ベトナム情報

ベトナムの電子決済事情はどうなってるの?〜最大手MoMoの取り組みとは?〜

3編に渡りYoutube動画で紹介してきました「ベトナムの電子決済事情」について、こちらでも一挙にまとめ紹介します!

Youtubeチャンネル「教えて!!石黒先生!!」も是非チャンネル登録してご覧下さい。

※本記事内の画像や数値は、各ニュース記事・レポート・サイトなどを元に引用や作成をしたものであり、その権利は各社に帰属します。また各社のサービス内容は調査時点でのものであり、予告なく変更となる可能性もあります。

1. ベトナムの電子決済「MoMo」って?

MoMoとはベトナムで大きくシェアを取っている電子決済サービスです。

■MoMoでできること

・決済体験(ワンタッチ決済)を顧客に提供
・請求書の支払い、航空券の購入、電車のチケットの購入、映画のチケット
・電気/水道/インターネット/ケーブルテレビなどの日々の公共料金を支払
・航空券/チケット/電車のチケット購入
・Vinasunタクシー支払い。劇場で映画のチケット購入
・ブックメイドサービス 生花
・Gongcha、The Coffee House、Al Fresco's、Mon Hue、Hoang Yen、CoopMart、Circle K、MiniStop  金融会社の割賦返済ローン

■MoMoについての紹介

・ベトナムでは現在(2019年3月)、非現金決裁のライセンスを持った企業が26社ほどあり、その中での大手がMoMo。
・2018年10月時点で1000万ユーザーの登録。(2018/11/9)
・MoMoで支払いができる1万社ほどの支払いパートナー ・ベトナム中にある2万個所以上の提携店がある。
・15の主要銀行と直接提携、またベトナム国内の決済機構Napasを通じて30の銀行ともつながっている。
・銀行代わりに電子財布を使うユーザーが増えてきている。

さらに、2019年にはユーザー数を1600万人に増やし、2020年までにMoMoユーザー数を500万人から5000万人に増やす予定(2018年3月時点の目標)と発表されています。

凄いですね。。。

また、2018年3月にスタンダードチャーテッド社とゴールドマンサックス社から2800万ドルを調達したというニュースもありました。今後さらにサービスの拡充を図っていくのではないでしょうか。

 

2. 実際多く使われている?

MoMoでは現在、ユーザーの獲得や利用促進のために頻繁なプロモーションを行っていて投資フェーズだそうです。例えば、アプリにログインをしてシェイクするとお年玉がもらえたりなど、1月21日には100万人がログインし、金融系のアプリでは最大同時ユーザー数記録を更新したそうです。

この他にもさらに

・新規登録や、1度も銀行口座とリンクしてお金を入れていないユーザーの掘り起こし
・ラッキーマネー(LiXi)を得るキャンペーンは、同時に150万人が参加(2019/1/29)
LixiをMoMoで送るキャンペーンなども開催
ShakeXiキャンペーンの賞金総額は、1000億ドン
1日の平均50万人から100万人がSNS上でこのキャンペーンに言及
有名コメディアンのChiTaiを使った動画は、1月20日に公開されて1ヶ月で1400万回再生

といったプロモーションを実施しています。各所でカードや電子決済で支払いができるように現金決済の比率を減らしていく流れは加速していきそうです。

 


 

3. 今後はどうなっていきそう?

MoMoの動きに加えてベトナム全体でも非現金決済が増えてきています。

例えば、以下のような2018年の1月から9月の間に電子決済が急増しているデータ(決済総額)があります。

・オンラインペイメント:18.3%増加
・モバイルアプリ経由:126%増加
・電子財布:161%増加

さらに決済件数では

・オンラインペイメント:33%増加
・モバイルアプリ経由:32%増加
・電子財布:28%増加

といった増加傾向があるようです。ただし背景としてベトナムでは偽札があまり広まっておらず紙幣チェックの面倒が殆どなかったり、日本のようなカード利用によるポイント還元の多様性がまだ少なかったりと、個人や企業にとって「電子決済でなければ損をしてしまう!」といった状況ではなさそうです。

 

ベトナムでAI開発をするならバイタリフィへ

「自社サービスにAIを導入したい」「AIを導入し自社の効率化・コスト課題を改善したい」
という企業様はバイタリフィバイタリフィアアジアへお気軽にご相談ください。

当社では『AI導入をお考えの方に精度や効果を無料で確認してから開発の判断ができる』サービス「Mobile AI Lab」を運営しております。

NEW!! 2019.4.5

「業務へのAI導入を検討しているが、何からすれば良いんだろう?」
  そんな事業戦略担当者様!
  機械学習、ディープラーニングを用いてAIモデルを無料で作成。
  AIアプリを気軽に開発できるサービス『Mobile AI Lab』のお問合わせはこちら