アプリ開発は外注した方がいい?メリットデメリットを解説

2022.08.19

WEB/アプリ開発

アプリ開発を外注するメリットデメリット~流れや注意点も解説~

新型コロナウイルス感染拡大を契機にアプリ利用者が増加していると言われる昨今、アプリ開発の外注を検討されている方も多いのではないでしょうか。

本記事では「アプリ開発を外注するか悩んでいる」という方向けに、アプリ開発を外注するメリットやデメリット、外注の流れや注意点を解説していきます。

アプリ開発にはそれ相応の費用がかかるため外注するか否か?慎重に選ぶ必要があります。ぜひ最後までご一読ください。

1. そもそもアプリの種類とは

私たちがよく耳にする「アプリ」は大きく3つの種類に分けられます。本章ではまず、そもそもアプリにどんな種類があるのか?解説していきます。

1-1. WEBアプリ

まず1つめがWEBアプリです。

WEBアプリとは

WEBアプリは、インターネット上で利用できるアプリケーションです。

特徴としては、アプリインストールが不要なことや、PC・スマートフォン問わずアクセスするだけで使えることがあげられます。WEBアプリはどちらかといえばパソコン向きと言われることが多く、スマートフォンだと使い勝手がやや悪くなる傾向もみられます。これは、WEBアプリを開発する際は、パソコンユーザーを想定して作られる傾向が多いことが関係しています。WEBアプリの例としてはYouTube、Skype、Twitterなどがあげられます。

1-2. ネイティブアプリ

2つめがネイティブアプリです。

ネイティブアプリとは

ネイティブアプリは端末へのインストールを前提としたアプリケーションです。

特徴としては、AppStoreやGooglePlayStoreからインストールすることで利用可能なことや、端末内で処理が完結することがあげられます。ネイティブアプリはWEBアプリと比較して動作が軽快で使い勝手がいいと言われています。しかし、改修やアップデートの度に定期的にバージョンを更新したり、アプリストアへの申請が必要だったりといった手間がかかるのも特徴の1つといえます。ネイティブアプリの例としては、LINE、PayPay、CokeON、PokemonGoなどがあげられます。

1-3. ハイブリッドアプリ

3つめはハイブリッドアプリです。

ハイブリッドアプリとは

ハイブリッドアプリはWEBアプリとネイティブアプリの要素を併せ持つタイプのアプリケーションです。ネイティブアプリ内にWebviewを組み込むことで使えるようになります。

特徴としては、ブラウザで閲覧したりアプリをインストールして使うことも可能な点です。開発する側の負担は増えますが、その分パソコン上のブラウザで気軽にアクセスして利用できたり、アプリで快適なユーザー体験を提供できたりします。ネイティブアプリの場合は、スマートフォンがなければインストールできず使えませんが、ハイブリッドアプリの場合はスマ―トフォンを持っていないユーザーにも使ってもらうことができます。ハイブリッドアプリの例としては、Amazon、クックパッド、メルカリなどがあげられます。

参考:3種類の違いが分かるお役立ち資料(知っておきたい!ネイティブアプリとWEBアプリの違いって?~ハイブリッドアプリ・PWAについても解説!)配布中

2. アプリ開発する方法

では次に、これらのアプリを開発するための方法や手段を紹介していきます。アプリ開発をする方法としては、大きく3つのパターンが存在します。

2-1. 開発会社に外注する

まず1つめの手段が、開発会社に外注する方法です。

外部の制作会社を利用する手段のため、自社に開発部隊がいない企業や自社内の開発リソースが不足している企業が活用するケースが多く見られます。

2-2. フリーランスに外注する

2つめの手段が、フリーランスへ外注する方法です。

開発会社へ外注するよりも費用を抑えられるケースも多く、費用を抑えつつアプリ開発を外注したいという企業が活用するケースが多く見られます。

2-3. 自社内で開発する

3つめの手段が、自社内で開発する方法です。

自社にアプリ開発できるリソースがある企業の場合は、企画から開発、保守運用まで自社開発で賄うケースが多く見られます。

3. 開発会社にアプリ開発を外注するメリットデメリット

前章では大きく3パターンのアプリ開発手法をご紹介しました。本章では、それぞれの開発手法にみられるメリットデメリットを解説していきます。

開発会社

3-1. 開発会社にアプリ開発を外注するメリット

安心感を得やすい

開発会社にアプリ開発を外注すると、アプリ開発が得意な企業に作業を一任できるため安心感を得やすいです。

また、開発会社の中には数多くのアプリ開発を経験し、知見を多く保有している会社も存在します。そんな企業にアプリ開発の外注を依頼できれば、開発を安心して勧められるだけでなく、より良いアプリに仕上げるための妙案をくれる可能性もあります。

そして、開発会社の中には、ゲームアプリが得意な開発会社、サービスアプリが得意な開発会社というように、得意分野を保有している会社が存在します。得意分野のアプリ開発を任せられれば、更に品質の良い開発を期待することができます。小規模から大規模、様々な規模のプロジェクトに対応してきた経験をもつ開発会社であれば、スムーズな進行も期待できるでしょう。

責任感ある対応

開発会社へアプリ開発を外注する場合、会社対会社の契約となります。個人での契約となるフリーランスと比べると責任感が高くなる傾向にある点もメリットといえます。

遅れや損害があれば当然ながら補償してくれますし、サポートに力を入れている企業であれば完成したアプリがリリースした後も安心の対応をしてくれるでしょう。開発会社は組織でアプリ開発を請け負っていることもあり、提案から契約、支払い対応など、責任感のある対応をしてくれるでしょう。

3-2. 開発会社にアプリ開発を外注するデメリット

費用感が合わない場合がある

開発会社にアプリ開発を外注する際、費用感が合わない場合がある点はデメリットといえます。

開発会社へアプリ開発を依頼する場合、手厚いサポートを期待することができる一方、相応の費用が提示されることになります。開発会社へ見積り依頼をしてみたところ「提示された費用に驚いた」「自社の想定よりもはるかに高い金額だった」など、費用感に関する声があがるケースもみられます。しかしこの場合、アプリ開発にかかる費用を安く見積もっていたことが要因の場合が多くあります。金額感は開発会社によって様々ですが、自社アプリにかかる金額感はどのくらいなのか?事前に把握しておくとよいでしょう。自社で見積もりがとれない場合は、複数社に見積り依頼をかけると、大体の金額感が分かるようになります。

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4. フリーランスにアプリ開発を外注するメリットデメリット

次に、フリーランスにアプリ開発を外注するメリットデメリットです。

フリーランス

4-1. フリーランスにアプリ開発を外注するメリット

人手不足への柔軟な対応

フリーランスにアプリ開発を外注するメリットには、急な人出不足にも柔軟に対応してもらえる場合があることがあげられます。

フリーランスは個別に契約してアプリ開発を割り振る形となるので、フリーランスの空き状況次第では急な人手不足にも柔軟に対応してもらえる場合が多くあります。開発経験が豊富でアプリ開発の早さに定評をもつフリーランスに依頼できれば、よりスムーズな対応をしてくれることもあるでしょう。個人契約だからこその高い自由度がある点は、フリーランスのメリットといえそうです。

金額感を抑えられる場合がある

フリーランスにアプリ開発を依頼する場合、金額感を抑えられる場合がある点はメリットと言えます。例えば、凄腕で仕事の早いフリーランスであれば金額感が高くなる傾向があるものの、まだ実績をもたないフリーランスであれば金額感が安くなります。フリーランスとして実績を持たない人の中には、問題なく開発をこなせる人材がいることも往々にしてあります。フリーランス自体の能力次第で変わる内容ではあるものの、アプリ開発費用を抑えたいと考えている人にとってはメリットとなり得るでしょう。また、世界各国のフリーランスと契約できるのもメリットといえます。

4-2. フリーランスにアプリ開発を外注するデメリット

スキルや開発経験の個人差が大きい

個人が独立して仕事を受注するフリーランスは、スキルや開発経験の個人差が大きくなりやすい点が難点といえます。レベルの高いフリーランスもいれば経験が浅くて駆け出しのフリーランスもいるのが実情です。

自社が求めるレベル感の人を探すのに苦労する

会社を探すのが難しいと感じるように、フリーランス探しにも難しさがあります。クラウドソーシングサイトを探せば見つかる可能性は高いものの、フリーランス自体の母数が多いため希望するスキルを持った人材を見つけることに難しさを感じるでしょう。アプリ開発の経験が豊富な人でも、開発するアプリに必要な知識や経験があるかは別です。アプリ開発の経験があっても、対応カテゴリが異なる場合は、望んだ対応をしてもらえない場合もあります。ポートフォリオの確認や面接でのヒアリングは細かく行うようにしましょう。

コミュニケーションがとりづらい場合もある

時差が大きい国や地域に在住しているフリーランスは、コミュニケーションが取りづらい場合もある点がデメリットに感じる場合もあります。これは、外国に住むフリーランスや外国人と契約した際に多く発生する内容ですが、時差の違いや文化の違いや性質によってコミュニケーションの取りやすさに課題を感じる場合があるようです。コミュニケーションの方法について、しっかり確認しておくことが大切だと言えます。また、人間的に信用できるか?情報を持ち出したり漏洩させたりするようなことがない人物か?といった責任面も確認しておくと安心です。

5. 自社開発でアプリ開発を行うメリットデメリット

最後に自社開発でアプリ開発を行うメリットデメリットを紹介します。

自社開発

5-1. 自社開発でアプリ開発を行うメリット

一気通貫で対応できる

自社開発でアプリを開発するメリットは、一気通貫で企画から運用、サポートまで自社で完結できる点があげられます。外部に委託する必要がない分、急な仕様変更があっても柔軟に対応出来たり、外部に情報を任せるうえでの情報漏洩のリスク軽減にもつながります。

人員が自社で賄えるという前提が必要になりますが、開発に関わるスタッフが全員社内にいるというのは、チームのメンバーにとっても良い影響を与える場合があります。

チームとしての一体感が生まれる

チームとしての一体感が生まれる点も、自社内開発のメリットと言えます。もちろん、アプリ開発を指揮できる人材やアプリ開発の実装を行える十分な人材がいることが前提にはなりますが、1つの大きなプロジェクトをこなす上で一体感を作ることができるでしょう。また、アプリ開発を行う際は、緊密な連携で協力しながら1つの目標に向かって取り組めるので、外注とは違った連携力を発揮して、高品質なアプリを形にすることもできます。企画を提案した人が開発に参加したり、開発している人も現場で意見を出しやすいのでやりやすさという面でもメリットを感じる場合が多くなるでしょう。

5-2. 自社開発でアプリ開発を行うデメリット

客観性が損なわれやすい

自社開発のデメリットとしては、客観性が損なわれやすい点があげられます。開発会社やフリーランスに委託する場合、外部の異なる視点から意見をもらえることがあります。しかし自社開発であれば、自社内のこれまでの知見をもとにアプリ開発を進める形となるため、自社の知見に依存しやすいとも言えます。

また、社外の人なら指摘できることも、社内ということで気を使って指摘できない問題も出やすいです。これは風通しがいまいちな企業で起こりやすい問題で、意見が言いやすく聞き入れてもらいやすい環境でないと、容易に発生してしまいます。上司が威圧的だったり、部下の意見がことごとく軽視されるような環境では、品質の高いアプリを開発しようとしても失敗しやすくなる傾向にあるようです。

アプリ開発を行う上で、開発会社やフリーランスに外注する方法、自社で全て賄う方法、それぞれにメリットデメリットが存在します。デメリットを踏まえた上で、自社にどんなメリットがあるのか?考えてみるようにしましょう。

6. アプリ開発を外注する際の流れと注意点

では、ここからはアプリ開発を外注する場合の流れと注意点を解説していきます。

外注する流れと注意点

ステップ1:外注先決定

前章で解説していますがアプリ開発の外注は、大きく分けてフリーランスに外注するか?開発会社に外注するか?に分かれます。どちらに発注すべきか、まず始めに決めるようにしましょう。

【注意点】開発会社、フリーランス、それぞれにメリットデメリットが存在します。自社にあう外注先を選びましょう。

ステップ2:比較検討

次に、自社が希望するアプリ開発に最適と思われる外注先を比較検討で絞り込みます。

比較検討に役立つ記事としては【2022年8月最新】渋谷区のおすすめアプリ開発会社厳選10選アプリ開発会社17選|比較方法・ 選び方も解説!【2022年8月最新版】があります。ぜひ参考にしてみてください。

【注意点】候補は多ければ多いほど良いですが、絞り込みが難しくなるほど膨大にリストアップするのは控えておきましょう。

ステップ3:企画、設計、開発

外注先が決まったら、次は企画を立てて設計、開発の段階に進みます。

外注先と協力しつつ「どのようなアプリを作りたいか?」明確なものにしつつ、アプリ開発を行う目的や課題を決めていきます。また、考案した企画に沿って、アプリ開発に必要な外部設計や内部設計を詰めていきます(アプリのデザイン、構成、システム内部を決める大事な工程です)。設計が決まったら、設計内容に基づいて開発に着手していきます。

【注意点】外注において大事なのは、誰にどの部分の開発をどれだけ任せるか明確にすることです。丸投げなら悩む必要はありませんが、部分的な外注であれば、その範囲などをハッキリさせる必要があります。また、設計が曖昧だったり、後から詳細を詰める見切り発車だと、開発がグダグダになってしまうケースもあります。些細な疑問も解決できるよう内容を詰めるようにしましょう。そして、進捗に合わせて報告してもらったり、リモートでも定期的にミーティングを開いて話し合う機会を設けたりすると、安心感をもってアプリ開発を進められます。外注先との連携を密に行うようにしましょう。

ステップ4:テスト

開発が終わったら、外注先にてアプリが当初たてた設計通りに動くかどうか?テスト・確認していきます。外注先のテストにて問題ないことが確認された場合、自社(発注者側)でも問題ないかどうか確認し、最終チェックをしていきます。

【注意点】最初に決めた企画や設計の内容通りになっているか?しっかり確認するようにしましょう。

ステップ5:ストアへ申請

テストを終え、無事アプリ開発が終わったらAppStoreやGooglePlayといったアプリストアへアプリの申請をしていきます。

【注意点】審査が完了するまでには時間を要する場合もあるので、スケジュールには余裕をもたせるとよいです。

ステップ6:リリース、運用 

ストアへ申請し、通過が決まれば、あとはいよいよアプリのリリースです。

アプリのリリース後はユーザーからのフィードバックがくるケースが多いです。外注先と協力しつつ、継続的な保守運用、改善ブラッシュアップを行いアプリの品質向上に務めましょう。

【注意点】アプリはリリースして終わりではなくリリースしてからが本番で、運用をしながら改善を図り完成度を高めるものです。

7. まとめ

本記事では、アプリ開発を外注するメリットやデメリットを解説してきました。「アプリ開発の外注を検討している」という方は、自社にとって1番メリットになるのはどの選択肢か?しっかり検討するようにしましょう。

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