私たちの身近なものとなり、企業のマーケティングなどでも使われるようになったSNSですが、プラスの面もあれば、リスクが発生することもあります。
今回は、SNSの使用により発生しうるリスクについて解説していきます。
目次
1. SNSで発生するトラブルとは?
SNS=ソーシャルネットワーキングサービス、という名前の通り、SNSでは自分の情報などを実名または匿名で発信することになります。
ほとんどのSNSサービスでは、投稿内容が規約に違反しているとみなされれば審査され削除されることがありますが、個人が規約や法律にのっとってSNS投稿を行っている限りは投稿内容の精査は行われることはなく、自分が投稿ボタンを押すだけで情報を発信することができます。
それに伴い、様々なリスクが発生する可能性があります。SNSを過度に恐れる必要はありませんが、起こりうるリスクやトラブルを知った上での活用が大切です。どのようなリスクがあるのか、一つずつ見てみましょう!
2. 個人情報・機密情報の漏洩
まずSNSのリスクとして、1番最初に挙げられるのが個人情報や機密情報の漏洩です。
住所、電話番号、本名などが漏洩することで、勝手に個人情報を使用されてしまったり、ストーカー被害にあったりということが起きるリスクが考えられます。例えば、近年では芸能人のアカウントなどでは、写真に写り込んだものを手がかかりに住所が突き止められるということも起きています。
企業の場合ですと、まだ情報を解禁していない機密な情報がSNSを通じて流れてしまった例もあります。悪意のある場合もありますが、家族や友人が悪意なくSNSに呟いてしまった…ということも。
2-1. 漏洩リスク対策
SNSは例え仲間内だけでやっていると思っていても、インターネット上に情報が上がっている限りは情報漏洩リスクは常にあります。また、軽い気持ちで他人に話してしまったことが、知らない間にSNSで広まってしまうということもありますので、情報とリスク管理には常に気をつけましょう。
個人情報が特定されないように、写真などをあげるときは特定につながるような特徴的なものが写っていないかを確認しましょう。非公開アカウントにするなど公開範囲の設定を制限するのも有効です。
3. 炎上
SNSのリスクとして、よく話題になるのが「炎上」です。炎上とは、SNS上の投稿が多くの人にシェアされて議論を呼ぶ状態や、批判を受けるような状態を指します。炎上すると、数多くの批判的な言葉が投げかけられることも多く、会社のアカウントでは会社のブランドイメージに傷をつけることにもなりかねません。
例えば近年ではコンビニエンスストアでアイスのボックスに入ったり、売り物の食べ物で遊んだりした動画や画像をSNSでシェアし、それが炎上して該当店舗が謝罪、最悪の場合店舗が閉業してしまうという事件も起こりました。
また、個人の発言や広告のメッセージなどが差別的な意味を含んでいたり、消費者を傷つける内容になっているような場合もよく炎上することがあります。このような場合、企業アカウントの場合は該当の広告を中止する事態になることもあります。
話題になるという点では、「炎上商法」と呼ばれるような話題を呼ぶための方法として使われることもありますが、リスクも高く、炎上商法自体のイメージがあまり良くないため、決しておすすめとは言えません。
3-1. 炎上リスク対策
SNSに投稿する前に、自分の投稿が誰かに不利益を与えたり、人を傷つけたりする内容ではないかをよく考えましょう。
どのような投稿が炎上するのかがわからないという人は、近年炎上したものの例とその理由を見てみましょう。今人々がどのようなことに敏感になっているのか、自分の常識と世間の価値観が大きくずれてしまっていないかなどを確認することで、自分の発言を客観的に見られるようになるかもしれません。
4. ハッキング
SNSをハッキングされてしまうこともリスクの一つです。LINEの乗っ取りなどにあったことがある、または友人が乗っ取られていたという人も多くいるかもしれません。
近年では二段階認証が導入されていることがほとんどですが、IDとパスワードだけでログインできるようなSNSは簡単なパスワードにしているとすぐに突破されてしまいます。
そうしてアカウントを乗っ取られ、個人情報を抜き取られたり、友人に勝手にメッセージを送られたりといったことが行われます。
このようなハッキングは、単純にパスワード総当たりで行われる他、ウイルスなどを介して情報を盗まれて行われることもあります。中には、カフェなどで操作しているものを盗み見てパスワードを覚え、ハッキングに使う「ショルダーハッキング」という手法で行われることもあります。
4-1. ハッキングリスク対策
誰も見ていないと思って公共の場でSNSにログインすると、画面を盗み見られてハッキングされるということは少なくありません。ログインをするときは周りに人に注意したり、パスワード入力を生体認証にしたりなど、物理的に盗み見られるという環境はできるだけ避けましょう。
そのようなリスク管理もSNSをやる上では重要です。
また、SNSを他のサービスのログイン時に使っている場合にはSNSが一つ乗っ取られるだけで他のサービスも乗っ取られてしまう可能性もあります。パスワードは頻繁に変更し、簡単なパスワードや、同じものを使い回すのはできるだけ避けましょう。
5. 情報の流出や写真の悪用
SNSには鍵付きのアカウントを作れるものや、公開範囲を制限できるものもありますが、そのようなSNSで起こるのが情報の流出です。個人情報漏洩とも繋がってきますが、親しい友人のみに見せるつもり、または誰にも見せない保存用のつもりでアップした写真が、公開の設定を間違えて全公開になっていたり、(基本的にはあり得ませんが)仕様の変更に伴い公開されてしまっていたりということがあります。
人に見せたくないようなプライベートな写真などが流出することで傷つくこともありますし、親しい人とだけ共有するつもりだったものが公開されて嫌な思いをすることもあります。
写真によっては、悪用されてしまったりすることもあります。例えば出会い系サイトなどで勝手に使われたり、怪しい広告に使われてしまったり…という例もあるので、写真をアップするときは気をつけましょう。
5-1. 悪用リスク対策
公開されたら困るような写真は基本的にSNSにはあげない方が良いでしょう。投稿の前に、SNSの公開範囲を再度見直しましょう。
写真の悪用に関しては、事前の対策は非常に難しいものになります。見つけた時は速やかに写真の削除要請を出したり、場合によっては警察への連絡も必要となります。
6. 子どものネットいじめ・SNSを通じた犯罪
近年では、ほとんどの人がスマホを持っており、小中学生でも安全のために持っていることもあります。LINEやSNSを通じて友人と連絡を取り合うことも多いと思いますが、問題になっているのがネットいじめです。
LINEのグループで仲間外れにされたり、SNSに悪口を書き込まれたりといったことが起こり、目に見えないところで陰湿ないじめが起こるリスクが高くなってきています。
また、SNSでの適切な振る舞いがわからないために、子ども自身が誤ったSNSの使い方をすることもあるでしょう。
子ども同士でトラブルになるだけでなく、SNSを通じて悪い大人が子どもに接触することもあります。SNSで知り合った大人と会って犯罪に巻き込まれる子どもも少なくありません。
6-1. いじめ・犯罪リスク対策
学校で起こるいじめは先生からも感知しやすいですが、SNS上では気づくことが難しくなります。子どものアカウント管理は親がするようにするなどの対策が必要になることもあります。
周りでSNSをしているような友達が多い場合、使わせないことで逆にいじめに遭うかも…と心配になることもあります。全てを制限するというのは難しいかもしれませんが、定期的に親がSNSを確認できるような仕組みにしたり、悪質なサイトはブロックする設定にしておくことが必要です。
また、SNSでやってはいけないことなどは親が適切に教える必要があります。知らない人とは会わないというのが大前提ですが、会う場合も親が同伴するなど、子どもが一人で危険に巻き込まれないようスマートフォンおよびSNSのルールを決めておきましょう。
7. まとめ
適切な使い方をすればメリットも多いSNS。ただし、使い方ひとつで大きなトラブルに発展することもあります。リスクを軽減する対策を行い、うまく活用していきましょう!
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8-1. SNSお役立ち資料
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