オフショア開発に向いている案件

2020.04.28

オフショア開発

<2分で読める>オフショア開発で相性の良い案件とは

オフショア開発といえば、品質が悪い、コミュニケーションが難しい、仕様が伝わらないなどのマイナスなイメージが浮かぶことも少なくありません。確かに少し前までは、日系のオフショア開発会社も様々な案件を受け入れ、試行錯誤でベトナム人エンジニアのマネジメントを行なっていたということもあり、そのようなイメージが着いてしまったのかもしれません。

しかし、実際にわかってきたことは、オフショア開発に向いている案件、向かない案件がそれぞれあり、向いている案件をうまくマネジメントできればオフショア開発は非常にメリットとなるものであるということです。

今回は、どのような案件がオフショア開発に向いているのかを考えてみましょう。

1. オフショア開発で相性の良い案件の条件とは?

どのようなシステムでもとりあえずベトナムなどのオフショア開発でやれば安くなるかというと、実際はそうならないことも多いのが現実です。

ベトナムでオフショア開発をやっている会社のベトナム人エンジニアが全員日本語を話すことができるかと言われればそうではありませんし、日本とは違う環境で過ごしてきたベトナム人が日本人が作る仕様書を100%理解するのは難しいものです。

ベトナムのオフショア開発に向いている案件には条件があります。

1. ベトナムでも使われているようなプロダクトであること
2. ロジックが単純であること
3. 日本の環境に依存しすぎないシステムであること

基本的にこの条件を全て満たしていれば、かなりスムーズに進むだろうという印象です。
一つずつみていきましょう。

1-1. オフショア開発で相性の良い条件:ベトナムでも使われているようなプロダクトであること

世界でほとんどの人が共通してそのプロダクト像を描けるようなプロダクトは、ベトナム人にとっても開発しやすいものです。

逆に、ベトナムにはまだない、あまり需要がなく使われていないというようなプロダクトは、どのような仕様なのかの想像がつかないために、仕様の理解に手間取り、かつ実装も方法が手探りになって、日本で頼むよりも時間が余計にかかる可能性があります。時間がかかった結果、日本で頼むよりも高くついてしまうという可能性も・・・。

例えば「ECサイト」はベトナム人エンジニアも容易に想像できまするので相性が良い案件ですが、
「カーシェアリングアプリ」の案件ですと、カーシェアリングの文化がないベトナム人からすると想像が難しいかもしれません。
どのようなフローでユーザーが使い、運営するのか、どんなことに気をつけて実装すべきなのかなど理解するのに時間がかかってしまうことがあるでしょう。

1-2.オフショア開発で相性の良い条件:ロジックが単純であること

ロジックがシンプルであればあるほど、ベトナム人エンジニアにとっても理解しやすく、実装も素早く行うことができます。

計算を多くするシステムや、データを多く取り入れて分析するようなAIのプロダクトはやるべきことが明確でシンプル、かつ数学的なことがわかっていれば開発ができるということが多いので、オフショア開発で行うことがおすすめです。

また、プロトタイプレベルのシンプルなプロダクトもロジックが単純なことが多いのでオフショア開発に向いていると言えます。
マーケットの反応を見るための、最もシンプルなプロダクトをベトナムでコストを抑えて素早く作り、ユーザーのヒアリングをしてから日本で作り込むなどの開発フローはあり得るでしょう。

1-3.オフショア開発で相性の良い条件:日本の環境に依存しすぎないシステムであること

日本の業務システムの中でも、特に書類の処理や複雑なルールのもとで運用されているようなシステムは日本のビジネスのルールなどを理解する必要があります。
「暗黙の了解」のようなルールも全て仕様に起こして実装しないといけないため、あまりにも日本の環境に依存するような仕様のプロダクトはベトナム人エンジニアに対しての説明をするための時間が多くかかるのでお勧めできません。

ただ、このようなシステムであっても、業務のフローなどが全てクリアに書き出されていて、ベトナム人エンジニアはコードを書くだけ、という場合はうまくコストカットできるでしょう。

また、後述しますがグローバルな環境で使えるようなプロダクトは日本での独自のルールに縛られることが少なく、作りやすいです。

例えば、インスタグラムやツイッターなど、どの国でもユーザーがアプリ上で行うことが変わることがないようなものです。

では、具体的にどのようなシステムがベトナムオフショア開発に向いているのかを見てみましょう。

2. オフショア開発で相性の良い案件:定番のWEBサービス・システム(コーポレートサイト、メディアサイト、予約サイトなど)

コーポレートサイト、メディアサイト、ECサイト、予約サイトなどの、すでにベトナムでも使われていて、オフショア開発でよく開発するようなシステムは容易に作ることができます。

オフショア開発会社やベトナム人エンジニアの中でノウハウが蓄積していますので、特別な仕様を持たない限りはスムーズに開発できるでしょう。

特にWordpressやECサイト用のフレームワークなどを使用して作るものは、ベトナム人のエンジニアも慣れている人が多く、日本よりも低コストで、かつ迅速に作ることができる可能性が高いです。

ただ、上記のプロダクトを日本向けに作る場合は、デザインは日本人に頼む方が良いと感じます。日本人がよく慣れているUIや、日本語の文字配置のバランス、日本人が惹きつけられるデザインというのはやはり日本人のデザイナーが作る方がクオリティが高く仕上がることが多いです。

もちろん、ベトナムの日系のデザイン会社ではよく教育されたベトナム人エンジニアやデザイナーがいる可能性がありますが、特別な事情がない限りはデザインを日本で行い、開発はベトナムで行うというのが最も上手くいくでしょう。

3.オフショア開発で相性の良い案件:グローバル展開を見据えた英語プロダクト

グローバル展開を見据えて、英語で作るようなプロダクトもベトナムオフショア開発と相性が良いです。英語であればベトナム人もよく使うので、大きなトラブルなく実装していくことができます。

また、どのような国の人でも同じUI/UXで使えるアプリは、基本的にシンプルであることが多く、ユーザー視点でベトナム人エンジニアも開発が可能なので、非常に実装しやすいものになります。多言語対応が必要な場合には実装に注意が必要ですが、英語のプロダクトはベトナム人も慣れているのでスムーズでしょう。

また、ラボ型開発をおこなうと、海外に御社専属のチームを持つことができるので、グローバル展開の第一歩としても有効でしょう。

4.オフショア開発で相性の良い案件:既存サービスの運用や保守・改善

日本で頼むと実稼働が少なくてもコストが多くかかる運用や保守・改善案件をベトナムのオフショア開発に頼むのは非常に良いでしょう。

システムの仕様などをベトナム人エンジニアへ引き継ぐ必要はありますが、ソースコードを読めば大抵のことはわかるので、それほど心配はいりません。システムの小さな改修や、カスタマイズはベトナム人エンジニアも得意とするところです。

したがって、コストを下げつつ、自社のリソースの空きを確保できることにより、新しいサービスに取り組むことも可能になるでしょう。

5.オフショア開発で相性の良い案件:AIプロダクト

AIプロダクトもベトナムのオフショア開発に頼むのがおすすめです。

ベトナムではやAIやマシーンラーニングなどの人気が高く、人材の確保もしやすいです。日本よりもコストを抑えてエンジニアを雇うことができるという点でも、AIプロダクトをベトナムで開発するメリットは大きいです。

AIプロダクトの開発に必要になるのは数学的考え方などなので、日本人でもベトナム人でもそれほど関係ないという点でも、オフショア開発と相性の良いプロダクトと言えるでしょう。

6.オフショア開発で相性の良い案件:R&D

R&Dは「Research」と「Development」の頭文字をとったもので、日本語では「研究開発」と訳されます。AmazonやGoogleが事業成長しているのは、膨大なR&Dへの投資のおかげであり、先端技術の研究開発の成果として、ソフトウェア業界の世界一位という実績を確保しています。

しかし、本当はR&Dチームを持ちたいが、そこに投資する資金が足りないという会社は多いでしょう。そこで、優秀な人材が日本よりも低いコストで揃えられるので、R&Dとオフショア開発は非常に相性が良いです。

特に、ラボ型開発が相性が良いでしょう。
ラボ(Laboratory)という名前の通り、非常にR&Dに向いた体制で、ベトナムに御社専属の研究開発チームを組成し、直接開発依頼をすることが可能です。

7. オフショア開発で相性の良い案件まとめ

オフショア開発にも、相性の良い案件、悪い案件があるでしょう。自分が作りたいものをオフショア開発に頼んでメリットが出るかどうかを考えてみることも大事です。

一見すると相性が悪い開発案件でも、工夫次第で上手くいくことも多いのでまずは相談してみてくださいね。

また、定番のWEBサービス・システム(コーポレートサイト、メディアサイト、予約サイトなど)、グローバル展開を見据えた英語プロダクト、既存サービスの運用や保守・改善、AIプロダクト、R&Dを考えている方は、今すぐにオフショア開発を視野に入れてみませんか。

8.オフショア開発で相性の良い案件をお持ちならバイタリフィへ

オフショア開発良い案件

今や、オフショア開発をおこなっている企業はどんどん増えています。

日本国内ではオフショア開発に対して後ろ向きな先入観を持っている企業もいますが、開発ベンダーが国内であろうが海外であろうがはもう関係がなく、自社にあった選択する必要があります。

バイタリフィでは、弊社では2008年からのオフショア開発のナレッジを元に、仕様の理解を徹底することで安定した品質を担保しています。スマートフォンアプリ開発拠点としては、ベトナムでNo.1の実績を誇っております。

弊社では、国内開発とオフショア開発の両者に対応しているので、まずは気軽に開発のご相談をいただければ幸いです!【ご相談は無料です】

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