ベトナム情報

実は多く食べられている?ベトナムのカップ麺事情!

ベトナムは世界の中でもインスタントラーメン消費量が多い国だということをご存知でしょうか。今回はベトナムで売られているカップ麺を食べ比べ・レビューし、各国の市場状況をまとめてみました。ご覧下さい!!

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※本記事内の画像や数値は、各ニュース記事・レポート・サイトなどを元に引用や作成をしたものであり、その権利は各社に帰属します。また各社のサービス内容は調査時点でのものであり、予告なく変更となる可能性もあります。

実際に食べてみた

- ベトナムでシェアNo1のカップラーメンはエースコック社が出しているHao Hao(ハオハオ)

- ベトナムの国民食 Pho(フォー)のカップ麺もある!

- インスタントのおかゆもある!(Cháo と言うそう...)

※動画内で試食した感想をお話していますが、あくまでも個人の感想によるものです。

 

ベトナムのインスタント食品事情

インスタントラーメンの消費で世界第5位のベトナム
日本にある世界インスタントラーメン協会(WINA)が発表した統計があります。2018年ベトナムはインスタントラーメンの消費量で世界第5位にランクされていて、人口比ではアメリカよりも3倍以上多い消費量という結果でした。

<年間あたりのインスタントラーメン消費量 上位5ヵ国>

1位:中国/香港:402.5億食
2位:インドネシア:125.4億食
3位:インド:60.6億食
4位:日本:57.8億食
5位:ベトナム:52.0億食

全世界における消費量(1年間):1,036億食

ただしここ5年の消費量は48~52億食でほぼ横ばいの状況です。全世界トータルで見ても横ばいでした。一方他国では中国は10%減少、インドネシアも減少、インドが10%増え、日本はベトナムと同じ微増でした。ベトナムは1人当たりの即席麺の消費量で2番目にランクされ2017年には最高の53.5食/年 消費されています。1位は韓国で73.7食/年 の消費です。

■ベトナムのインスタントラーメン市場
Kantar Worldpanelの調査レポートでは、2018年はベトナムの麺市場が2%成長し続けています。特に南部の農村部では7%増加していました。タイ・中国では、即席麺の総消費量の20%をカップ麺が占めていますが、ベトナムではカップ麺は即席麺市場の2%に過ぎません。今後コンビニ等の小売店舗拡大と合わせて増えていく見込みです。

インスタントラーメン市場のプレイヤー
現在、ベトナムには約50のインスタントラーメンメーカーがあり、Vina Acecook(HaoHao麺)、Masan(Omachi, Kokomi)、Asia Food(GauDo)の3社が市場シェアの70%を占めています。Acecookは長年にわたり都市部で約50%、全国で43%の市場シェアを持つ最大手のメーカーです。MasanとAsia Foodの製品は農村地域で強く、農村部のシェアは60%程取っています。Acecookは25億食を生産し売上は年9~10兆ドン(約450~500億円)、2位のMassanは2018年に生産量が23%増加し、平均販売価格が6%増加したことにより売上は30%増加(4兆6,360億ドン)しています。またAcecookは高価格帯の商品にも力を入れていますが、市場全体としては高価格帯製品の競争が激しくなっていて小規模企業だけでなく大手企業もシェア拡大で苦戦している模様です。そこでベトナムから日本や米国、カナダ、ドイツなどへの輸出に力を入れているそうです。

■エースコック社について
海外事業での売上961億円のほぼ半分(475億円)がベトナムで占めています。1993年に進出し原材料の現地調達、実績に応じた商品の配送と売掛、日本風のTVCMなどにより「品質」「販売ルート」「商品ブランド」を確率していきました。2000年に販売を開始した『Hao Hao』は、ベトナム国内で消費される即席麺のうち3食に1食を占めるようになり、年間約16億食超のモンスター商品に成長しています。

 

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