日本では1990年代頃からプログラミングが浸透し始めていますが、近年小学校でもプログラミングの授業が取り入れられるようになりました。世界的に急速にIT化が進み、最近では東南アジアなどでもインターネットの普及が著しく進んでいます。
プログラミングにおいては日本にも高い技術力を有したエンジニアが多くいますが、こうした諸外国の急速な発展により、開発業務を海外に委託するオフショア開発を採用する企業も増えてきています。本日はその中でも最近注目を集めているインドについてご紹介します。
※本記事は、ベトナムオフショア開発老舗企業No,1株式会社バイタリフィのアプリ開発ラボマガジン編集部が執筆しています。
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オフショア開発国の比較や国ごとのメリットデメリットをご紹介
オフショア開発国の選び方やオフショア開発国の特徴を学べます。
目次
1. 長く注目されていた中国
オフショア開発の拠点として先立って注目されていた国が中国です。中国はIT分野において大きく発展した国の1つであり、高い技術を有していながら人件費が安いため注目を集めました。仕事の質が同等であれば、日本人に任せるよりもコストを抑えられると考え、開発委託先に中国を選定する企業が増えていきました。
しかし中国は、民主主義の国である日本とは異なり、中国共産党の独裁国家である点にも起因し、企業の進出や撤退における金銭的な負担が大きいと言われています。こうしたリスクがあることや近年人件費が高騰している点から、その他の国にも徐々に注目が集まるようになりました。
その一つとして注目されているオフショア拠点がインドです。
2. インドのIT事情
インドは、インターネットの普及率としては2021年3月現在、全人口のうち54.2%とそこまで高くはないものの、人口が多いこともありインターネットのユーザー数としては中国に続きアジアで2番目の多さを誇っています。
インドは全人口の半数以上が25歳以下と、若い力が活躍している国です。世界的なIT企業のCEOに着任しているインド人も多く、海外で事業に成功した人がインドでビジネスを展開したり、国を挙げてスタートアップ企業を支援する動きが広まっていたりと、世界的に見ても成長が著しい国です。
モバイルファーストの動きも急速に加速しており、配車サービスやキャッシュレス決済は日本よりも浸透していると言われています。今や日本で広く使われている「PayPay」もインドのキャッシュレス決済サービスが基となっているのです。
3. インドのオフショア開発単価
インドのオフショア開発のエンジニアコストは日本の1/2~1/5ほどと言われています。2021年現在のインドのオフショア開発人月単価は下記の通りです。
役職 | 人月単価 |
---|---|
プログラマー | 33.36万円 |
シニアエンジニア | 47.86万円 |
ブリッジエンジニア | 54.92万円 |
PM | 77.07万円 |
シニアエンジニアの価格で比較すると中国(51.54万円)に比べると安く、ベトナム(42.93万円)、ミャンマー(37.31万円)に比べるとやや高い金額感です。
人月単価でみると、インドより安い国も多くありますが、大型案件などでは少ない人月数で開発できる場合もあります。案件当たりのトータルコストとしては他国と比較して安くなるケースもありますので、単価のみでの比較ではなく案件のボリュームを以って総額を比較する方がコストメリットを受けられる可能性が高いでしょう。
4. インドオフショア開発のメリット
先にも挙げたようにインドでは国を挙げてIT人材の育成が強化されています。そのため若くて優秀なエンジニアが多く存在します。
また、欧米企業に向けた大型案件や業務システムの開発経験が豊富なため、他国よりも開発可能な領域も広いと言われています。
元々は欧米企業の開発委託先として成長を続けてきたインド。そのため英語でのコミュニケーションを前提としている企業は多く存在しますが、日本語のコミュニケーションが可能な企業はまだ多くありません。日本企業においても英語でのコミュニケーションが可能であれば、品質を担保しながらコストの削減を同時に叶えられるでしょう。
5. インドオフショア開発のデメリット
時間厳守が当たり前となっている日本人とは異なり、良くも悪くも時間に寛容な国民性があるため、電車が1時間遅れるなど約束の時間に遅れても気にしない人が大半です。
「〆切に間に合わせる」思考よりは「やるべきことを積み重ねて作り上げる」という思考が強いと言われています。この点を考慮した上で十分に余裕を持ったタイムスケジュールを組むようにしましょう。
6. まとめ
今回はオフショア開発拠点として注目を集めるインドについてご紹介しました。
インドに限った話ではありませんが、国民性や文化の違いはもちろんあります。互いの国民性や文化を尊重することがオフショア開発のポイントです。
コストメリットを享受しながら質の高い開発が行えるよう、委託する国や企業について情報収集してから依頼するようにしましょう。
オフショア開発の動向としては、ベトナムやフィリピン・ミャンマー・ウクライナ・タイ・カンボジアなど様々な国に開発の委託をする企業が増えてきています。
その中でも、ベトナムは国策としてもIT教育に力を入れており、若くて優秀なエンジニアが多いと言われいます。オフショア開発先の国としても高い人気を博している国の一つです。
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