2020.05.06

オフショア開発

テレワーク下において再注目されるベトナムオフショア開発という選択肢

緊急事態宣言に伴い、テレワークに移行した会社も多いと思います。自宅でオンラインミーティングをするとわかりますが、意外と問題なく業務は進むものです。

今までは距離や言葉の問題でコミュニケーションに難しさを感じ、なんとなく避けていたオフショア開発ですが、テレワークに慣れた今、改めて検討してみてはいかがでしょうか。

1. 今まで言われてきたオフショア開発の問題点

1-1. 細かい仕様や指示が必要

よく聞かれる質問として、ドキュメントはどのようなものが必要かということです。オフショア開発を行う上で、開発を指示するドキュメントに特別なものが必要と認識されている方が多いです。実際、分かりやすいドキュメントがあれば開発はスムーズに進みますが、ドキュメント作成には時間も掛かりますし、開発を進めていく中で仕様変更が生じたりもします。また開発環境や開発の進め方、コーディングのルールなど細かな取り決めや指示が必要と認識されています。

テレワークをしてみて、いかがですか?程度の差こそあっても、開発の指示・進行にはある程度のドキュメントも必要だし、苦労することもあると思います。現在のオフショア開発は、海外とのプロジェクトにも慣れて来てるし、開発実績も豊富に積み上げています。実際、普通に日本のパートナーに発注していただくのと同程度の資料でオフショア会社に発注することができます。

弊社グループであるバイタリフィアジア(ホーチミン)とスクーティー(ハノイ)は日本人技術者も多数在籍し、日本の開発会社と同レベル以上の対応が可能です。必要なドキュメントも開発の進め方も、話し合って今までのやり方の延長上で進めることができます。

1-2. 言葉の壁、コミュニケーションで問題はないのか

オフショア開発において一番質問されることの多いのが、コミュニケーションは問題ないかということです。
対面で話すのも難しいのに、オンラインでコミュニケーションが円滑に進むのか、不安に思う方も多いようです。
ベトナム人担当者は日本語を充分話せるのか、自分は英語を話す必要があるのか、結果としてスムーズに意思疎通はできるのか。不安は尽きないものです。

テレワークをやってみて、いかがでしたか。
言葉はもちろん通じたと思いますが、確実な意思の疎通はできたでしょうか。
コミュニケーションは言葉の問題だけでなく、価値観やゴール、プロセスの共有がなされた上で、必要な手段と手順をもって初めて成立します。資料を渡す、口頭でニュアンスを伝える、チャットで箇条書きで補足する、タスクごとにチェックする、適切なタイミングでフィードバックする、などテレワークでのマネジメントと同じ手法を取れば、オフショア開発でも問題は起こりません。  

1-3. 空気を読まない、残業しない

先入観なのか、どこかに記事でも書かれているのか、空気を読まないし、残業しないと思っている方も多いようです。なぜなのでしょう笑
国や地域、所属する会社が異なれば、そこに流れている雰囲気(空気感)は異なることでしょう。空気を読まないということでなく、空気感が異なっていると理解するのが正しいと思います。

また残業しないのも、ある意味においては正しい認識ですが、今はどこも同じではないでしょうか。働き方改革が叫ばれて久しく、長時間労働をよしとしない風潮があるため、付き合い残業をする人も減ったと思います。

ちなみにベトナム人は私の知る限り残業を厭う人もいますが、日本人と比較しても残業嫌いが多いとは思えません。

1-4. 品質が低い

過去にオフショア開発を利用した人がよく言うのが、品質問題です。

コードがきれいではない、バグつぶしが充分に行われていない、テストが充分でない、技術力がない、などです。いつ発注したのでしょうか。またどのように管理をしていたのでしょうか。品質問題は過去から話題になっていますが、もはや都市伝説ではないかと思います。

個人や小規模な会社に発注をしており、なんとなく空気を読んで開発を進めてくれた会社はあるかもしれません。

しかし、今の時代は開発手法も高度化しており、一定以上の経験のある組織でないと標準的な持続性のあるシステム開発を行うことは難しいです。

その点、オフショア開発会社は請負気質が多いことは確かですが、システム開発会社としては流行りをキャッチアップしており、品質担保の仕組みも保持しているはずです。そうでないと会社が存続できません。

オフショア開発の品質に問題があると感じる方の中には、かなりの大手に発注しており、社内業務まで含めて巻き取ってくれていた会社なのかもしれません。その場合でも、委託する業務の範囲や体制図などを共有していれば、大きな問題にはなっていなかったのではないでしょうか。

「オフショア開発は品質が低い」という経験者がいれば、その内容を細かく聞いてみてください。かなり昔の話か、開発プロセスが充分でなかったか、立ち上げ間もない会社に発注した、開発経験のあまりない人が立ち上げた新規プロジェクトなど、特別な理由があるはずです。お恥ずかしいですが、バイタリフィも立ち上げ当時は相談されるプロジェクトを何でもトライしたため、多くの失敗をしご迷惑もお掛けしました。結果、なんとか成長してきました。

テレワークを行って気づいたことも多いと思います。今やオフショア開発を問題視する理由はなくなりましたね。

2. 逆にテレワークが根付いた今、ベトナムでオフショア開発を行うメリットとしては、

2-1. ロックダウンが早期に終了

ベトナムは5月早々にロックダウンが解除されています。すでに制限のない日常生活が全土で行われています。諸外国からの渡航制限はありますが、国内業務が正常であることは発注する側としては安心材料になりそうです。

コロナにより死者がゼロで感染者数も圧倒的に少なく封じ込めたベトナムは、コロナ対策の成功国として世界の模範ともなっています。そんな国に業務を委託するのもポートフォリオ上よいことかもしれません。

2-2. 政治が安定

コロナ下で早期にロックダウンし、感染者が出るとマンションやビル全体を2週間にわたって外出禁止措置にする、その徹底した対策や、それを守る国民、かつ政府の対策に90%以上が満足しているようです。

2-3. ベトナムに日本人が多い

ジェトロの調べによると2018年10月時点で約22,000人の日本人がベトナムに住んでいます。感覚的にはこの人数は当面増え続けると思います。

ベトナムは日本からも近く(東京から飛行機で約5.5時間)、シンガポールほどビザが厳しくなく、タイほど発達しておらず、挑戦するには非常に良い環境です。日本人街もハノイとホーチミンの一部の地域に集中しており、日本人や日本食に恋しいときもすぐに問題が解決でき、逆にローカルを味わうのも簡単にできます。世界遺産も多く、近隣国へのアクセスも容易にできます。

また人口も1億人弱いるため、内需で見ても今後の経済発展が確実といわれており、成長国に身に置くことはきっとエキサイティングなことでしょう。

ベトナムにオフショア開発を発注し、担当者が現地に住む、あるいは出張に行くには非常によい環境といえます。

またオフショア開発受託側にも日本人が多く在籍しており、コミュニケーションやカルチャーの違いなどの問題解決にあたります。

・日本にベトナム人が多い

在留管理庁によると2019年6月現在で日本にベトナム人は37万人います。伸び率が最も高く、両国の関係上、今後ますます増えていくものと思います。

ちなみにバイタリフィの恵比寿オフィスにも20名のベトナム人エンジニアが勤務していますが、ITエンジニアで日本に住む人も増えてくるでしょう。

オフショア開発の疑似体験を日本で行うこともできますし、日本在住のベトナム人を介してオフショア開発を進めるという手法も取れそうです。

・その他

オフショア開発導入の理由で一番多いのが、優秀なエンジニアの確保とコストパフォーマンスです。これは言うまでもないので今回はあえて触れないでおきます。

▼参考記事

いかがでしたか。

ベトナムオフショア開発について見直していただけたら嬉しく思います。テレワーク環境でスマートに開発を進めるにはオフショア開発も今後大きな選択肢になると思います。

バイタリフィでは、弊社では2008年からのオフショア開発のナレッジを元に、仕様の理解を徹底することで安定した品質を担保しています。スマートフォンアプリ開発拠点としては、ベトナムでNo.1の実績を誇っております。

弊社では、国内開発とオフショア開発の両者に対応しているので、まずは気軽に開発のご相談をいただければ幸いです!【ご相談は無料です】

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バイタリフィでは、日本にいながらベトナム現地の視察ができる「バーチャル視察会」を定期的に開催しています!

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