ベトナムに来たら、心配なことの１つが「タクシーのぼったくり」！
こちらの記事にもまとめましたが、ベトナムでもっともよく聞く問題の１つです。
しかし、日本でJapan Taxiなどのタクシー配車アプリがあるように、ベトナムにもタクシー配車アプリがあります。それがGrabです。

日本のタクシー配車アプリが正規のタクシーの配車に特化しているのに対し、Grabは個人のドライバーが運転する契約車両（日本で言えば"白タク"扱い）を配車できる「ライドシェアアプリ」といった特徴があります。

少し前までは同じような配車アプリ（ライドシェア）であるUberもベトナムに進出していましたが、現在はGrabに買収されてベトナムで最もシェアを占めるタクシー配車アプリはGrabとなりました。

今回はベトナムへ旅行に来るなら絶対に入れておきたいGrabについて解説いたします。

1. Grabをダウンロードしよう

Grabのインストール、セットアップのためにSMSを受け取れる必要があります。
日本にいるときに行うか、ベトナムでSIMカードを購入して電話番号を取得してから行うことをオススメします。

Grabインストールのためにはアプリストアにアクセスし、「Grab」と入れると出て来るのがこの白地に緑の文字で「Grab」と書いてあるアイコン。

インストールしてアプリを開くと、登録を求められます。
Facebook、Google、Use Your Phone Number（電話番号）で登録ができますので、好きなものを選んでください。
どれを選んでもSMS認証があるため、SMSで送られて来たメールに書いてある数字を入力してセットアップは終了です。

言語設定は英語とベトナム語のみ対応しています。
Grabアプリ内に言語を切り替えるためのメニューはなく、アプリの使用言語を英語にするには各スマホの使用言語を「英語」を優先度高くすることで自動的に変更されます。

iPhoneの場合は設定＞一般＞言語と地域　から編集
Androidの場合は設定＞言語と入力＞言語　から英語を追加できます。

2. Grabでの目的地指定の仕方

インストールしてしまえば、使い方はとても簡単です！
車を呼ぶときは、Carメニューをタップします。

例えばホーチミンのタンソンニャット空港からシェラトンに行く場合は、上の欄のピックアップポイントに「Airport」（今いるところの住所）を入力し、サジェストされた中からタンソンニャット空港の到着場所を選びます。
次に、目的地に「Sheraton」と入力するとSheratonホテルがサジェストされるのでタップします。
このとき、下に出ている住所はちゃんと確認してくださいね。

ピックアップポイントと目的地を確定したら、車に乗るか、バイクに乗るかなどの選択肢が出ます。一緒に乗りたい人数が多いときは、下のメニューの「View All」をタップしてGrabCar 7などを選択すると大きめの車が来ます。

2-1. Grabの車種や料金は？

前述したように、Grabにはいくつか車やバイクのタイプがあります。
Grab Carは個人の車、Grab TaxiはVinasan Taxiなどの普通のタクシーが来ます。

価格帯は
Bike < GrabBike Premium < Grab Car < GrabTaxi < Taxi 7 cho <= Grab Car Plus <= Grab Car7 となっています。
Grabの利用は24時間可能で、深夜料金などはありませんが、雨の日やイベントの日など、タクシーが捕まりにくい日にはGrabCarの値段が跳ね上がることがあります。
料金の横に赤い矢印がついている時は料金が上がっている日なので、この時はGrab Taxiの方が安く済みます。

2-2. GrabCarに乗って目的地に行くには？

確定すると、ドライバーの写真、名前、車のナンバーなどが表示されてリアルタイムでドライバーの位置がわかります。
あとはそれを参照しながらドライバーを見つけるだけです。

大体の場面で、Grabドライバーから電話がかかってきます。
ベトナム語なのでわからないと思いますが、大体は場所の確認なので、OK、YESなど言っておけば大丈夫です。

もし長い間ドライバーが来ない場合は、キャンセルして別のドライバーを探すこともできます。

ちなみに、ドライバーを5分以上待たせると3000ドン〜1万ドンほどチャージされてしまうようですので、ドライバーが着いたらなるべく早く乗りましょう。
参考：　https://www.viet-jo.com/news/social/191004181953.html

2-3. ナンバーに注意！

特に空港でGrabを呼んだときは、車のナンバーとアプリに表示されているナンバーが一致しているか確認してください。
空港にはなぜかGrabと言い張るぼったくりタクシーがいたりするので、ナンバーが違う場合は絶対に乗らないでください。
（今のところ、Grabのアプリもデフォルトで「ナンバーが違う場合は乗らないで」というメッセージを送って来ます）

3.Grabでの支払いはどうする？カードは使える？

特にベトナムなどの東南アジアでタクシーに乗ったときに、現金で支払うのは面倒ですよね。
ベトナムドンは桁も多いため間違いやすいのも不安です。

現金払いの煩わしさを避けるため、Grabでは、クレジットカードを登録することができます。
Paymentメニューを開き、右上をタップするとカードを登録するための画面が表示されます。

これにカードを登録しておけば、いちいち現金で払わなくていいので非常に楽です。
日本から登録しようとするとできないかもしれないので、日本でクレジットカードの登録ができなかった場合は、ベトナムについてから登録作業を行ってみてください。

現金払いの場合、料金は目的地を選んだ時点で表示されるので、準備しておきましょう。
チップなどは基本的に必要ありませんが、自分が払いたいと思えば払っても大丈夫です。
ドライバーが喜びます。

ちなみに、空港からGrabタクシーに乗るとたまに空港使用料として1万ドンを要求される時があります。
個人的には、今のところ半々くらいで請求されているので、Grabの料金の中に含まれているかはわかりません。

ただ、払わないとかなりうるさく言って来る人が多いため、トラブルを避けるためにも請求された場合は払っておいた方が良いでしょう。
基本的にないと思いますが、1万ドン以上を請求された場合はぼったくりなので、1万ドンだけ置いて車から降りましょう。

4. Grabが使える場所は？ベトナム以外でも使える？

ベトナムはシンガポール発の配車アプリ、実はベトナム以外でも使用することができます。
ただ、ベトナム内で使えない都市もありますのでご注意ください。

2019年現在でGrabが使用できるベトナムの都市は、ホーチミン、ハノイ、ダナンなどの主要都市のみのようです。
田舎の方はそもそもドライバーは全然いないことも。
もちろんどんどん使えるところは増えていますので、お試しください。

4-1. ベトナム以外でGrabが使える国は？

Grabは、ベトナムのみならず東南アジアの8カ国で使用することができます。
ベトナムと同じく、主要な都市のみに限られる国もあります。

・シンガポール
・マレーシア
・タイ
・フィリピン
・カンボジア
・インドネシア
・ミャンマー

Grabは上記の国で使用することができますが、Grabのアカウントは国ごとに異なるものを使用することになります。
アプリをインストールし直す必要はありませんが、別の国に行くと自動的に再登録になります。
登録手順は同じですが、同じメールアドレスを使用できないため、どこかの国で使用したメールアドレスで再度登録ができないので注意です。

また、ポイントなども国ごとでリセットとなります。

一度別の国で使って、再度ベトナムに戻って使いたい時には、Grabの設定メニューからログアウトを選択し、再度ベトナム用のアカウントでログインするとデータは保たれたまま使用することができます。

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