最低賃金が17%も上がるベトナムの近況
毎度、川勝です。
最近は毎月ベトナムに行っています。
よく聞かれることなどを中心にベトナムのこと書きたいと思います。
■最近の変化はどういうことを感じますか。
物価は比較的安定しているにも関わらず最低賃金は最大で17%も上がるそうです。
235万ドンが275万ドンに。40万ドン(約2000円)の上昇です。
最低賃金は主に大量に雇用している工場系のワーカーさんに適用されると思いますが、1000人規模の工場も多くあるため、月200万円も運転資金が上がるというのは厳しいと思います。
我々ITのオフショア開発の場合はそもそもコストが高いほうなので、最低賃金上昇による直接的な打撃はありませんが、最近のベトナムの賃金増を見ていると、どんな業種であれ、もはやローコスト狙いで海外にオペレーションセンターを置くことはそろそろ限界に近づいていると感じます。
人件費が急に2割近く上がる国で、コストセンターを運営していると物理的に成り立ちません。
賃金の安さ以外のなにかがないと、会社を存続させることすら難しくなってきていると思います。