も侮れないのがフィリピンオフショア開発のポイントで、開発のニーズが高い国に合わせて、ネイティブ並のやり取りができる人材もいる様子が見受けられます。お客側の日本にとっては、英語が満足にできなくてもやり取りが可能だったり、日本語で希望を伝えたり意思疎通を図れる点は大きくメリットになり得る点と考えられます。

3-3. 時差の影響を受けづらい

フィリピンのオフショア開発3つめのメリットは、時差の影響を受けづらいことです。

フィリピンと日本の時差は約1時間ほどと、ほぼ活動する時間帯が一致するので、連携が重要なオフショア開発に向いています。飛行機でも早ければ4時間ほどで到着する距離ですから、物理的にも近くて直接足を運びやすいことが分かります。現地の人達と顔を合わせて名前を覚えてから開発を任せたい、そういう企業にとってもフィリピンは都合が良いでしょう。

このように、フィリピンのオフショア開発はメリットが明確で、一言にまとめれば安くて意思疎通しやすく連携力も高められるといえます。

4. フィリピンオフショア開発のデメリット

反対にデメリットとなり得る部分についても紹介します。

4-1. 全ての企業に日本語人材がいるわけではない

フィリピンオフショア開発のデメリット1つめは、全ての企業に日本語ができる人材がいるとは限らないことです。

日本企業を意識しているフィリピンのオフショア開発会社は、当然のことながら日本語のできる担当者を置いて対応します。開発者自身が日本を話せるケースもあるので、そういうオフショア開発会社は日本企業にとって魅力でしょう。ただ、欧米諸国の方を向いている企業が多いフィリピンのオフショア開発会社は、日本語よりも英語ができる人材の方が圧倒的に多いです。

英語でやり取りできる日本の企業にとっては、フィリピンはオフショア開発の心強いパートナーとなります。ところが、英語が苦手で日本語ができる担当者が欲しい企業には、メリットが薄まったり逆にデメリットになり得ます。フィリピンのオフショア開発のメリットが上回るか、反対にデメリットが上回るかは利用する側次第といえます。

4-2. 治安が気になる

フィリピンオフショア開発2つめのデメリットは、治安が気になる点です。日本の平和に慣れている人達にとっては、フィリピンの治安が気になることもあるようです。

政府と軍部の対立は記憶に新しいですし、混乱と暴動が起こればフィリピンにある日系企業やフィリピンで暮らす日本人がターゲットになることもあります。常に不安定という訳ではないものの、そうなる可能性が低いとはいえません。同様の混乱が再び生じればオフショア開発が中断したり、中止せざるを得ない事態にもなります。

4-3. 品質に関する理解や意識が異なる

フィリピンのオフショア開発3つめのデメリットは、品質に関する理解や意識が異なる点です。

確かに物理的な距離は近いですが、言葉も違えば文化、国民性も違います。ゆえに、オフショア開発においては違和感を覚える部分も許容する必要が出てきます。例えば、品質に関する理解や意識が異なるケースが珍しくなく、細かく確認していく必要があります。これはフィリピンだけでなく他のオフショア開発国にも共通するものであり、注意すべき点です。

最初の時点でお互いの認識に相違があれば、要件に対して品質が満たないことも出てきます。こうなると、人件費面でメリットのあるフィリピンオフショア開発でも、デメリットに転じることになるでしょう。

5. フィリピンオフショア開発を選ぶ際の注意点

フィリピンのオフショア開発を検討しているものの、注意点は?

本章では、フィリピンでのオフショア開発を検討している人向けに、選ぶ際の注意点を解説していきます。事前に押さえておきましょう。

注意点

5-1. 納期が遅延する可能性

まず1つめの注意点は、納期が遅延する可能性がある点です。

フィリピン人は良い意味でマイペース、悪くいえばルーズな傾向がみられます。日本人が苛立ちを覚える内容でも、フィリピン人は「なぜ日本人が苛立ちを見せるのか?」分からないこともあります。また、時間を守るという意識が希薄、遅刻に罪悪感を覚えにくいといった国民性があるため、オフショア開発においては十分注意する必要があります。性格面で優しい一面はメリットと言えますがこの点は注意する必要があるといえます。

改善策としては、予めスケジュールを細かく設定しておいたり、定期的に進捗状況を確認することです。また理由のある遅れは仕方ないこともありますが、遅延が損失に繋がるという意識を共有できれば、フィリピン人にも分かってもらえるようになるでしょう。

5-2. 開発の停滞やストップになる恐れ

2つめの注意点が、開発の停滞やストップになる恐れがある点です。

開発の停滞やストップを招く要因としては、急な離職者が出る可能性があることがあげられます。例えば「家族を優先したい」という強い気持ちから、家族都合で突然会社を辞めてしまうケース。職場内での人間関係のトラブルや雇用条件の不満が起こるケースなどです。ある程度大きな規模のオフショア開発会社なら、多少の離職が開発の遅れに繋がる可能性は小さいです。しかし、小さいギリギリの人員で運営されている開発であれば、欠員が補充できるまで開発が停滞し大きなデメリットになり得るでしょう。

改善策としては、開発会社の規模や雇用の安定性を確認したり、万が一に備えて契約を結ぶことです。日本の当たり前が通じないという意識を持ち、念のための行動を心がけるとよいでしょう。

6. まとめ

フィリピンでのオフショア開発は特に「人件費」「国民性」「時差」にメリットが出る一方「治安」「離職による開発の停滞」面でデメリットや注意点がみられます。

人件費を軸に活用を検討されている方にはおすすめしたい国である一方、治安が気になる方にはおすすめとはいえません。他の国も比較検討、吟味したうえで、活用すべきか否か?判断するようにしましょう。もし「どの国にすればいいか分からない」とお悩みの方には、オフショア開発国人気NO.1のベトナムをお勧めします。その理由は、【オフショア開発】なぜベトナムが選ばれるのか?老舗企業が徹底解説してみた。に記載してあります。ぜひご一読ください。

【PR】オフショア開発ならバイタリフィへお任せ!

最後に、オフショア開発先としておすすめの会社を紹介します。

ベトナムでのオフショア開発老舗No,1企業

バイタリフィ

本記事も執筆している株式会社バイタリフィは、ベトナムを活用したオフショア開発を得意とする会社です。ベトナムホーチミンとハノイ、2都市に拠点を構え日越間で開発業務に従事しています。AIやIot、AR・VR・カジュアルゲームのUnity案件などの最先端技術にも対応できます。

また当社では主に3種類の開発サービスを通して、ITによるお客様ビジネス促進のサポートに携わっています。具体的には以下3点です。

1. DXを促す伴走型オフショア開発
お客様専属の開発チームを構築し、ビジネス・DX並びにプロダクト開発を成功に導くためのパートナーとして開発業務にあたります。WEBサービス・業務システム開発やシステム保守・運用、iOS・Android・PC用アプリ開発など、幅広いニーズに対応しています。※要望に応じて、伴走型(ラボ型)だけでなく請負型での開発も可能です。

2. モバイルとAIを組み合わせたサービス開発
課題解決や新たな価値創造に繋げるべく、AI(人工知能)の開発や導入を支援します。

3. Unityを用いたゲーム・AR・VRほか各種コンテンツ開発
モバイルの利用率が高まっている時代の流れに沿って、世界で最も使用されているゲーム開発プラットフォーム「Unity」の専門チームを構築し、カジュアルゲーム・AR・VRほか各種コンテンツ開発が可能です。

「オフショア開発は失敗するイメージがある」とお話しされていた企業様からも「バイタリフィさんなら安心して開発を任せられる」といったお言葉も承っております(参考:動画配信から分析まで完結するSaaSツールの保守・新規開発~ 同じマインドで伴走、不安を払拭するオフショア開発とは~)。

オフショア開発を検討中の方は、ぜひお気軽にご相談いただけますと幸いです。

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②オフショア開発とは何か?理解できる記事です。「そもそもオフショア開発ってなんだっけ?」と疑問をお持ちの方はぜひご一読ください(参考:オフショア開発とは?~最新動向やメリット、問題点も紹介~)。