「ハイパーカジュアルゲームとは?」
「ハイパーカジュアルゲームが注目されているのはなぜ?」
近年進化を遂げるスマートフォンでは、綺麗な画質で高品質なゲームを楽しむことができます。そんな中、盛り上がりをみせるのがハイパーカジュアルゲームです。
本記事では、そんなハイパーカジュアルゲームに関してそもそもどんな意味なのか?また流行の裏にはどんなことがあるのか?基礎的な知識を解説していきます。
ハイパーカジュアルとは一体何か?疑問に思う方はぜひご一読ください。
目次
1. ハイパーカジュアルゲームとは
「ではそもそも、ハイパーカジュアルゲームとは何か?」
ハイパーカジュアルゲームとは、シンプルな操作でできるゲームのことを指します。
他ゲームの中には例えば
- RPGゲームなど壮大なシナリオクリアに向けてゲームをすすめていくもの
- 格闘系や戦闘系のオンライン対戦のゲームでオンラインでつながった人と協力して敵を倒したり相手と戦ったりするもの、
- キャラクターを操作し動物を育てたり島を育てたりする育成ゲーム など
様々な種類があります。
ハイパーカジュアルゲームをこれらのゲームと比較すると、もっとシンプルなゲームになります。基本的には説明書がなくてもプレイできますし空いた時間の暇つぶしに利用されることが多いです。
ハイパーカジュアルゲームの例で言うと、例えばテトリスがあげられます。テトリス自体、シンプルな操作でプレイできるゲームであり幅広い年齢層の人がプレイできるゲームです。こういった年代問わず利用できるのもカジュアルゲームの特徴といえます。
その他ハーパーカジュアル例
- 「ツムツム」
- 「LINEPOP」
- 「動物タワーバトル」など
2. ハイパーカジュアルゲームの始まり「ハイパーカジュアルゲームはどこからきたもの?」
シンプルさが特徴のハイパーカジュアルゲームですが、一体どこからきたものでしょうか?
実はハイパーカジュアルゲームと呼ばれるアプリが話題になり始めたのは2017年頃と言われています。そしてこの頃を境にハイパーカジュアルゲームがアプリストアのランキング上位を占めるようにもなりました。
これには、スマートフォンでゲームをプレイする人が多くなり徐々に浸透していったこと、スマートフォンを持っている人すべてが顧客になり得るといった需要をもとに法人・個人がアプリ開発に力を入れ始めたことが関係していると言われています。
3. なぜ今ハイパーカジュアルゲーム開発をする企業が多いのか
ではあらためて、まとめてみます。
一体なぜ、近年においてハイパーカジュアルゲーム開発に着手する企業が多くなっているのか?それには大きく2つの理由があります。
- 市場ニーズへのマッチ
- 開発のしやすさ
3-1. 市場ニーズへのマッチ
1つめの理由には、市場のニーズにマッチしていること(ライフスタイルにフィットしている、SNS上のプラットフォームで友達と共有して楽しむのにちょうどいい、忙しく働く人でも気軽にプレイしやすいことなど)があげられます。
特に、忙しく働く人たちは、複雑で時間のかかるゲームをする余裕がない場合もあります。しかしハイパーカジュアルゲームであればあまり頭を使うことなく、電車に乗っている移動時間やちょっとした休憩時間にプレイできるため、暇つぶしやリフレッシュに利用しやすいといえます。
また、Facebookなどではハイパーカジュアルゲームを一緒にできるようになっており、SNS上でゲームをプレイしてスコアを友達と競い合って楽しむというような遊び方もできます。友達から誘われてハイパーカジュアルゲームを始めたという人も多いと思いますが、ソフトを買う必要がなく簡単に始められるので広まりやすいという特徴もあります。
こうしてちょっとした暇つぶしや友達とのコミュニケーションツールとしてハイパーカジュアルゲーム人気が高まり、ハイパーカジュアルゲーム開発を行う企業の増加につながりました。
3-2. 開発のしやすさ
2つめの理由としては、開発のしやすさがあります。
通常、複雑なシナリオがあるようなゲームでは翻訳も必要で世界展開をする際にはそれなりの手間がかかります。しかしハイパーカジュアルゲームは、そのシンプルさから日本で作ったものを他の国に展開するのも比較的容易と言われています。このことから、世界でのヒットを狙ってゲームを作る人もいます。
またハイパーカジュアルゲームは、10個作って1個当たればOKという考えもあることから、とにかく継続的にたくさんリリースされることが多いです。開発のしやすさゆえにその総数もどんどん増えています。
4. ハイパーカジュアルゲーム市場規模
結論、ハイパーカジュアルゲームの市場規模は2023年になった今でも高まっていると言えます。大きな理由としては以下2点です。
- コロナ禍以降の高まり
- 4年連続世界ナンバーワン
4-1. 4年連続世界ナンバーワン
SensorTowerが発表した、2022年ハイパーカジュアルモバイルゲームの市場インサイトによるとハイパーカジュアルゲームは、4年連続世界で最もダウンロードされたモバイルゲームカテゴリとなりました。アプリ内課金収益も成長傾向を遂げており、2022年1月~8月の累計収益は1億6,000万ドルに迫ったとも言われています。
4-2. コロナ禍以降の高まり
少し遡った話になりますがハイパーカジュアルゲームは特に、コロナ禍以降に高まりを見せました。adjustのレポートによれば、ハイパーカジュアルゲームのセッション数は、すでに10億セッションを超えていた2019年12月に比べ、2020年3月はさらに72%増を記録しています。
増加率では、中国が最も多く300%増加していますが、全世界的に増加しており、日本では137%増になっています。職場に行けず家にいる時間が長くなったり、子供が学校に行けずに家で過ごすようになった結果多くの人がゲームを楽しむようになった結果だと言えるでしょう。また、2020年3月には世界中のユーザーが約12億のゲームをインストールして、ゲームアプリのインストール数では過去最多になったとも言われています。
Sensor Towerが2020年5月に発表したレポートでは、Google Playでのハイパーカジュアルゲームのダウンロード数は約5.5億で、全体の78.6%にあたります。App Storeでは、ダウンロード数は1.5億回で全体の21.4%がハイパーカジュアルゲームとなります。今後も市場規模拡大に期待がもてるでしょう。
5. ハイパーカジュアルの収益性
最後に、ハイパーカジュアルゲームの収益性についても触れていきます。
ハイパーカジュアルゲームの収益はずばり、”アプリ内広告”が大半を占めます。
アプリ内広告とは、文字通りアプリプレイ中に出てくる「広告」のことを指します。広告には2つの種類(インターステイシャル広告、リワード広告)があり、これらをうまく活用することで、広告収入を稼げるようになります。
6. ハイパーカジュアルゲームの収益を上げるには?
では、ハイパーカジュアルゲームの収益を上げるにはどうしたらいいのか?
これに関しては結論、アプリの利用ユーザーを増やすことが一番効果的な策といえます。
理由としては、アプリ内広告で収益を得るには前提として、ユーザーに広告を見てもらう必要があるからです。アプリ内広告で収益が生まれる例として、広告の表示回数に伴い収益が発生したり、広告経由で商品やサービスが購入された時に収益が発生したりといった例がありますが、ユーザーがいなければ、広告収入発生にはつながりません。
どんなハイパーカジュアルゲームを開発するのがいいか?考えることも重要ですが、開発したハイパーカジュアルゲームを多くの人に利用してもらうにはどうしたらいいか?考えることも大切である点、押さえておきましょう。
▶【関連】ハイパーカジュアルゲームではどうやって収益をだすの?
7. ハイパーカジュアルゲームのまとめ
今後もハイパーカジュアル市場は伸びていくと予想され、また参入障壁も低いため多くのゲーム開発会社や個人開発者が参入してくると思われます。
まだまだ盛り上がりそうなハイパーカジュアル市場に注目していきましょう!
8. ハイパーカジュアルゲーム開発をするならべトナムでのオフショア開発No.1企業のバイタリフィへ
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