「よく聞く感情認識AIって何?」
AI技術の発達が著しい昨今、AIの活用用途が増えている様子も見受けられてきました。
本記事では、AIの中でも「感情認識AI」と呼ばれるものは一体何なのか?どんな用途があるのか?解説していきます。聞いたことあるけど、どんなものなのか?気になる方はぜひ最後までご一読ください!
目次
1. 感情認識AIとは?
感情認識AIを簡単に言うと、人間の感情を読み解くことができるAIとなります。
人間の様々な感情(喜び、悲しみ、怒りなど)をAI自身が認識できるため、日本のみならず全世界で注目されています。
例えば、感情認識AIの例は以下の通りです
- マイクやカメラを通し、感情を認識、分析できるAI
- センサーを通し、感情を認識、分析できるAI など。
これらは、社内の士気向上やコミュニケーション改善、接客品質の向上などを図る目的でビジネス現場において活用されるケースが多いです。
2. 感情認識AIが注目されている背景とは
感情認識AIが注目されている大きな理由は「そもそも人間の感情を読み取ったり分析したりするのは、コンピューターには不可能」と考えられていたからです。できないと思っていたことができると、注目を浴びるのは必然であり、それが有益であれば様々な場所で活用されるようになります。これが、全世界を驚かせ注目を集めることになった要因といえます。
3. 感情認識AIの種類
続いて、感情認識AIの種類を解説していきます。
3-1. 生体情報を読み取るAI
まず1つめは、生体情報を読み取れるAIです。
主に脳波や脈拍、発汗などの生体情報から感情を読み取ることができます。例えば、近年見かける機会が増えたスマートウォッチに搭載されている様子もみられます。生体情報を読み取る際は、スマートウォッチからセンサーのようなものが出て、そのセンサーを通し各種情報が読み取られるようになっています。スマートウォッチの中には、手首側にあるセンサー(光)を目視できる商品もあります。一度見てみると分かりやすいかもしれません。
3-2. 表情や顔を認識するAI
2つめは、表情・顔を読み取れるAIです。
主に、カメラを通して人々の表情を読み取り、喜怒哀楽を分析できます。例えば、弊社提供中の感情認識AI「MAL Visualize Emotion」であれば真顔、驚き、喜び、怒り、悲しみといった5種類の表情を0~100で数値化。PC上にグラフとして表示することができます。そしてこの可視化された分析値を元に「接客業の質を図る」「オフィス内の雰囲気を図る」など、ビジネス面で活用可能です。
3-3. 音声を認識するAI
3つめは、音声を認識するAIです。
主に、人間の声から人々の感情を読み取ることができます。例えば、声の大きさや抑揚、イントネーションなどを分析できるので、声を主とする仕事(コールセンターや接客業など)で活用されることが多いです。
3-4. テキストを認識する
4つめは、テキストを認識するAIです。
主に、入力された文章や音声データから人々の感情を読み取ることができます。具体的には、入力された文章や音声データをテキストに変換→自然言語処理で取り込む→記載内容を認識→感情を判断するという流れで感情を読み取ることができます(記載内容を認識する際には、単語や言い回し、表現から「ポジティブかネガティブか」を判断し感情を判定しています)。
4. 感情認識AIを用いた具体的な事例とは?
前述で紹介した各感情認識AIですが、実際どのような具体例があるのか?ここからは代表的な活用事例を紹介していきます。
4-1. 保育園
まず1つめの活用事例は保育園の採用業務に顔感情認識AIが活用された事例です。
具体的には「保育士を採用する際に候補者の笑顔を測定する」という用途で顔感情認識AIが活用されました(参考:国内外で極めて珍しい「笑顔採用」を実施する保育園登場。バイタリフィ社が笑顔を数値化するAIシステム『MAL Visualize Emotion』を提供開始)。
これにより、笑顔溢れる人材採用の実現が可能となりました。
4-2. コールセンター
2つめの活用事例はコールセンターのストレス把握や顧客満足度向上に感情認識AIが活用された事例です。
前者では、コールセンターの人手不足を緩和する目的で感情認識AIが導入。離職につなげないためにオペレーターのストレスを測定するといった用途で感情認識AIが使われました。後者では、問い合わせにくる顧客の不満を察知する目的で感情認識AIが導入。顧客満足度向上のためのマニュアル作りに使われました。
4-3. 介護
3つめの活用事例は介護現場において対象者の介護をサポートする際に感情認識AIが活用された事例です。
離れた場所から介護にあたる遠隔介護において、対象者の精神状態を遠隔から観察する目的で感情認識AIを導入。感情認識AIの数値をもとに、精神状態を監視できるため、もしもの時に備えられるようになりました。
4-4. 社内
4つめの活用事例は社内の雰囲気を向上させるために感情認識AIが活用された事例です。
社内環境の可視化を行う目的で、社員のストレスレベルや笑顔レベルを計測する用途で感情認識AIを導入。感情の数字が点数化されることで社内の雰囲気が可視化でき、離職対策や社内雰囲気の活性化を図れるようになりました。
5. まとめ
AIが発達している昨今、今後も益々発達が期待できる感情認識AI。ビジネスに良い影響をもたらす存在として様々な場所で活用する様子が増えてきました。もし、感情認識AIに興味があり「今後自社ビジネスへの活用を検討している!」という方は、無料で使える感情認識AIがありますのでぜひ試してみるのをおすすめします。きっと、感情認識AIとは何か?具体的な理解が深まるはずです。
【参考】無料で試せる感情認識AIを使ってみよう!
弊社提供中の感情認識AI「MAL FaceEmotion」は無料で試せる顔感情認識AIです。スマートフォンやPCのカメラで撮影した人物の顔表情から、 感情を解析し数値化できるので「AIによって表情が採点される様子」を確認可能です。
無料で試せる感情認識AIで試せる内容
お試しいただく中で、具体的に見れる内容は以下です。
1)Vibes値
Vibes(場の雰囲気)が0-100の数値で表示されます。
2)Active/Positive値
Active/Postiveそれぞれの値が0-100の数値で表示されます。
3) 5種類の感情値
感情5種類(喜び、悲しみ、驚き、怒り、真顔)の値が0-100の数値で表示されます。
実際に利用している様子は「MAL FaceEmotionお試し動画」からご視聴いただけます。
スマートフォンやPCのカメラで撮影した人物の顔表情をリアルタイムで数値化していきます。
ぜひ自身の表情がどんな採点結果になるか?お試しいただけますと幸いです!
※外部サービスに組み込むことも可能です
※感情認識AIに関する問い合わせ先「本件のお問い合わせページ」からおねがいします
【参考】感情認識AIに関する記事一覧
面接や接客評価に利用できる『MAL Visualize Emotion』のサービス紹介と活用事例
AIで喜怒哀楽を数値化!『MAL Visualize Emotion』の無料ダウンロード方法とその後の使い方